「人生を創る言葉―古今東西の偉人たちが残した94の名言」渡部昇一
2006/09/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
要約と感想レビュー
まさに知恵の宝庫といえる一冊です。94の成功のヒントと、それに関係するエピソードについて、渡部先生が自分の体験を含めて解説してくれます。
人によっては、この本の本当の価値がわからないかもしれません。
それでも、この本を読んだ後で、ちょっと思い出してみて、実際に実行してみたときに、その効果に驚くことでしょう。
たとえば、昭和初期に相撲の神様と言われた大の里は、朝早く出ることを勧めています。
「なんだそんなことか」と思う人も多いと思いますが、早出の効果は、やっている人にしか実感できないものだと思います。
・とにかく朝早く稽古場に出ろ。人に負けない時間に出ろ。出さえすれば、あとはどうにかなる(大の里)(p174)
また、仕事の心得でも、成功した実業家のアドバイスは千金の価値があります。成功の心得は、時代を超えて普遍的なものなのです。
・職業はなんでもいい、ただ第一人者たるを心掛けよ(カーネギー)(p205)
この一冊を読むだけで、百冊の伝記を読むのと同じくらい価値ある内容となっています。
1680円。安すぎます。ぜひ、家庭に一冊、置いていただきたいと思います。
この本で私が共感した名言
・命じられた仕事はなんでもしろ。生き生きと嬉しそうに、熱心にするのだ。それが済んだら、すぐに他に仕事がないか見回すのだ(ベッドフォード)(p149)
・イギリス人というのは、世界的に信用が高いように思われるが、それは貴族から庶民にいたるまで、出した手紙に返事を返すという習慣があるからではないだろうか。(p258)
・どんなつまらねえ野郎でも、人の前では決して叱言をいったことがございません(清水次郎長)(p195)
・言葉は兵士ではない、議論は軍隊ではない、敵軍が国内に侵入してきたときには、言葉や議論では間に合わないのだ(ビスマルク)(p107)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★★★(92点)
著者経歴
渡部昇一(わたなべ しょういち)・・・1930年、山形県生まれ。上智大学大学院修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学留学。Dr.phil.(1958)、Dr.Phil.h.c(1994)。上智大学教授を経て、上智大学名誉教授。その間、フルブライト教授としてアメリカの4州6大学で講義。専門の英語学のみならず幅広い評論活動を展開する。1976年第24回エッセイストクラブ賞受賞。1985年第1回正論大賞受賞。2017年4月17日逝去。享年86。
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