「知的余生の方法」渡部 昇一
2017/01/26|

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【私の評価】★★★★☆(81点)
■英文学教授であり、多くの著作を持つ
渡部さんの老後の考え方です。
本書を書いた平成22年には
渡部さんは80歳ですから
老後の生活はよくわかっている。
老後に何をしていくのか、
と考えれば
やはり自分のやりたいことを
やっていくのが幸せなのでしょう。
・「どうせ死ぬのだから何もしない」というのは、「どうせまた腹が減るのだから飯を食わない」に通ずる考え方ではないだろうか(p142)
■そのためには、若いときからの
蓄積が大事とのこと。
仕事が好きであれば、
仕事に集中すればいい。
仕事以外に興味があれば、
仕事に悪影響がない範囲で
コツコツと勉強すればいいのです。
・自分が興味を持ったものを、毎日毎日、少しずつでもいいから勉強していく。この小さな蓄積が、定年と同時に花開くことにつながるのだろう(p34)
■引用先がしっかりしているのが
印象的でした。
そして、
私も50歳になりましたので、
参考になりました。
渡部さん、
良い本をありがとうございました。
───────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・荒垣秀雄・・朝日新聞の「天声人語」の名コラムニスト・・その荒垣氏がふとこう洩らされた。「晩酌の習慣のある記者で本を書いた者はいないね」と。(p35)
・漢字学者の白川静先生・・毎日規則正しく仕事をし、規則正しく散歩することが、「健康の秘訣」だとおっしゃった(p58)
・余生のために自分の部屋を快適にする。東京ならエアコンは必ずつけて、書斎も置くのである・・別荘を構えている方もいるが、移動時間や手間を考えれば、今の家を快適な空間にする方が断然良いのではないか(p98)
・私の恩師の一人が・・人生の秋は・・若々しくはつらつとしている時には見えないものが、見えてくる。結婚するなら、やさしい女性が一番良いということに気づくものだというのだ(p75)
・若い夫婦には特に、今のうちに無理をしてでも休みをとり、夫婦で何か記憶に残るようなことをやりなさい、と勧めている。海外旅行でも温泉旅行でも、それは何でもかまわない(p191)
【私の評価】★★★★☆(81点)
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■目次
第1章 年齢を重ねて学ぶことについて
第2章 健康と知恵について
第3章 余生を過ごす場所について
第4章 時間と財産について
第5章 読書法と英語力について
第6章 恋愛と人間関係について
第7章 余生を極める