「バフェットの株式ポートフォリオを読み解く」メアリー・バフェット、デビッド・クラーク
2012/09/09公開 更新

Tweet
【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
株式投資で年率20%以上の収益を50年も継続してきた投資の神様ウォーレン・バフェット。この本では、バフェットが株式を保有する会社(ポートフォリオ)を紹介しています。これらの企業の業績を見ていると、常に利益を出し続けており、一株あたりの総資産は、どんどん増えています。そして安くなれば買い増しをしていきます。
つまり、バフェットのポートフォリオは価値ある企業であり、株価は上がるはずであり、株価が下がったとしても買い増しのチャンスなのです。結果して、バフェットのポートフォリオは増加し続けるのです。
・ウェルズ・ファーゴの株価は、1990年の数ヶ月の間に50%近く下落しました。確かに私たちは、それまで下落前の市価で株式を購入していましたが、それでも下落は大歓迎でした。さらに多くの株式を恐慌価格で購入できるからです(p203)
バフェットのすごいところは、投資する価値のある会社がなくなったとき、(株価が異常なまで高騰しているとき)株式を売却し、現金にしてしまうことです。現金を持ちながら、バフェットは投資に値する企業が出てくるまでじっと待つことができるのです。これができる人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
・バフェットの成功の秘訣は、まず初めに、ほかの投資家が現金を持っていない時に現金を持つことにある。後はひたすら待つ。(p16)
バフェットは、「10年後、15年後を予想できそうな企業を探している」と言っています。実は、バフェットにとっては、そうした企業を探すのが、楽しいのではないか?と私には感じられました。なぜなら、私は「人生を変えるほど感動する本」を探しており、それが楽しいから。一度、バフェットさんに聞いてみたいものです。
メアリー・バフェットさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・バフェットは常に、誰も見向きもしない時が株の買い時だと主張してきた。(p7)
・ワクチン事業は、きわめて魅力的なビジネスである。予防接種一回分のワクチンを製造するのにかかるコストは1.5ドル程度だが、それをおよそ9ドルで国に売ることができるからだ(p108)
・マスターカードやVISAの加盟店は、平均して1.9%を手数料として支払っている。しかし、その0.1%は加盟店銀行に、1.7%はカード発行銀行に行ってしまい、マスターカードやVISAには0,09%しか残らない(p61)
阪急コミュニケーションズ
売り上げランキング: 1663
【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
アメリカン・エキスプレス
BNYメロン
コカ・コーラ
コノコフィリップス
コストコ
グラクソ・スミスクライン
ジョンソン・エンド・ジョンソン
クラフトフーズ
ムーディーズ
P&G
サノフィ
トーチマーク
ユニオン・パシフィック
USバンコープ
ウォルマート
ワシントン・ポスト
ウェルズ・ファーゴ
著者経歴
メアリー・バフェット・・・・ウォーレン・バフェットの投資法(バフェットロジー)についてのベストセラー作家。企業コンサルタント、大学講師、世界各国で講演者としても活躍
デビッド・クラーク・・・バフェットロジーの研究家にして、投資法についての権威者。ネブラスカ州オマハで、弁護士、ポートフォリオ・マネジャーとしても活躍
読んでいただきありがとうございました! この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 50,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
コメントする