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「乱世の知謀と決断 (日本を創った戦略集団)」堺屋 太一(編)

2009/04/21公開 更新
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乱世の知謀と決断 (日本を創った戦略集団)


【私の評価】★★★☆☆(70点)


要約と感想レビュー

■織田信長、武田信玄、毛利元就、
 蓮如、豊臣秀吉、世阿弥という
 戦国の世に活躍した偉人を紹介する一冊です。


 責任編集を行っている
 堺屋太一さんの言うとおり、
 確かに歴史は面白い。


 特に戦国の時代は、技術の進歩により、
 農業生産が増え、人口の増加もはじまる。


 そして、力をつけてきた勢力が、
 それまでの身分重視の伝統から解き放たれ、
 下克上というように、権力を持つことができる
 ようになってきた時代なのです。


■本書では、やはり堺屋太一さんが書いた
 「織田信長」が秀逸でした。


 兵農分離、鉄砲の導入、成果主義の人材評価、
 楽市楽座による経済の自由化、租税の公平化、貨幣の統一、
 道路の整備、武装宗教勢力の排除とその合理性と
 革新性はすごいものがあります。


・当時はかなりの領地を持ち、僧兵や信徒兵を持つ寺社が各地にあり、大名の手も及ばぬ治外法権を誇っていたばかりか、その経済力と武力と信徒の数で政治や行政にも容赦なく介入した(p52)


■中学生のときに読みたかった一冊です。


 歴史マンガと司馬遼太郎とこうした歴史本を
 組み合わせれば、歴史好きができるはずです。


 本の評価としては★3つとしました。


この本で私が共感した名言

・本当の歴史には、分かり難い人名や細かな年代などほとんど必要がない。重要なのは、世の中の大きな流れであり、なぜにそうなったかという因果の追求であり、その原因と結果をもたらした人間の知恵と行動に対する理解である(p7)


・名将とは、常に自軍の長所を活かし、敵軍の短所を衝く。凡将は、自軍の短所に不満を持ち、敵の長所に脅える(p62)


▼引用は、この本からです。
乱世の知謀と決断 (日本を創った戦略集団)
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【私の評価】★★★☆☆(70点)


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