「維新の知識と情熱 (日本を創った戦略集団)」集英社

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維新の知識と情熱 (日本を創った戦略集団)

【私の評価】★★★☆☆(76点)


■大河ドラマ「龍馬伝」を見ても分かりますが、
 明治維新という時代は、
 日本の大きな転換点でした。


 植民地支配を広げる西欧列強に対し、
 武力では歯が立たない幕府。

 そうした幕府に対し、薩長が天皇を立て、
 クーデターを起こしたようなものなのです。


 結果して、欧米の技術を導入し、
 富国強兵、脱亜入欧という路線を進んだ日本は
 独立国家として存続することができました。


・ペナン、マラッカ、シンガポールなどがみなイギリスの
 直轄植民地になるのは、ちょうど明治天皇即位の年なのである。
 ・・・もう一つのアングロサクソン勢力であるアメリカは、 
 北米大陸を征服し終えて、ペリーを送るところまできていた・・・
 ロシアは、一年間にヨーロッパの小国一つぐらいに当たる面積を
 植民地にしながら、東に進んできた(p158)


■この本では、明治維新前後の日本について、
 歴史の視点で学んでいきますが、
 明治維新も現代の日本も
 海外からの武力圧力を感じている状況は
 同じなのです。


 過去の歴史を私たちは知っていますが、
 これからの歴史を私たちは知りません。


 ですから、こうした歴史を知った上で、 
 自らの歴史を選択していく必要があるのでしょう。


・彼ら「志士」たちの発想には、終始変わらず外国に軽蔑されない
 国でありたい
という素朴なナショナリズムが燃えていた。
 彼らにとっては、「攘夷」も「開国」も、「欧米模倣」も
 「脱亜入欧」も、そのための手段だった(p17)


■私たちの祖先は、西欧列強の植民地に
 ならないように戦ってきました。


 これからも他国の植民地にならないように
 戦っていく必要があるのでしょう。


 堺屋さん、良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


適塾は、レベル(実力)に応じて八つの等(クラス)にわけ、
 毎月六回の輪読会を開き、原書の一部の解読をいくつかずつ
 行うものである。この解読で、かんかんがくがくと論じ合い、
 塾頭など第一等のものがつとめる会頭(各輪読会のリーダー)が、
 各問ごとに勝敗などの判定を下す。(p37)


・上長の者に安易に同調する人物よりも、異を唱え、
 自説を主張する人物のほうを高く買うのが
 薩摩藩の教育における伝統(p239)


・明治節(せつ)を現在では「文化の日」と呼んでいるが・・・
 明治天皇は「文」だけ主張したわけではない。それは明治天皇のもと、
 日本人全体の努力によって、ロシアの東亜侵略を叩きつぶしたという
 「武」があったからであって、この武を除くならば、
 明治の意義は大半消えるわけである。(p161)


・清自体が漢民族に対しては元来は異民族だったわけである。
 尊皇攘夷といえば、宋とか明の時代には、
 清国をつくった満州(金)族も、漢民族の攘夷の対象になる(p144)


維新の知識と情熱 (日本を創った戦略集団)

集英社
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【私の評価】★★★☆☆(76点)


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