「やわらかく考える金融工学―ツキと後悔のリスク分析」土方 薫
2005/10/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
●数学の確率というのは、私の好きな分野でした。
学校で教える学問ですが、
見方をかえればクイズともいえるでしょう。
確率で面白いのは、自分の直感と答えが
まったく異なったりすることです。
・22人集まると、その中で
誕生日が同じである人たちが1組以上いる確率が
50%であることが、
すんなりと信じられるでしょうか。(p24)
●著者は、そうした人間の直感と現実の差が、
保険やギャンブルなどの
大きなビジネスを生んでいるとしています。
・ギャンブルの世界から一般社会に移してみると、
世の中にはやはり恐ろしい商品があります。
中でも、社会的にその必要性が認知された
商品にもかかわらず、控除率が47%で、
どう考えても投資するには有利な
商品とは思えません・・・損害保険(p64)
●最近だと、天候の左右される商売で
保険をかける場合もあるようです。
金融工学・・・社会で使う【確率】の基本を
この本で学べるということで、
★3つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・1913年のモンテカルロにおいては
「黒」が27回も続いたことが
あるという記録が残っています。(p43)
・ナンバーズ・・・1,1,1などのように
同じ数字が並ぶものや、4が入った数字などは
人気がありませんので、こうした数字を積極的に
選んでいくことで、負けにくい戦略を
とることができます。(p55)
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着想が面白い
【私の評価】★★★☆☆(77点)
●著者経歴・・・土方 薫
1959年生まれ。大学卒業後、商工組合中央金庫、ウエストバンク
銀行、日本債権信用銀行、三井海上火災保険、エンロン、日立製作所、
東北電力と渡り歩き、デリバティブ関係の業務を担当する。
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