2006年9月アーカイブ

日本人は死んだ―「仕方がない」の哲学では蘇生できない
マーヴィン トケイヤー Marvin Tokayer 箱崎 総一
日新報道
売り上げランキング: 281,067
おすすめ度の平均: 5
5 (ストレートに)感動した!!面白い!
【私の評価】★★★☆☆(72点)


■著者紹介・・・マービン・トケイヤー

 1936年ニューヨーク生まれ。大学卒業後、ユダヤ神学校でラビの資格を取得。
 1962年米軍の従軍ラビとして初来日し、1964年まで日本で過ごす。
 1967年に再来日し、ラビとして日本ユダヤ教団に勤務。
 1976年まで日本に滞在し、ユダヤ人と日本人の比較文化論を発表。
 米国に帰国後、ユダヤ人学校の校長を歴任。現在ニューヨーク州在住。


●ユダヤもので読み応えがあるのが、
 マービン・トケイヤー氏の著作群です。

 その語り口は辛口ながら、ユダヤの諺を交えて、
 社会の真実を解き明かしていきます。


 ・どこの国のいつの時代にも、愚者の方が聡明な者より遥かに
  多い。・・・数を無視してはならないが、数の神話を過信すると
  大変なことになる。(p25)


●そのユダヤ人の思考の特徴は、『論理』でしょう。
 その合理性は、他の民族の追随をゆるしません。

 宗教そのものが成功哲学のようであり、
 宗教家は、人生のメンターでもあるわけです。


 ・燃えることを知らなければ、人生は盲目飛行だ
  “何を欲しているか本当に自分でわかっていないと、
  ほくしくないものを手に入れてしまうかも知れない。(p208)


●さらに、ユダヤ教にはタルムードという知恵を集めた経典があり、
 人生の知恵をデータベース化しているのです。


 ・“もし金と本を落としたら、まず本を、次に金を拾え“
  (p199)


●そうしたユダヤ人から日本を見ると、
 勤勉な日本精神は素晴らしいものの、

 感情に流され、マスコミにコントロールされる姿は、
 良き日本精神が失われているように見えるようです。


 ・“賢人も腹を立てればもはや賢人ではない”(p51)


 ・何事も、よく見える時はあまりよくないものである。悪く思える時は、
  それほど悪くない。あり余る物の恵みの中で日本人が豊かになったと
  感じている時、実は日本人はその歴史の中で最も貧しい人々に
  なり下がっている。(p68)


●日本人への厳しいコトバが続く本書ですが、
 その心の底には日本人の可能性に対する愛情を感じました。

 古い本ですが、読み応えがありましたので★3つとします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・“人生の学校には休暇はない”-
  私はこのユダヤの諺が好きであった。(p214)


 ・自動車が売れに売れているうちにこそ、
  日本人はそれが売れなくなった時のことを考えるべきであろう。(p67)


 ・“老人が「打ち壊せ」といい、若者が「築き上げろ」という時は、
  築き上げずに打ち壊してしまうのがよい。何故なら、老人による
  破壊はしばしば建設であり、若者による建設は往々にして破壊だから
  である。(p131)


▼引用は、この本からです。
新 日本人は死んだ」M・トケイヤー、日新報道(2000/4)¥1,050
【私の評価】★★★☆☆(72点)
(詳細はコチラ: http://www.1bk.biz/nihonjinwa.html )←(click!)


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たった1行の成功法則
たった1行の成功法則
posted with amazlet on 06.09.27
竹村 健一
青春出版社 (2003/04)
売り上げランキング: 280,829
おすすめ度の平均: 4.5
5 竹村氏の着想・アイデアがすばらしい。
4 元気が戻る一行発見


【私の評価】★★★★☆

■著者紹介・・・竹村 健一(たけむら けんいち)

 1930年生まれ。大学卒業後、フルブライト留学生として、
 エール大学、シラキュース大学などに学ぶ。
 「英文毎日」記者、追手門学院大学助教授を経て、評論家。


●「あぁ、いっぺん紹介してみたかった」
 今日の本は、テレビでおなじみの竹村 健一先生の著作です。

 竹村 健一先生は、サラリーマン生活の経験もあり、
 その成功法則は、組織で生きる人にも納得できるものでしょう。

 ・給料をもらいながら学べるわけで、
  会社は「月給をくれる学校」と思ってもいいくらいだ。(p24)


●竹村 健一先生の印象としては、唯我独尊、
 わが道を行くといった風ですが、

 そうしたマイペースの竹村先生から、
 チャレンジ精神も大切だよ、といわれると
 なぜか、「そうだよね」と思ってしまいます。

 ・“もう年だから・・・”こそ、やってみる(p166)


●数多くの成功者と付き合いのある竹村 健一先生から、
 貴重な体験談を聞きながら成功法則を学べる一冊ということで、
 ★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・私とつきあいのある人物たちは、それぞれの世界で成功を収めている
  人が多いが、・・・彼らはほかに自分の望むものがあり、
  そのための手段として、成功やお金持ちになることを求めているのだ。
  (p32)


 ・問題はぶつかる前に提起せよ(p112)


 ・この年であと何回食べられるかわからないから、毎食、
  思い出になるような食事をしなければ(盛田 昭夫)(p158)

▼引用は、この本からです。
たった1行の成功法則」竹村 健一、青春出版社(2003/4)¥1,575
【私の評価】★★★★☆
(詳細はコチラ: http://www.1bk.biz/tatta1.html )←(click!)



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アツイコトバ
アツイコトバ
posted with amazlet on 06.09.26
杉村 太郎
中経出版 (2004/11)
売り上げランキング: 4,950
おすすめ度の平均: 4.74
5 今年の一番
5 女性の方にもおすすめです
5 はずかしながら


【私の評価】★★☆☆☆

■著者紹介・・・杉村 太郎

 1987年住友商事入社。その後、損害保険会社勤務。
 1990年、シャインズを結成。「私の彼はサラリーマン」でCDデビュー。
 1992年、学生向けの我究館/(株)ジャパンビジネスラボ設立。
 1997年、我究館社会人校(現、GQコーチング)を開校。
 2001年、英語学習のプレゼンス設立。



●懐かしい!あの「私の彼はサラリーマン」の杉村太郎さんだ!
 (わからないかもしれませんが・・・)
 と本書を手に取りました。

 今では、人を育成する仕事をされているようです。
 それも、燃える人間の育成を目標とされています。

 ・誰だって本気になればできる。そんなの当たり前。
  ・・・しかし、実際に本気になれる大人は、1%。それが現実だ。
  (p41)


●杉村 太郎さんは、大学受験、バーバード大学への留学、
 社会人生活、芸能人生活、実業家としての活動のなかで、
 世の中の仕組みを体得されたようです。

 ・すべてのことは、Y=X2の二次曲線の弧を描く。
  能力も、自信も、感動も、友情も、愛も、収入も、貯金も。(p83)


●そして、やはり大切なものは、自分を信じる気持ちであり、
 目標を持って、日々の作業をやり切るということなのです。

 ・世界中のエリートと、ともに過ごしてよくわかった。
  トップと最下位に、実は能力の差なんてない。
  あるのはリアルな目標があるかないか、すなわち、執着の度合いだけ。
  (p69)


●コンパクトな本ながら、人生の本質をメッセージとして
 よくまとめている一冊だと思います。★2つとしました。



■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・自分を信じきれること。そのことこそが、何にでも
  通用する才能そのものなのだ。(p49)


 ・何かを得たければ、自分から出すこと。(p19)



▼引用は、この本からです。
アツイ コトバ」杉村 太郎、中経出版(2004/11)¥1,000
【私の評価】★★☆☆☆
(詳細はコチラ: http://www.1bk.biz/atsuikotoba.html )←(click!)



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人生を創る言葉―古今東西の偉人たちが残した94の名言
渡部 昇一
致知出版社
売り上げランキング: 189766
【私の評価】★★★★★(92点)


●まさに知恵の宝庫といえる一冊です。

 94の成功のヒントと、それに関係するエピソードについて、
 渡部先生が自分の体験を含めて解説してくれます。


●人によっては、この本の本当の価値がわからないかもしれません。

 それでも、この本を読んだ後で、
 ちょっと思い出してみて、実際に実行してみたときに、
 その効果に驚くことでしょう。


●たとえば、昭和初期に相撲の神様と言われた大の里は、
 朝早く出ることを勧めています。

 「なんだそんなことか」と思う人も多いと思いますが、
 早出の効果は、やっている人にしか実感できないものだと思います。


 ・とにかく朝早く稽古場に出ろ。人に負けない時間に出ろ。
  出さえすれば、あとはどうにかなる(大の里)(p174)


●また、仕事の心得でも、成功した実業家のアドバイスは
 千金の価値があります。

 成功の心得は、時代を超えて普遍的なものなのです。


 ・職業はなんでもいい、ただ第一人者たるを心掛けよ
  (カーネギー)(p205)

 ・命じられた仕事はなんでもしろ。生き生きと嬉しそうに、
  熱心にするのだ。それが済んだら、すぐに他に仕事がないか
  見回すのだ(ベッドフォード)(p149)


●この一冊を読むだけで、百冊の伝記を読むのと同じくらい
 価値ある内容となっています。

 1680円。安すぎます。
 ぜひ、家庭に一冊、置いていただきたいと思います。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・イギリス人というのは、世界的に信用が高いように思われるが、
  それは貴族から庶民にいたるまで、出した手紙に返事を返す
  という習慣があるからではないだろうか。(p258)


 ・どんなつまらねえ野郎でも、人の前では決して
  叱言をいったことがございません(清水次郎長)(p195)


 ・言葉は兵士ではない、議論は軍隊ではない、敵軍が国内に侵入してきた
  ときには、言葉や議論では間に合わないのだ(ビスマルク)(p107)


▼引用は、この本からです。

人生を創る言葉―古今東西の偉人たちが残した94の名言
渡部 昇一
致知出版社
売り上げランキング: 189766
おすすめ度の平均: 4.5
4 それぞれの名言、人物への解説がよい
4 Samuel Smilesの"Self Help"の様に勇気付けられる。
5 『キングの復活』...偉人伝に出てくる人、以外の言葉にも重みがあった
2 いまいちでした
5 子供の頃読みたかったなあ

【私の評価】★★★★★(92点)


■著者紹介・・・渡部 昇一

 1930年生まれ。
 大学卒業後、ドイツ、英国に留学。
 上智大学講師、助教授、教授を歴任して退職。名誉教授。


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【私の評価】★★★★☆


●この本の結論は、
 第二次世界大戦は、物量で負けたのではなく、
 軍部の腐敗官僚によって負けたということです。


 ・日本はアメリカの物量に負けたのではない。・・・これは、
  敗戦責任を逃れるための軍部の口実にすぎない。・・・あの戦争は
  無謀な戦争だった。・・・腐敗官僚に支配されたまま、戦争という
  生死の冒険に突入したこと。それが無謀だったのである。(p26)


●そして、現在の経済戦争でも、企業の強さではなく、
 経済官僚(財務省、経済産業省)の腐敗によって負けるだろう
 ということを予想しています。


 ・戦前・戦中の日本は、軍事官僚が日本を支配していた。
  戦後の日本は経済官僚が日本を支配している。その官僚制が
  あまりにもよく似ているため、同様の「敗戦」に導かれる
  であろう。(p305)


●確かに、旧大蔵官僚は、護送船団方式で銀行を弱体化させ、
 「総量規制」により地価、株価の下落を加速させました。
 
 経済産業省も、多くの産業分野において規制を残し、
 支配力を維持しようとして、産業を弱体化させています。


 ・マックス・ウェーバーは、「最良の役人は最悪の政治家だ」といったが、
  まさにその通りである。(p314)


●こうした官僚支配を打破するために、
 著者は、政治家が主導権を持つこと、
 そして、それを可能にする人材を育成することを提唱しています。


●日本軍の官僚化と現在の官僚組織との類似点を明確にし、
 官僚の恐ろしさを明らかにした名著ということで、★4つとします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・乱脈経営で破綻した信用組合の理事長と癒着していた
  田谷廣明や中島義雄。彼らは民間人だったら懲戒免職だろう。
  それを辞任で許してしまった。おまけに、多額の退職金を
  せしめさせて。(p188)


 ・外務官僚の宣戦布告は、奇跡的怠慢さをもって行われた。
  ・・・井口貞夫参事官と奥村勝蔵書記官とは、飲みすぎて、
  グデングデン・・・宣戦布告の通告は遅れた。・・・
  下手人たる井口参事官と奥村書記官とは・・・
  外務事務次官にまでなった。(p120)


 ・開戦以前に、「パイロット二万人養成計画」というものを
  ぶちあげた人物がいるということだ。すばらしい計画である。
  ・・・実行されなかった理由は、・・・戦争が終わったあと、
  彼らをどうするのか、ということだった。(p200)


▼引用は、この本からです。

日本の敗因―歴史は勝つために学ぶ (講談社プラスアルファ文庫)
小室 直樹
講談社
売り上げランキング: 73424
おすすめ度の平均: 3.5
5 著者の警鐘は今も遜色がない
3 あくまで参考に
3 読みやすい内容です
5 馬鹿で,しかも弱虫な人間が多いとこうなる
3 新しい発見はありますが、あまり後に残らないかも

【私の評価】★★★★☆


■著者紹介・・・小室 直樹

 1932年生まれ。大学卒業後、フルブライト留学生となり渡米。
 マサチューセッツ工科大学、ミシガン大学、ハーバード大学で、
 経済学、心理学、社会学、統計学を学ぶ。その後、東京大学
 大学院法学政治学研究科修了、法学博士。
 社会、政治、経済について評論家として活躍。著書多数。


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会社とことん活用術
【私の評価】★★★☆☆


●サラリーマンである私の周辺を見回してみますと、
 サラリーマンはどうしても雇われの身ですので、
 受身の人が多いように感じます。

 例えば、土日が待ち遠しくて、逆に日曜日の夜になると憂鬱になる。
 飲み会になるとグチになる、といった具合です。


●この本は、そうした憂鬱なサラリーマンの人に、

 実はサラリーマンというものはチャンスに溢れ、
 すごく恵まれているんだよ!

 ということを教えてくれる一冊です。


 ・上司は「命令するため」に存在しているのではありません。
  「教えるため」に存在しているのです。(p15)


●会社に行けば、パソコンは支給される、
 先輩は何でも教えてくれる、
 了解が得られれば数億円という会社のお金を使うことさえできるのです。


 ・あなたの夢が「ダムをつくること」だとしたら「そのために1億円稼ごう」
  と考えるのは、正しいと言えるでしょうか?
  私なら「すでに1億円を持っている企業に就職したほうが早い」と考えます。
  (p184)


●会社のみんなで協力すれば、大きいことができるのです。
 つまり、大きな社会貢献ができるわけです。

 確かに、なかなか社内で影響力を持つことは難しいでしょう。
 しかし、社外から会社を変えることは、もっと難しいのです。


●こうした会社のメリットに加えて、
 社内でいかに生きていくべきか、
 仕事をいかに切り盛りして、社内での影響力を大きくしていくかという
 小技も豊富に紹介されています。


 ・業務に必要な知識を、チーム内で共有することは大切です。
  そのためには積極的に「社内勉強会」を開催しましょう。(p105)


●ところどころに挿入されるイラストに笑いながら、
 充実したサラリーマン生活のコツを気軽に学べる一冊だと思います。
 ★3つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・入社3年目までの新人は、とりあえず「がむしゃらに働く」
  ことに集中してください。(p38)


 ・「やること」を一覧化する。
  それだけで仕事の効率は大幅に向上します。(p85)


 ・「上司に話しかけるタイミング」・・・
  「喫煙所から戻ってきてイスに座る瞬間」です。・・・
  上司も「部下が働いているのに自分は一服していた」
  という負い目があるので、話をしっかり聞いてくれるはずです。(p140)


▼引用は、この本からです。

会社とことん活用術
会社とことん活用術
posted with amazlet at 09.07.21
大和 賢一郎 ターレス 今井
大和書房
売り上げランキング: 316060
おすすめ度の平均: 4.5
5 成功者=独立起業じゃない!
5 会社の見方が大きく変わりました
4 会社を辞めたくなったらぜひ一読を!お薦めです!!
5 投資って・・・
3 この一冊で会社が楽しくなるわけではないですが・・・

【私の評価】★★★☆☆


■著者紹介・・・大和 賢一郎(やまと けんいちろう)

 1977年生まれ。日立製作所でシステムエンジニアとして勤務。
 メルマガ「幸せなサラリーマンになる方法」を発行中。


■著者紹介・・・ターレス今井(たーれす・いまい)

 1973年生まれ。キャリッジウェイ・コンサルティング代表。


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商売で大事なことは全部セブン‐イレブンで学んだ
岩本 浩治
商業界 (2005/07)
売り上げランキング: 5,276
おすすめ度の平均: 5
5 とても参考納豆
5 本当は推薦したくないくらいお薦め!
【私の評価】★★★★★(90点)


■著者紹介・・・岩本 浩治(いわもと こうじ)

 1961年生まれ。高校卒業後、画家を目指すが挫折。
 1984年ソフトウエア会社に入社。
 1989年セブン・イレブン・ジャパンに入社。
 加盟店指導、新店立ち上げ、不振店改革、トレーニングストア教育担当、
 スーパーバイザー研修OJTトレーナーを兼務。
 1996年同社を退社し、セブンイレブン的経営手法を伝道する
 コンサルタントとして教育・指導・講演を行う。


●1991年アメリカのセブン・イレブン(サウスランド社)が経営破たんし、
 セブン・イレブン・ジャパンが同社を買収しました。

 マスコミは「危険すぎる」「再建できたら奇跡」と評しましたが、
 セブン・イレブン・ジャパンの社員の多くは、
 サウスランド社の暴落した株を買っていました。


●その後、アメリカのセブン・イレブンは復活し、
 社員は大儲けしています。

 それでは、なぜ、セブン・イレブンの社員は、
 自信をもってサウスランド社の株を買えたのでしょうか?

 それが、この本で説明しているセブン・イレブンの強さ
 「単品管理」なのです。

 ・私は何度もこう諭されました。「もっと単品で考えなさい」。
  そして、「分析は分かった。それであなたはどうしたいの?」と。
  (p60)


●商売においては、小さく考える、単品で考える、
 仮説と検証を繰り返すというのは常識となっています。

 しかし、理論ではわかっていても、
 実際に組織としてやれるかどうかとは別ものです。


●その点、著者の教える単品管理は、
 セブン・イレブンにおいて実践してきた者の強みというか、
 やった者でしかわからないコツを説明してくれます。

 ・セブン・イレブンで私が学んだのは、「半年に1回、
  完璧な売場をつくる店より、多少荒っぽくても毎週
  売場を変えられる店の方が強い」ということです。(p187)


●商品の絞込みからはじまって、POPでのお客さまへの提案、
 そして、仮説による発注量の決定まで、
 実にリアルに具体例を示しながら説明してくれます。

 ・絞込みの最大の目的は売り上げアップです。・・・
  売り上げが下がったら「間違った絞り込みをしてしまった」
  ということです。(p161)


●やはりセブン・イレブンには商品発注がすべて
 という哲学がありました。
 そしてそれを今も追及しているわけです。

 感動を通り越して、
 「自分はどうなの?」と考えると、
 自己嫌悪におちいる一冊でした。

 ・自動発注は、現場の人間(加盟店)が商人としての立場を放棄することを
  意味します。セブン・イレブンが理想とするのは、ほかの業務の効率は
  極限にまで高めて、余った時間は全部、たっぷり発注、すなわち「商品
  について考える時間」に投下されている状態です。(p110)


●単品管理は、小売業だけでなく、すべての業態に応用できますから、
 商売をやられている方だけではなく、
 仕事をしている人すべてに読んでいただきたい一冊です。
 文句なく★5つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・「いなり寿司が5個売れた事実」より、「2,3個しか売れなかった
  いなり寿司が5個売れた原因」を考えるようになります。(p40)


 ・何よりも、ここが大切です。それは「仮説がなければ
  売上げは必ず落ちていく」ということです。(p220)


 ・POS導入を境に単品管理が始まったわけではありません。
  単品管理を続けるために、単品管理をさらに深めていくために、
  POSを入れたのです。(p38)


▼引用は、この本からです。
商売で大事なことは全部セブン・イレブンで学んだ」岩本 浩治、商業会
(2005/7)¥1,680【私の評価】★★★★★(90点)


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斎藤一人の「世の中はこう変わる!」
小俣 貫太
東洋経済新報社 (2004/02/06)
売り上げランキング: 51,950
おすすめ度の平均: 4.55
5 世の中が明らかになる!
4 ここまで分かりやすく書いてくれると
5 時代を読み解く独自の視点

【私の評価】★★★★☆


■著者紹介・・・小俣 貫太(おまた かんた)

 銀座まるかんの販売代理店(株)78パーセント代表取締役。
 幼少の頃から、斎藤一人氏に接する。


●斎藤一人さんの商売には、評価はいろいろあるようですが、
 斎藤一人さんの世の中を見る目には鋭いものがあります。

 商人ならば、世の中の流れ、人の心がわからければ、
 商品は売れませんから、当然のことでしょう。

 ・『本当』の時代に通用するのは、人でもモノでも、実力だけ。
  これからは、そんな時代になるんだよ」(一人)(p17)

●斎藤一人さんの世の中を見る目は、
 冷徹さというか、諦めのようなものを感じることがありますが、
 これは、素直に現実を直視しているということでしょう。

 ・未成年のうちに罪を犯すと、刑が成人に比べて格段に軽い。・・・
  精神に障害がある犯罪者だと刑が軽くなる。・・・
  こんな具合に、国が犯罪者を守っているわけだから、日本は非常に犯罪の
  やりやすい国になっていて、そのために犯罪が増えている。(一人)(p159)

●つまり、これはオレの目から見るとダメだけど、
 人がやっていることだから、急には変わらない・・・
 でもオレのできる範囲では頑張るよ!という感じです。

 ・本当は(できないだろうけど)企業は儲かったら、何を買っても
  国は経費として認めますよということにすればいいんだよ。
  それなのに後からこれがダメ、あれがダメと言うから何も買わなくなる。
  (一人)(p37)

●どんな社会でも、流れをつかんで商売するのが、商人であるという
 斎藤一人さんの商人としての誇りが伝わってくるような一冊でした。

 世の中の見方も非常に参考となりますので、★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・これからの社会に大切になってくるのは学歴でもない、家柄でもない。
  人柄なんだよ。(一人)(p187)


 ・今の日本では自殺者が年間に約三万人いる。交通事故死が約一万人だよ。
  これだけの人が死んでいても、日本には何も起こっていないよね。
  アメリカは日本の約二倍の人口がある。今後の軍事行動の犠牲者を
  どう多く見積もっても、せいぜい何千人というケタでは、アメリカ
  経済に影響など出ないだろうね(一人)(p130)


 ・出世する人間というのは、自分に必要なことに興味があるんだよ。
  その反対に、出世しない人間は、自分に関係のないことに興味が
  あるんだ。(一人)(p176)


▼引用は、この本からです。
斎藤一人の「世の中はこう変わる!」」小俣 貫太、東洋経済新報社
(2004/2)¥1,575【私の評価】★★★★☆




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組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか (PHP文庫)
【私の評価】★★★★☆85点


■著者紹介・・・堺屋 太一

 1935年生まれ。大学卒業後、通産省入省。
 日本万国博覧会、沖縄海洋博、サンシャイン計画を企画、推進。
 1978年退官。執筆、講演活動を行っている。


●元通産省の役人であり、日本帝国陸海軍に詳しい堺屋さんだけあって、
 組織の硬直化の本質をずばり指摘しています。

 腐敗した組織の状態を、『共同体化』と表現しています。
 つまり、仲間の利益を優先する集団という意味です。

 ・共同体化した組織では、構成員の目は内志向となり、共同体内部
  だけの多数意見(有力意見)が正義正解になる。敢えて創造性を
  発揮するものはいなくなり、たまに現れると異端者として
  中枢から外されてしまう。(p64)


●共同体化した組織では、極力競争を排除します。

 そのために年功序列や、キャリア制度が発達します。
 そのほうがお互い、ギスギスせずに人生をまっとうできるからです。

 ・旧日本帝国の陸海軍では士官学校や兵学校での卒業成績が、
  将軍、提督になるまでついて回るという悪習が生まれた。(p52)


●とにかく組織内で波風を立てなければ出世できますので、
 予算は平等、人員配置も文句のでないようにしようとします。

 ・共同体化した組織では、特定の部局や構成員に不満を
  抱かせることを嫌うので、敢えて能力の集中をせず、
  全部局に総花的な分散が行われる。(p182)


●このように、大きく古い組織は共同体化しやすいのですが、
 それを防ぐには、定期的に組織に揺さぶりをかける必要があります。

 著者は、官僚組織については政治家に、そして、大企業においては
 社外取締役などにその揺さぶる役割を期待しています。

●大きな目的を達成するために組織ができたはずなのに、
 なぜか組織が大きくなると本来の目的を失ってしまう。

 そうした組織の問題をこの本を読んで意識することで、
 少しでも硬直化した組織に揺さぶりを与えることのできる人が
 増えてもらいたいと考えました。

 組織の一員ならば、必読の一冊と言うことで
 ★4つとします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・無謀な白兵銃剣戦術を推進した辻政信などは、どんどん出世する。
  共同体化した組織では、失敗の責任は追及されず、馬力と迎合だけが
  評価されるのである。(p60)


 ・個の優秀さも、組織の共同体化が進むとむしろマイナスに働く。
  各部分組織の構成員が有能であればあるほど、その部分組織の
  目的だけを追求して譲らないので、総合調整がますます困難に
  なるからだ。各課長が全て有能で、上手に理屈をつけ熱心に
  要求してくると、どれも削れない。(p67)


 ・実際、「才ある者は徳がない、徳ある者は才がない」というのは、
  人事における不滅の公理である。才があって仕事をすれば必ず
  周囲と摩擦を起こして徳望は傷が付く。逆に仕事さえせず
  才能を発揮しなければ、大抵の人は「良い人」、
  つまり徳人であり得る。(p322)


組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか (PHP文庫)
堺屋 太一
PHP研究所
売り上げランキング: 8406
おすすめ度の平均: 4.5
5 優秀な人を集めた組織が失敗するメカニズム
5 今まで読まなかったのがもったいなかった
5 組織には大切な役目がある
5 素晴らしい!
5 組織だって・・・『奢れる者は久しからず。盛者必衰の理をあらわす。』

【私の評価】★★★★☆85点


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チャーチルの強運に学ぶ―断じて絶望するなかれ
ジェームズ・ヒュームズ 渡部 昇一 下谷 和幸
PHP研究所 (2000/01)
売り上げランキング: 927,952
おすすめ度の平均: 4
4 どこかで使える!!

【私の評価】★★★☆☆

■著者紹介・・・ジェームズ・ヒューム

 米国フィラデルフィア在住。アイゼンハワー、ニクソン、フォード、
 レーガンと歴代の大統領の演説草稿家として活躍。
 その後、20年間にわたり、チャーチルの研究を行う。


●本書は、イギリスの名相ウィンストン・チャーチルの名言集です。
 チャーチルは酒好き、女好きだったようですが、
 ことの本質を見破る目を持っていたようです。

 チャーチルの偉大さは、まず、ナチスドイツの危険性を指摘し、
 宥和策をとる英国政府を批判していることでしょう。

 ・宥和政策そのものは状況次第で上策にも下策にもなろう。
  弱腰からではなく強い立場からとる宥和政策は度量の大きい高潔な政策である。
  それは世界平和への確実な、おそらくは唯一の道なのかもしれない。(p122)

●また、ドイツとの戦争に勝つためには、
 アメリカを戦争に巻き込むことが必須であることを理解し、
 日本を戦争に巻き込んだ張本人と言われています。

 ・日本を戦争においこんだ一つの原因はチャーチルだといわれています。
  ・・・日本に石油を売らないように手を回したのはチャーチルだという
  説もあります。(p10)

●そして、戦後は、ソビエト連邦の危険性を察知し、
 社会主義の危険性、愚かさを糾弾しています。

 そうしたなかで、戦後米国ミズーリ州フルトンの演説で
 チャーチルは「鉄のカーテン」という言葉を使ったのです。

 ・資本主義の悪徳は、恩恵の不平等な分配にある。
  社会主義の美徳は、悲惨の平等な分配にある。(p130)

●最後に、チャーチルは、EUヨーロッパ諸国連合の必要性を説いています。

 いかに先見の明、物事の本質を見切る能力を持っていたのか
 ということがわかるでしょう。

 ・われわれは一種のヨーロッパ合衆国といったものを建設するべきである。
  ・・・この差し迫った仕事では、フランスとドイツが互いに協力し合わねば
  ならない。(1946年)(p153)

●酒好き、女好きだから先見の明があったのか、
 先見の明のある人物がたまたま酒と女とジョークが好きだったのかは
 わかりませんが、チャーチルが偉大な人物であったのは間違いないようです。


●名言集ということで、断片的にチャーチルを垣間見るだけですが、
 もっとチャーチルを研究したくなりましたので、★3つとします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・(チャーチルは)海軍大臣になるやいなや、海軍では素人のくせに
  たちまち問題点の要点をつかまえて改革に乗り出したのです。
  その手段として彼が実践したのは、「一番権威ある人からきく」
  という方法です。(p6)


 ・世界を旅してみると、人間は大きく二つに分けられることに気づくだろう。
  「どうしてこれこれは誰もやらないのか」と言う人々と、
  「誰が何と言おうが私がやってやろうじゃないか」という人々である。
  (p116)


 ・確実に倹約、節約したいなら、役人の数を減らすことだ。(p129)


 ・国家は課税によって豊かになるという考えは、
  人の心を惑わせてきた残酷な妄想である。(p212)


 ・ローマの格言に「武器を研げ、そして国境を広げるな」というのがある。
  (p145)


▼引用は、この本からです。
チャーチルの強運に学ぶ」ジェームズ・ヒューム、PHP(00/1)¥1,680
【私の評価】★★★☆☆




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新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論
小林 よしのり
小学館 (2000/10)
売り上げランキング: 572
おすすめ度の平均: 3.92
5 This is a great book that everyone should read.
1 台湾美化しすぎだろ、これ
5 日本精神が残る「もう一つの隣国」

【私の評価】★★★☆☆

■著者紹介・・・小林 よしのり

 1953年生まれ。75年にマンガ「東大一直線」でデビュー。
 現在は雑誌「SAPIO」で「新・ゴーマニズム宣言」を連載中。

●一度、台湾に行きたいな~と思いつつ、
 台湾の歴史がマンガで気軽に読めそうなので、
 本書を手に取りました。


●1895年、日本は日清戦争に勝利し、
 清国より台湾と遼東半島の割譲を受けます。

 その後、台湾の原住民の抵抗にあいながらも、
 日本は台湾の近代化に努めました。

 ・もともと清は台湾を「化外の地」で
  絶対に根絶できない「四害」があると思っていた
  「四害」とは アヘン 匪賊 風土病 原住民であり
  どうせ「教化の及ばない所」だからと考え日本にくれてやったのである
  ところが日本はこの台湾を内地と同じかそれ以上の情熱を注いで
  近代化し始めたのである(p78)

●共通言語がなく識字率が低いことから教育に力を入れ、
 風土病の撲滅のため上下水道を整備しました。

 また、アヘンは国の専売にして闇の供給ルートを撲滅。
 農業の振興のためダムと水路を建設したのです。

 ・列強の植民地政策は3種類あった
  スペイン等が南米で行った「略奪型」
  イギリス等がインド等で行った
  原料を安く買い製品に加工して高く売りつける「搾取型」
  そして日本が台湾・朝鮮で行った「投資経営型」である(p146)

●しかし、1945年に日本は敗戦し、
 中国本土から国民党の残党がやってきます。

 しかし、中国国民党が持ってきたものは、
 略奪、横領、詐欺、無法、疫病だったのです。

 ・台湾に入ってきた国民党の軍隊や支那人たちは
  日本人に比べてあまりにみすぼらしく規範意識のない
  レベルの低い連中だった(p18)

●1947年には、そうした台湾人の不満が暴動に発展します。

 国民党の台湾行政長官 陳儀は話し合いをするとみせかけて
 時間を稼ぎ、大陸から軍隊を派遣してもらい、
 虐殺を開始。死者は3万人にも達したといいます。

●このように、オランダ、清、日本、国民党と外来者に支配されてきた
 台湾人が、自らの国家としての独立を果たせるのか、それとも、
 また隣国から支配されることになるのか、
 ますます、台湾に行きたくなってきました。
 ★3つとします。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・今の日本人は昔の日本人に対して
  大変申し訳ないことをしていると私は思いますよ
  日教組の教育がよほど悪かったのか
  昔の日本人の偉業を一切教えず
  昔はただ悪かったと責めることばかりしている(許文龍)(p230)

▼引用は、この本からです。
台湾論」小林 よしのり、小学館(2000/10)¥1,260
【私の評価】★★★☆☆



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週末起業を超える成功のやみつき法則
藤井 孝一
ビジネス社 (2004/06)
売り上げランキング: 111,155
おすすめ度の平均: 4.67
5 時間についての考え方が変わる 時間は本当はもっと多かったのだ!
4 白鳥は水面下で必死に努力
5 年間1,000時間の自分時間捻出法

【私の評価】★★☆☆☆


■著者紹介・・・藤井 孝一

 大学卒業後、大手金融会社入社。
 1994年、米国赴任。
 1999年、帰国し、経営コンサルタントとして活動開始。
 2002年、週末起業フォーラム設立。
 著書に「週末起業」などがある。

●「週末起業」とは、サラリーマンの立場のままで、
 週末や、朝の時間を利用して、事業を始めようというものです。

 会社を退職してから、何十年という時間があるわけですから、
 その時間をどうするか、サラリーマンのうちに準備する
 必要があるということです。

 ・いまや人生90年時代にさしかかろうとしている時代である。
  その中で、サラリーマンをしている時間はせいぜい40年ほどである。
  (p97)

●そこで「週末起業」となるのですが、大きな難関は、時間作りです。

 仕事をしながら、ビジネスを始めるわけですから、
 ただでさえ忙しいという人には不可能に見えるでしょう。

 ・私はいま、週末起業を始める方々に、年間1000時間を目安に
  時間を捻出しましょうと、勧めている。(p16)

●そうした人のために、この本では、早寝早起き、細切れの時間の活用など
 時間の有効活用のテクニックを紹介していますが、
 結局、最後に行きつくのはモチベーションです。

 自分が本当にやりたいことをやっているのか?
 そして、それは本当に社会の役に立っているのか?
 ということが大切になってくるわけです。

 ・真の満足を得るには、本当に自分が好きなこと、
  やりたいことで世の中のお役に立っているという充実感を
  見つけなくてはならない。(p93)

●サラリーマンだけど何かやってみたい、
 お小遣いを稼ぎたい、趣味をビジネスにしてみたい・・・
 といった人の参考になる一冊だと思います。
 ★2つとしました。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・もうひとつ重要なことがある。それは自分のブランド化である。
  (p187)


 ・私が実践している「朝一の法則」というものがある。例えば、
  内科であろうと私は、医者にかかるときのアポイントメントは、
  九時に入れる。(p71)

▼引用は、この本からです。
週末起業を超える成功のやみつき法則」藤井 孝一、ビジネス社(2004/6)¥1,470
【私の評価】★★☆☆☆




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ハゲタカは飛んでゆく
ラリー・S. ジュニア Larry S. Junior 高木 ハジメ
実業之日本社 (2003/01)
売り上げランキング: 30,503
おすすめ度の平均: 4.56
3 いわゆる寓話的日米関係論か。
4 全てを鵜呑みにするのは危険。
5 要はこれをどう読むかでしょう。

【私の評価】★★★☆☆

■著者紹介・・・ラリー・S・ジュニア

 1953年、アメリカ生まれ。大学では経済学を学び、日本留学経験あり。
 アメリカ政府系のシンクタンク勤務を経て、現在は、アジア経済などを
 研究するフリーのストラテジスト(国家戦略専門家)

●2001年の同時多発テロから1年後に発行された一冊です。

 ちょうど、アメリカのアフガニスタン侵攻が終わり、
 アメリカのイラク進攻があるか、どうかと議論されている時期ですが、
 本書では、数ヶ月後にはじまるイラク戦争を予見しています。

 ・アメリカは次なる大戦争を始めようとしているからね(p136)

●この本を読むと、アメリカという国が、
 お金儲けという国益のために
 戦略を持って行動していることがわかります。

 ・日本の徳川時代に、将軍が言ったという言葉があるでしょう。
  『農民は生かさず、殺さず』。日米の関係も同じことです。(p25)

●例えば、邦銀を叩き潰すためには、
 自己資本比率8%以下の銀行は、国際業務ができないという
 新しい国際ルールを作ったりするわけです。

●こうした米国の戦略は、それ自体、良い悪いということではなく、
 そうした国家であることを認識する必要があるということでしょう。

 批判をする前に、
 いかに対応するかを考える必要があるということです。

 ・アメリカという新帝国の強みは、情報メディアをしっかりと
  握っていることだよ。そこから日本人を惑わすいろんな経済情報や
  分析結果が流れていく。(p126)

●米国のストラテジスト(国家戦略専門家)が教えてくれる
 アメリカ人の頭の中はすごいものでした。

 アメリカに叩き潰されないことを祈りつつ、★3つとしました。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・本当のことを言えば、日本経済をこれだけ低迷させても
  まだ円にしがみつく日本を、欧米の金融機関や機関投資家は
  攻めあぐねている。つまり、日本人の円にしがみつく習性こそが、
  日本を守る最後の砦になっているんだ(p128)


 ・【1】大幅な円安容認
  【2】米国債の自由な売買
  【3】ゼロ金利の解除
  「この3つの政策を実行するだけで、日本経済の成長が始まる。(p134)

▼引用は、この本からです。
ハゲタカは飛んでゆく」ラリー・S・ジュニア、実業之日本社(2003/1)¥900
【私の評価】★★★☆☆




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たった今から、ハッピーになる!
アンドリュー・マシューズ 辻 秀一 飯岡 美紀
ダイヤモンド社 (2005/05/19)
売り上げランキング: 46,291

【私の評価】★★★★☆


■著者紹介・・・アンドリュー・マシューズ

 オーストラリア人のイラストレーター。
 マンガを描きながら人生や心について語る独特のスタイルが人気。
 本書を含めて300万部を超えるベストセラーとなっている。

●非常にわかりやすくハッピーになる秘訣を教えてくれる一冊でした。

 内容的には、潜在意識の活用や、成功哲学と同じなのですが、
 イラストレーターならではの語り口で、読みやすい本に仕上がっています。

 ・私たちは、自分で思い込んでいる通りの人間になるのです。(p20)

●こうした成功哲学は既に体系化されていますので、
 いかに多くの人に、わかりやすく理解してもらうかが、
 大切なポイントになります。

 この本では、感謝すること、今を生きること、仲間(環境)を選ぶこと
 など、大切なポイントを、先人のエピソードや、イラストなどで
 うまく説明してくれます。

 ・感謝すること・・・イエス・キリストや、仏陀、マホメットなど、
  偉大な精神的指導者は、自分の幸福を数えなさい、と説いています。
  (p132)

●人生は、「今」がすべてです。
 今、あなたがやっていることが、あなたの人生を形作っているのです。
 ですから、今、この本を手配して、読んでみてはどうでしょうか。

 ・あなたが手にすることができるのは、今だけです。
  心の安らぎも、人としての能力も、自分が今この瞬間に
  どのくらいちゃんと生きられるかによって決まります。(p60)

●成功哲学、潜在意識というと「いやだな~」と思う人にお勧めの一冊です。
 読みやすさを評価して★4つとしました。
 


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・自己イメージが低いと、「私には勝ちがない」と思ってしまいます。
  その結果、無意識に自分の幸福を妨げることになってしまいます。
  (p30)


 ・私たちは人生に求めるものを自分で決め、
  それに応じて仲間を選ぶ必要があるということです。(p46)

▼引用は、この本からです。
たった今から、ハッピーになる!」アンドリュー・マシューズ、ダイヤモンド社
(2005/5)¥1,470【私の評価】★★★★☆
(Amazon: http://www.1bk.biz/911.html )←(詳細はこちらをクリック)



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オシムの言葉 (集英社文庫 き 10-3)
【私の評価】★★★★★(93点)


●2003年、サッカーJリーグのジェフユナイテッド市原の監督として
 イビツァ・オシムが就任しました。

 そして就任してすぐに、オシムは、激烈なまでに走りを重点にした
 練習メニューを選手に課しました。

 それまで、ソフトな監督に率いられていた選手には
 不満がたまっていきます。


 ・意図は分かる。監督の意図は分かるが、吐き気がするほど苦しい練習を
  課す相手にすぐに素直になれるほど、人間は素直な動物ではない。
  (p16)


●毎日、午前、午後2時間ずつの激しい練習。
 そして、休日さえも計画されず、前日に告げられる。

 選手からは、
 「ここは部活動かよ!」「ナンダヨ、この監督」「もう、勘弁してくれ」
 という声さえ上がります。


 ・選手からは・・・不満が起きた。しかし、オシムは、
  「君たちはプロだ。休むのはオフになってから、あるいは引退してからで
  十分だ。シーズン中はサッカー以外のことなど考えるな」と取り合わない。
  (p14)


●ところが、シーズンが始まり、試合をしてみると、
 入替戦の常連であるジェフユナイテッド市原は勝利を重ねていきます。

 俺たちは強くなっているのではないか・・・、
 だんだんと選手たちに自信が広がっていきました。

 2003年は1stステージ3位、2ndステージ2位となり、
 それ以降、優勝争いの常連となっています。


 ・DFは集中できずに、ピッチで寝ているのなら、ホテルに帰って
  寝ていてくれ!・・・もし、負けるようなことがあっても、自分たち
  のできることをすることで我々のプレーを見せよう。やることをやって
  負けるのなら、胸を張って帰れるはずだ(p182)


●今では選手の信頼を勝ち得ているオシム監督ですが、
 その信念に満ちた厳しい指導に、当初は強い反発がありました。

 はじめからオシムは、選手の反発を予想していたし、
 折込済みだったわけです。

 厳しいが、各選手の将来まで考え、平等にチャンスを与えるオシムに、
 日本代表監督のオフォーが来るのもうなずけるでしょう。


●オシム監督の偉大さと
 リーダーとは何かというものを考えさせられる一冊でした。
 文句なく★5つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・レーニンは『勉強して、勉強して、勉強しろ』と言った。
  私は、選手に『走って、走って、走れ』と言っている(p27)


 ・作り上げることより崩すことは簡単なんです。家を建てるのは難しい
  が、崩すのは一瞬。サッカーもそうでしょう。攻撃的ないいサッカーを
  しようとする。・・・ただ、それを壊すのは簡単です。戦術的な
  ファウルをしたり、引いて守ったりして、相手のいいプレーをブチ壊せ
  ばいい。つまり攻めることは難しい。でもね、作り上げることのほうが
  いい人生でしょう。そう思いませんか?(p201)


▼引用は、この本からです。

オシムの言葉 (集英社文庫 き 10-3)
木村 元彦
集英社
売り上げランキング: 4139
おすすめ度の平均: 4.5
5 これは語録本ではない。
5 真摯な姿に・・・
4 オシム氏の凄さと同時にスポーツが戦争のプロパガンダに利用される悲しみ
4 オシムは本当に優秀でいい監督
5 書き手と対象の幸福な出会い

【私の評価】★★★★★(93点)


■著者紹介・・・木村 元彦(きむら ゆきひこ)

 1962年生まれ。大学卒業後、独立映画製作会社
 「疾走プロダクションを経て独立。
 ノンフィクションライター、ビデオ・ジャーナリスト。


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美しい国へ
美しい国へ
posted with amazlet on 06.09.07
安倍 晋三
文藝春秋 (2006/07)

【私の評価】★★★☆☆


■著者紹介・・・安倍 晋三

 1954年生まれ。93年衆議院議員当選。
 内閣官房副長官、自由民主党幹事長、内閣官房長官などを歴任。

●次期首相がほぼ確定している安倍 晋三さんですが、
 その考え方を知りたくて購入しました。

 ゴーストライターが書いたんだろうな・・・と思いながら読みましたが、
 本人の体験談が多く含まれており、ほとんどすべてにおいて本人が関わっている
 ことが確認できました。

 ・社会党、共産党の野党、そして多くのマスコミは、日米安保条約の破棄を
  主張していた。・・・日本帝国主義はアメリカと結託して、
  ふたたびアジア侵略をはじめようとしている」というわけだ。
  進歩的文化人と呼ばれる学者や評論家の多くも、同じ理由で反対していた。
  ・・・中身も吟味せずに、何かというと、革新とか反権力を叫ぶ人たちを、
  どこかうんくさいなあ、と感じていた・・・ (p19)

●歴史認識についても、片方に偏るわけではなく、
 当時の状況を冷静・客観的に評価しようという姿勢が見られます。

 次期首相として当たり前のことですが、
 よく勉強しているなという印象でした。
 (勉強していな人でも首相になれたのが日本でありますので・・・)

 ・先の大戦を例に考えてみると、あれば軍部の独走であったとのひと言で
  かたづけられることが多い。・・・だが、昭和十七、八年の新聞には
  「断固、戦うべし」という活字が躍っている。(p25)

●本人は、「闘う政治家」と標榜していますが、
 これは、これまでいかに「闘わない政治家」が多かったかという
 ことを暗に示しているのでしょう。

 拉致事件の対応においても、安倍 晋三さんが、
 命を賭けることのできる政治家であることは明らかです。

 この人なら、将来、反日組織に弱みを握られるということがあっても、
 国家を捨てることはないだろうと感じました。

 ・わたしは政治家を見るとき、こんな見方をしている。
  それは「闘う政治家」と「闘わない政治家」である。
  「闘う政治家」とは、ここ一番、国家のため、国民のためとあれば、
  批判を恐れず行動する政治家のことである。(p4)

●政治は結果で評価されるべき仕事であり、
 安倍 晋三さんの評価は、本のソムリエではなく
 歴史が評価することになるでしょう。

 内容としては、まっとうな歴史認識、現状認識、政策提言と
 なっていましたので、★3つとしました。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・米国のアーリントンの国立墓地の一部には、奴隷制を擁護した南軍将兵が
  埋葬されている。小泉首相の靖国参拝反対の理屈にしたがえば、米国
  大統領が国立墓地に参拝することは、南軍将兵の霊を悼み、奴隷制を
  正当化することになってしまう。(ケビン・ドーク教授)(p74)


 ・1970年度には3.5兆円だった日本の社会保障給付費は、なんと
  いまや90兆円に膨らんでいる。内訳は、年金の支払いが47兆円、
  医療費の給付が28兆円、介護保険に給付とそのほかで15兆円だ。
  (p168)


 ・公務員の加入している共済年金は、厚生年金より保険料率が低いうえに、
  職域加算という上乗せ制度がある。(厚生年金と共済年金の)一元化の
  議論は二十年も前からあったにもかかわらず、官の抵抗が強くて実現
  できなかった。(p193)

▼引用は、この本からです。
美しい国へ」安倍 晋三、文藝春秋(2006/7)¥767
【私の評価】★★★☆☆



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「十六の話」司馬 遼太郎

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十六の話 (中公文庫)
【私の評価】★★☆☆☆


司馬 遼太郎の16のエッセーをまとめた一冊です。
 「洪庵のたいまつ」を読みたくて購入しました。

 「洪庵」とは江戸時代、オランダ医学を学び、
 適塾という私塾を主宰した緒方洪庵です。

 適塾からは、大村益次郎、福沢諭吉などが輩出されています。


 ・江戸時代の習慣として、えらい学者は、ふつう、その自たくを
  塾にして、自分の学問を年わかい人々に伝えるのである。
  それが、社会に対する恩返しとされていた。
  (洪庵のたいまつ)(p376)


●この本で、意外に収穫だったのが、
 司馬 遼太郎がどのように歴史に興味をもったのかということです。

 戦地には赴きませんでしたが、日本軍兵士として徴兵された
 経験が大きかったようです。

 こんなバカなことをする日本人とは何かと歴史を追求しているうちに、
 歴史小説家となってしまったというわけです。


 ・戦い(第二次世界大戦)がおわったとき、当時二十二歳だった私は、
  ・・・こうも思ったのです。「むかしは、たとえば明治時代は、あるいは
  江戸時代は、さらにはそれ以前は、こんなバカなことをする国では
  なかったにちがいない」
  そのことを検証することに、半生をついやしました。
  (文学から見た日本歴史)(p16)


司馬 遼太郎の見る歴史観、日本への思いが伝わってくる一冊でした。
 日本の歴史と司馬 遼太郎に興味のある人にはお勧めです。
 ★2つとします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・こんにち、大小無数の国家が、自国民の利益という二十世の神話を
  守るために、怪物群のように地球上を横行しています。
  どこの国にとっても隣国は、悪魔に似ています。なぜなら、
  隣国は、自国にとって荀子の思想でいうところの"利己的欲望"しか
  もっていないからです。(訴えるべき相手がいないまま)(p310)


 ・ただ、さびしく思うことがある。
  私が持っていなくて、君たちだけが持っている大きなものがある。
  未来というものである。・・・
  二十一世紀をたっぷり見ることができるばかりか、そのかがやかしい
  にない手でもある。(二十一世紀に生きる君たちへ)(p384)


▼引用は、この本からです。

十六の話 (中公文庫)
十六の話 (中公文庫)
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司馬 遼太郎
中央公論社
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おすすめ度の平均: 4.5
5 「21世紀に生きる」人間に送る十六の話
4 些細な事ですが
5 いつ読んでも勉強になる本

【私の評価】★★☆☆☆


■著者紹介・・・司馬 遼太郎

 1923年生まれ。本名、福田 定一。学徒出陣のため大学卒業後、入隊。
 終戦後、いくつかの新聞社に勤務。
 1960年、『梟の城』で第42回直木賞を受賞。
 1961年に産経新聞社を退職し、作家生活に入る。
 「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「翔ぶが如く」「燃えよ剣」など名著多数。
 1996年逝去。


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道をひらく 続 (2)
道をひらく 続 (2)
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松下 幸之助
PHP研究所 (1978/01)
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おすすめ度の平均: 5
5 最初の「道をひらく」とはまた違う!
【私の評価】★★★☆☆77点


■著者紹介・・・松下 幸之助

 松下電器、ナショナル、パナソニック創業者。


●松下幸之助が、日々、どのようなことを考えてきたかが
 わかる一冊です。

 松下幸之助は「風が吹いても、悟る人がおるわな」と言っているように、
 自然の法理、世の中の摂理というものをよく考えていたようです。

 ・砂糖はあまく、塩はからい。全くの正反対。だから、あまくする
  ためには砂糖さえあればよいので、塩は不用に思えるけれど、
  その正反対の塩をすこし入れることによって、砂糖のあまさはさらに
  深味を増す。・・・対立大いに結構。・・・排することに心を労する
  よりも、これをいかに受け入れ、これといかに調和するかに、心を労したい。
  (p21)


●つまり、そうした人間の特性、社会の法則、自然の摂理に
 従えば道が開け、逆らえば失敗するということを
 悟っていたのでしょう。

 松下幸之助は、そうした理屈では理解できない自然の摂理を、
 『理外の理を知らなくてはならない』とも表現しています。

 ・起こってほしくないことが、次から次に起こってくる。・・・
  因があるから果があるので、不用意、不心得の因があれば、起こっては
  ならないことも起こってくる。・・・不用意、不心得を徹底的に
  反省しなければならない。(p37)


●私の一番の驚きは、松下幸之助のグチをはじめて読んだということです。
 松下幸之助でもグチっていたとは!!

 しかし、グチを言っても、すぐに「今からでも遅くない・・・」と、
 これからの自助努力を誓っています。

 ・計画の立てかたが悪かったのか、力以上に望みすぎたのか、それとも
  しょせんは自分の意志が弱かったのか。・・・ついグチも出て、他に
  罪をかぶせて、ますべきこともつい怠りがち。・・・グチは言うまい。
  今からでもおそくない。今からでもおそくないのである。(p33)


●体系的ではありませんが、
 松下幸之助が日々、どのようなことを考えていたのか、そして
 どのような思考をしていたのか、参考となる一冊です。

 組織のリーダー、国家のリーダーに
 読んでいただきたいと思いました。★3つとします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・やってはならんときには、やってはならん、
  そして、やらねばならんときには、断固としてやる
  これがつまり武士道というものなのである。
  わが身の利害得失のみで是非善悪を論じ、出処進退を決するならば、
  これは動物と大して変わりのないことになる。(p43)


 ・天地は日に新たであり、人の営みもまた日に新たである。だから
  ほんとうは、昨日の考えは、きょうは一新されていなければならない
  ・・・危機とは転機の自覚のないことをいうのである。(p109)


 ・同じ人間である限り、自分も他人も顔の造作が大体同じであるように、
  心の働きも、人によって、もともとそんなに大きなひらきのあるもので
  はない。・・・そのくせ、ほんのわずかの心がけのちがい、考え方の
  ちがいで、人を幸せにもし、不幸にもする。(p213)


 ・若き人びとよ。・・・こんどはあなたとあなたのこどもの
  ための世紀を、みずからの手でつくりあげなければならない時が
  きているのである。世界をどう変えるのか。日本をどんな国に
  していくのか。そのなかで、自分はどんな役割を果たしていこうと
  するのか。二十一世紀は、もう始まっている。(p263)


▼引用は、この本からです。
道をひらく 続」松下 幸之助、PHP研究所(1978/1)¥914
【私の評価】★★★☆☆77点
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だから、部下がついてこない!
嶋津 良智
日本実業出版社 (2006/08/25)
【私の評価】★★★★★(92点)


■著者紹介・・・島津 良智(しまず よしのり)
 
 1965年生まれ。大学卒業後、株式会社フォーバルに入社し、
 トップセールスマンとなり、24歳で営業部長に抜擢される。
 28歳で株式会社リンクを設立して独立。翌年、レカムジャパンを設立。
 その6年後に株式上場を果たす。
 2005年、カルチャー・アセット・マネジメント株式会社を設立し、
 ペイフォワードビジネスカレッジを主宰。リーダーの育成に取り組む。


●24歳から上司として部下の育成に取り組み、
 数多くの失敗、成功を体験した著者のノウハウは、
 とにかく具体的であるのが本書の特徴です。

 ・私の危機管理はいつも「イエローライン戦略」です。・・・
  来月の目標や戦略を立てるときに、「来月この時点で、ここまで
  到達できていなければ、黄色信号」というラインを決めておく
  ことです。(p104)


●そのノウハウは、ほとんどが、いかに部下のモチベーションを上げるか
 ということであり、まさに「上司道」というべきものです。

 ・A案とB案があって、どちらも大差はないと思えるとき、私は
  積極的に部下の意見を採用します。・・・部下のモチベーションを
  上げられるなら、部下の意見を採用したほうがよいでしょう。(p115)


●上司とは直接仕事はしませんが、
 上司が右に行けといえば、部下は右に行きますし、
 左に行けといえば、部下は左に行きますから、
 そのチームの成果は上司の責任といえるでしょう。

 ですから、上司の一言、一つの判断がチームに
 大きな影響を与えるのです。

 ・上司の三大禁句は、「疲れた」、「時間がない」、「忙しい」です。

 ・判断の基準として、経営理念が必要なのです。・・・
  判断基準に経営理念をもっていれば、考え方がぶれにくくなり、
  一貫した意思決定ができるようになります。(p184)


●シンプルな内容となっていますが、だからこそ本物の上司の知恵
 であるという印象でした。

 上司(課長)というポジションの人には必読の一冊と思いましたので、
 星5つとします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・人はちょっとした選択に迫られたとき、案外「どうせやっても、
  やらなくても同じだよ」と考えてしまいがちです。でも、
  そういったときにこそ、「やらないより、やったほうがいいよな」
  という言葉をつぶやいてみてください。(p66)


 ・「任せる」と「報告させる」はワンセット(p83)


▼引用は、この本からです。
だから、部下がついてこない!」島津 良智、日本実業出版社(2006/8)¥1,470
【私の評価】★★★★★(92点)
(Amazon: http://www.1bk.biz/904.html )←(詳細はこちらをクリック)


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運命の法則―「好運の女神」と付き合うための15章
天外 伺朗
飛鳥新社 (2004/11)
売り上げランキング: 7,242
おすすめ度の平均: 4.69
4 他の「運」本を参照しつつ読み進めたい本
4 共感しました
5 人生哲学

【私の評価】★★★★☆


■著者紹介・・・天外 伺朗(てんげ しろう)

 1942年生まれ。ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス研究所所長。
 大学で電子工学を専攻した後、ソニー研究所入所。
 フィリップスと組みCDを共同開発する。
 ワークステーションNEWS、ロボット「AIBO」の開発責任者。


●著者は、フィリップスとのCDの共同開発、さらに
 ロボット「AIBO」の開発において、「フロー」状態といえるような
 燃える集団を経験したといいます。

 初期のソニーはどこの部署も燃える集団であり、
 それは当たり前のことでしたが、
 最近はそうした傾向が少なくなってきたことで、
 著者は逆に、「燃える集団」の効果に気づいたといいます。


●そうした燃える集団を作る条件は何なのでしょうか?

 それは、チームの自律度であり、
 終身雇用という仕事に打ち込める環境であり、
 仕事が報酬であるという価値観であり、
 適切な目標の設定が必要なのです。

 ・(チクセントミハイ)チームが燃えるにはどういうことが必要だと思う?
  ・・・私は、「チームが自律的に、何でもデシジョン(決定)できる
  ことだ」と答えた。(p36)


●社員が自ら熱心に仕事を進める燃える職場こそが、
 幸運を引き寄せ、驚くような成果を達成するというのが、
 著者の伝える「運命の法則」です。

 ・もっとも真剣に準備した人のところに強運が訪れる。(p161)


●燃える集団ソニーを経験した著者の教える「成功のコツ」には
 不思議な説得力がありました。
 ★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・生命を賭すほど魅力的なフロー状態に入るためのひとつの鍵が、
  自分自身の技量と、挑戦すべき岸壁の難易度のバランスにある。
  岸壁が易しすぎると、倦怠、退屈を生み、難しすぎると心配、
  不安を生み、ともにフロー状態に入れない。(p32)


 ・直感的かつ簡潔に表現したのが、「運命に貸しを作る」という言葉だ。
  ・・・ついていないときに、落ち込まなくてすむし、ついているときに、
  有頂天になって思い上がることを防いでくれるからだ。(p105)


 ・自分の直感を信じて、自分の責任でズバッと評価しろ、ということだ。
  ・・・「不純な、よこしまな動機で、評価に歪みが入ると、結局は
  めぐりめぐって、自分のところに返ってくるよ」(p91)


▼引用は、この本からです。
「運命の法則」天外 伺朗、飛鳥新社(2004/11)¥1,470
【私の評価】★★★★☆


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心で生きる

【私の評価】★★★★☆81点


■著者紹介・・・丸山 眞行

 1960年生まれ。
 脳性小児麻痺児として重度の障害を持って生まれる。
 1978年より全身手術を受け、10年近い手術とリハビリ生活を送る。
 リハビリ中にクラッシック音楽評論の仕事をする。
 1987年よりアムウェイでネットワークビジネスを手がける。


●著者の丸山さんは脳性小児麻痺で、体が不自由です。
 体は不自由ですが、心は普通の人と変わりません。

 というよりも、普通の人よりはるかに素晴らしい精神を
 持って、輝いているといえるでしょう。

 ・一日に何回も自分をほめてあげて
  きっとあなたは輝きだすから(p13)


●大学に行きたい、働きたい、外国に行きたい・・・
 丸山さんは夢をすべて達成しています。

 ・夢の扉は情熱と努力というカギでしか
  開かないんだよ(p61)


●この本の圧巻は、丸山さんが毛筆で描いたコトバです。

 丸山さんは、身体が自由に動きませんから、
 一字書くだけでも非常に時間がかかります。

 しかし、そのたどたどしい文字を読んだとき、
 その言葉が読む人の心に大きく響くのです。

 ・「人生にはミッションがある」
  そのミッションを全うすることが、生きる意味であり、
  個人個人の役割なのです。(p3)


●前半は、泣けて泣けて、勇気がもらえる内容となっています。
 ★4つとするとともに、「泣ける本」に追加しました。
 

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・失敗してもいいから
  間違ってもいいから
  思ったことをやってみようよ(p25)


 ・うまくやるんじゃない
  一生懸命やるんだよ(p29)


 ・心に描く夢と希望は
  未来のあなたからの贈り物だよ(p69)


▼引用は、この本からです。

心で生きる
心で生きる
posted with amazlet on 06.09.03
丸山 真行
ビジネス社 (2002/12)
売り上げランキング: 28,079
おすすめ度の平均: 5
5 みんなに読んで欲しい!
5 心が震える本です。
5 子供から大人まで読んでもらいたい!

【私の評価】★★★★☆81点


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