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「コーチング・マジック―すぐに使えて、魔法のように成果が出る部下指導術!」平本 相武

2005/10/19公開 更新
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コーチング・マジック


【私の評価】★★★★☆(86点)


要約と感想レビュー

コーチングの本というと、質問ばかりが並んでいるという印象の本が多いのですが、この本は違います。まず、仕事~人生まで4段階についてコーチングのレベルをわけて、それぞれの具体的なコーチングの仕方を説明しているところが好印象です。


例えば、価値観型の人は、「自分らしさ、こだわり、何が大事?」を満たすことによって動機づけられます。ビジョン型の人は、「ありたい姿、夢、どうなりたい?」を考えることで動機づけられるのです。つまり、価値観を大切にする人と、ビジョンを大切にする人がいますよ!という視点がいいのです。欧米の人は目標設定するとやる気が出ますが、日本人は目標より価値観、自分のこだわりを意識するとワクワクするという。


このように、コーチングをいろいろな視点で切り分けているのは、平本さんが数多くのコーチングをする中で、人によって、様々な切り口があることに気付いたからでしょう。

・ライフレベルでの「やる気の種」は、仕事以外のことに潜んでいる(p44)


考え方によって成果が変わるのは、「ノミのサーカス」と同じ原理です。ノミは、本当は1mくらい飛べるところを、10cmのガラス瓶に入れておくことで、10cmの高さしか飛ばないノミになってしまうのです。私達の多くは、この10cmしかジャンプできなくなったノミのような状態にあるのです。


理論だけでなく、実際にコーチングしたときの実例も数多く含まれており、コーチング関係の本としては、かなり充実したものになっています。「読んだその日から使える」と書いてありましたが、本当に使えると思います。まずは、自分自身をコーチングしていきたいと思わせてくれたので、★4つとします。


この本で私が共感した名言

・小学校高学年のころ、ふと、「幸せって何だろう?」、そんな疑問が浮かびました。(p180)


・もし何の制約もなかったら、10年後どんな仕事をしたい?(p43)


・問題点がはっきりしてきたら、いよいよ決心のとき。選択肢は4つあります。その4つとは、1 やめることを選択する 2 時を待つ 3 人に頼む 4 自分でやる(p65)


コーチング・マジック
平本 相武
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【私の評価】★★★★☆(86点)


目次

第1章 案件レベルのコーチング
第2章 現職レベルのコーチング
第3章 キャリアレベルのコーチング
第4章 ライフレベルのコーチング



著者経歴

平本 相武(ひらもと あきお)・・・1965年生まれ。現在エグゼクティブコーチ代表。大学院修了後、心理学講師、カウンセラー、セミナーリーダーを経て、1997年渡米。シカゴで、学校カウンセラー、州立刑務所セラピスト、精神科セラピストとして1年半の実習。精力的にワークショップを主催。2001年に帰国。


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この著者の本


コメント(1)

知り合いに貸していただいた
初めて読んだコーチングの本ですが、


すごく整理されていて、日本人の特色に合っていて
(ビジョン型 vs 価値観型)、
本の後ろのページに付録としてついてきた
「体験シート」を使って、自分でコーチングしたら、

今まで気がつかなかった、又は忘れていた「自分軸」と呼ばれる自分らしさを発見。


それを通して、今まで何年も主人や医者に言われてもやらなかった、運動を始めたり(今も続いています。)、

自分を英語圏に置く一歩を始めたり…。

良かったので、友達を7人ほど集めて、
2時間のセミナーを開いたぐらいです。

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