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「お金持ち脳になる10の習慣―富と幸せを引き寄せる「脳のスイッチ」の入れ方」米山 公啓

2005/10/18公開 更新
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お金持ち脳になる10の習慣―富と幸せを引き寄せる「脳のスイッチ」の入れ方


【私の評価】★★★★★(92点)


要約と感想レビュー

 今では定番になったようなお金持ちとの出会いから、成功・幸せになる法則について学ぶ一冊です。豪華客船クルーズが舞台になっていますが、著者は実際にクルーズに何回も行かれているそうで、その設定に思わず引き込まれます。


 先生となるお金持ちは、サラリーマンから独立して成功したという設定ですから、サラリーマンから企業家まで広く対応した秘訣を学ぶことができるのが特徴です。成功者になるためには、成功者に学び、成功者を真似ることが大切なのです。


・成功したときの感覚の想像を徹底的にしてみるんです。(p65)


 特に印象に残ったのは、【共感】の使い方です。著者の主張は、人の成功に共感すれば、それは自分へのモチベーションになります。成功のチャンスに出会ったときに、飛び込むことができるし、成功しても当たり前のこととして受け入れられるということです。


 そして、失敗者に共感すれば、失敗を自分でしてしまったような効果がえられるという考え方です。失敗に共感することで、相手の辛い記憶と同じものを自分の脳の中に作り出すことができます。そうすれば、同じ失敗をする可能性が低くなるということです。


 「愚者は自分の経験に学び、賢者は他人の経験に学ぶ」ということわざを聞いたことがあります。賢者となるためには、本物の【共感】が必要ということでしょう。


 思わずクルーズの旅に引き込まれる設定が素晴らしく、幸せのための学びもレベルが高いので★5つとしました。


この本で私が共感した名言


・人の幸福を一緒に素直に喜ぶということは、自分も幸福を体験することになります。・・・賞賛を浴びた快感を自分も同じように想像してみるんです(p93)


・予測するには、まず、実現したいことを見定めて、それが実現できると本気で思うことだろうね(p40)


・『先生さあ、生きたいよ。先生に看取られるのもいいけど、やっぱり生きたいよ。お金なんかいくらあっても、死ぬってことには勝てない。俺は金にこだわりすぎたのかな』。そう言われて、私ははっとしました。(p120)


・何かを決めるとき、できるだけ"他人も喜んでくれて、なおかつ自分も心地よく感じること"を選んでいこうとするだけでも全然違いますよ。(p137)



【私の評価】★★★★★(92点)


目次

1 正しく「予測」しなさい
2 向き合うべき「過去」を知りなさい
3 「幸せ」を描けますか?
4 不幸にこそ「共感」しなさい
5 「幸運」を分けてもらう方法
6 「受容」できるとすべてがうまくいく
7 「他人のための時間」を持てますか?
8 「直感」を信頼しなさい
9 「決断」をつかみなさい
最終日 何のための「仕事」ですか?



著者経歴

 米山 公啓(よねやま きみひろ)・・・1952年生まれ。医学博士。臨床医として患者の治療に当たりながら、エッセイ、実用書などの執筆から、講演、テレビ出演などを行っている。1998年聖マリアンナ医科大学助教授を辞め、著作活動を始める。


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