「ビジネスは人なり投資は価値なり-ウォーレン・バフェット」ロジャー・ロウェンスタイン
2005/10/28公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
世界一の投資家といわれるウォーレン・バフェットの半生を描いた一冊です。ウォーレン・バフェットは、現在でも石油を買ったり、穀物を買ったりして、業界を左右させるだけの力を持っているようです。
しかし、その基本的考え方は以外なほど単純であり、「適正価格より安ければ買う」そして、「価値があるうちは持ち続ける」ということです。
・私達が一ヵ月でワシントン・ポストの発行株式の8から9%押さえたとしても、売る側は誰も、4億ドルの価値があるものを8000万ドルの価格で売っているとは考えないのだ。彼らが売る理由は、マスコミ株が下げているからとか、みんなが売っているからという理由が多い(バフェット)(p118)
どうやらバフェットには、株価ではなく、本当の企業の値段が見えるのでしょう。子どもの頃からのバフェットを見ていると、お金持ちになりたいというよりも、お金が増えるプロセスを楽しんでいるようなところが意外でした。お金があるからといって、華美な生活もしていないようです。
バフェットは大金持ちになっても自分で車を運転し、税務申告も自分でして、3万ドルで購入した家に住み続けていたのです。
さらに、お金持ちの義務としてお金の使い方にも悩んでいるようです。寄付のほとんどが幹部の給与や交際費などに使用されるので、本当の価値のある団体に集中的に寄付したいと考えていたようです。結果して、ゲイツ財団に400億ドルも寄付してしまうのですから、これもバフェット流ですね。
本当の投資とは何かを教えてくれる一冊ということで、★4つにしました。ただし、この本を読んで大金持ちになれるという保障はありません。
この本で私が共感した名言
・バフェットはマーケット予測はしなかったが、二つのルールを決めていた。
ルール1「決して損はださない」
ルール2「ルール1を忘れない」(p254)
・バフェットは欲しいものはなんでも手に入れられるようになるにつれ、どんなに小さなおカネでも、将来は巨大な財産に成長する可能性がある、という考えに取り付かれるようになった。(p65)
・1億ドル投資して5%の利益よりも、1000万ドル投資して15%の利益があがる企業にしたいんだ。(バフェット)(p100)
【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
オマハ
家出
師匠グレアム
最初の成功
ウォルト・ディズニー
ゴーゴー時代
バークシャー・ハサウェイ
引退、そして復活
バフェットの分身
ワシントン・ポスト
著者経歴
ロジャー・ロウェンスタイン(Roger Lowenstein )・・・ 10年以上にわたり、ウォールストリート・ジャーナル誌で株式・金融コラムを執筆している金融ジャーナリスト。
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