「チャンス―成功者がくれた運命の鍵」犬飼 ターボ
2005/10/10公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
要約と感想レビュー
この本は、犬飼 ターボさんの経験談ともいえる成功物語です。その完成度は、本田健さんの「ユダヤ人大富豪の教え」を超えたかもしれません。
成功するとはテクニックではなく、成功者と同じ考え方で行動できるようになれば、成功できるということなのです。成功者とは、すでに存在そのものが成功していると言えるのでしょう。
・成功するということは、成功することをやって手に入れるものではない。成功する自分になると受け取ることができるものなんだ(p165)
実体験をベースにしていますので、商売を立ち上げるコツをつかむのには最適な一冊です。たとえば、成功した人のマネをすること。自分なりの特徴により付加価値をつけること。継続して仕事をいただくこと。
・商売の仕組みを考えるコツがあるんだ・・・それは、"成功した人のマネをする"ということ。成功した人をよく観察して、その人のよいところを徹底的にマネしていくんだ(p89)
商売のコツとは、結局、成功するまで学び、考え続けるということなのかもしれません。成功に学び、失敗しても学ぶのです。
そして、目指している自分になるためには、どのように考える習慣をつければよいのか、物語のなかで学ぶことができるようになっているのです。
・問題の原因を理解したら次は許すんだ。ミスを犯してしまった自分を責め続けてはいけない。もう自分を許してあげようじゃないか。自分を許せる人間は他人を許せる(p192)
これから起業しようとしている人、起業してうまくいっていない人には最適な一冊となるでしょう。
なお、「ユダヤ人・・」が★5つで、「チャンス」が★4つなのは、おかしいじゃないかという方もおられるかもしれません。その理由としては、私自身が成長してきて基準が厳しくなってきていることがあります。そして、私自身の目が、組織によって大きな成果を目指そうとしているところにあるように思いました。
この本で私が共感した名言
・成功とは成長の過程だ。失敗したらなぜ失敗したかを学ぶんだ。もし成功してもそこからどうして成功したかを学ぶんだ。(p54)
・面接では過去の行動を中心に聞くのがポイントだ。誰でも未来のことはいくらでもよく言えてしまえるからね・・過去の行動は変えられない。そして多くの人は同じ行動パターンを繰り返すものなんだ。(p200)
・アイディアを出したスタッフが一番積極的に声を掛けていたのだ・・・またひとつ学んだ。ノートに書き込んだ。「自分で出したアイディアは積極的に実行する」(p206)
・教えを思い出した。不労所得の大原則は「投資が先で消費が後」。スポーツカーを買うことはまぎれもなく「消費」ではないのか(p246)
・収入は社会に貢献していることの証明だからね。しかも君の場合は組織の力ではなく自分の実力だ。(p262)
【私の評価】★★★★☆(88点)
目次
1 出会い
2 奪い合う競争の世界
3 2つの課題
4 人生は自分の考えた通りになる
5 人生の目的を見つける
6 訪れたチャンス
7 人生のすべては順調に進んでいる
8 許しの学び
9 成功の上昇気流に乗る
10 富と名声に満たされた日々
11 成功者からの贈り物
著者経歴
犬飼 ターボ(いぬかい たーぼ)・・・24歳で愛犬と競争心だけを心の支えとして起業。2年間全くうまくいかずに、生活もままならない状態になる。ある日、成功者に出会い、「成功したければ、他の人の成功に貢献しなさい」と教わり素直に実行してみると、次第にビジネスが上向き、4年後にはコンサルティング会社、投資会社などの複数のビジネスオーナーとなる。結婚を機に、ビジネスを他人に任せ、八ヶ岳のふもとに移住。成功者を増やすための執筆活動やセミナーを開催している。
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