「ローマの名言一日一言」渡部 昇一
2010/05/25公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
ローマの名言に、渡部昇一先生がコメントを付けている一冊です。ローマの名言を読んでいると、知的レベルが高いことがよくわかります。
例えば「ゆっくり急げ」とか「死を求める人は哀れである、しかし死を恐れる人はもっと哀れである」などという言葉を聞くと、今でも通用するローマの智慧に驚嘆します。
あぁ、いかに些細なる原因によって大なるものが滅びゆくことよ(クラディアウヌス)(p128)
これだけの知恵を持ちながら、ローマ帝国は滅びるわけですから、歴史というものの怖さも感じます。国家が最も腐敗しているとき、法律の数は最も多いとも書いてありましたが、税金が高くなることも国家を潰す原因のようです。
ローマの皆さん、よい名言をありがとうございます。
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この本で私が共感した名言
・恐る恐る乞う者は、先方に拒むことを教えるなり(セネカ)(p209)
・もし汝が賢ければ笑え(マルティアリスの『警句』)(p196)
・習慣によって第二の天性がつくられる(p86)
【私の評価】★★★★☆(82点)
著者経歴
渡部 昇一(わたなべ しょういち)・・・1930年生まれ。大学卒業後、ドイツ、英国に留学。上智大学講師、助教授、教授を歴任して退職。名誉教授。
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