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「維新の知識と情熱 (日本を創った戦略集団)」集英社

(2010年11月20日)|本のソムリエ
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維新の知識と情熱 (日本を創った戦略集団)

【私の評価】★★★☆☆(76点)


■大河ドラマ「龍馬伝」を見ても分かりますが、
 明治維新という時代は、
 日本の大きな転換点でした。


 植民地支配を広げる西欧列強に対し、
 武力では歯が立たない幕府。

 そうした幕府に対し、薩長が天皇を立て、
 クーデターを起こしたようなものなのです。


 結果して、欧米の技術を導入し、
 富国強兵、脱亜入欧という路線を進んだ日本は
 独立国家として存続することができました。


・ペナン、マラッカ、シンガポールなどがみなイギリスの直轄植民地になるのは、ちょうど明治天皇即位の年なのである。・・・もう一つのアングロサクソン勢力であるアメリカは、北米大陸を征服し終えて、ペリーを送るところまできていた・・・ロシアは、一年間にヨーロッパの小国一つぐらいに当たる面積を植民地にしながら、東に進んできた(p158)


■この本では、明治維新前後の日本について、
 歴史の視点で学んでいきますが、
 明治維新も現代の日本も
 海外からの武力圧力を感じている状況は
 同じなのです。


 過去の歴史を私たちは知っていますが、
 これからの歴史を私たちは知りません。


 ですから、こうした歴史を知った上で、 
 自らの歴史を選択していく必要があるのでしょう。


・彼ら「志士」たちの発想には、終始変わらず外国に軽蔑されない国でありたいという素朴なナショナリズムが燃えていた。彼らにとっては、「攘夷」も「開国」も、「欧米模倣」も「脱亜入欧」も、そのための手段だった(p17)


■私たちの祖先は、西欧列強の植民地に
 ならないように戦ってきました。


 これからも他国の植民地にならないように
 戦っていく必要があるのでしょう。


 堺屋さん、良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


適塾は、レベル(実力)に応じて八つの等(クラス)にわけ、毎月六回の輪読会を開き、原書の一部の解読をいくつかずつ行うものである。この解読で、かんかんがくがくと論じ合い、塾頭など第一等のものがつとめる会頭(各輪読会のリーダー)が、各問ごとに勝敗などの判定を下す。(p37)


・上長の者に安易に同調する人物よりも、異を唱え、自説を主張する人物のほうを高く買うのが薩摩藩の教育における伝統(p239)


・明治節(せつ)を現在では「文化の日」と呼んでいるが・・・明治天皇は「文」だけ主張したわけではない。それは明治天皇のもと、日本人全体の努力によって、ロシアの東亜侵略を叩きつぶしたという「武」があったからであって、この武を除くならば、明治の意義は大半消えるわけである。(p161)


・清自体が漢民族に対しては元来は異民族だったわけである。尊皇攘夷といえば、宋とか明の時代には、清国をつくった満州(金)族も、漢民族の攘夷の対象になる(p144)


維新の知識と情熱 (日本を創った戦略集団)
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【私の評価】★★★☆☆(76点)


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