「新ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論」小林 よしのり
2006/09/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
●一度、台湾に行きたいな~と思いつつ、
台湾の歴史がマンガで気軽に読めそうなので、
本書を手に取りました。
1895年、日本は日清戦争に勝利し、
清国より台湾と遼東半島の割譲を受けます。
その後、台湾の原住民の抵抗にあいながらも、
日本は台湾の近代化に努めました。
・もともと清は台湾を「化外の地」で
絶対に根絶できない「四害」があると思っていた
「四害」とは アヘン 匪賊 風土病 原住民であり
どうせ「教化の及ばない所」だからと考え日本にくれてやったのである
ところが日本はこの台湾を内地と同じかそれ以上の情熱を注いで
近代化し始めたのである(p78)
●共通言語がなく識字率が低いことから教育に力を入れ、
風土病の撲滅のため上下水道を整備しました。
また、アヘンは国の専売にして闇の供給ルートを撲滅。
農業の振興のためダムと水路を建設したのです。
・列強の植民地政策は3種類あった
スペイン等が南米で行った「略奪型」
イギリス等がインド等で行った
原料を安く買い製品に加工して高く売りつける「搾取型」
そして日本が台湾・朝鮮で行った「投資経営型」である(p146)
●しかし、1945年に日本は敗戦し、
中国本土から国民党の残党がやってきます。
しかし、中国国民党が持ってきたものは、
略奪、横領、詐欺、無法、疫病だったのです。
・台湾に入ってきた国民党の軍隊や支那人たちは
日本人に比べてあまりにみすぼらしく規範意識のない
レベルの低い連中だった(p18)
●1947年には、そうした台湾人の不満が暴動に発展します。
国民党の台湾行政長官 陳儀は話し合いをするとみせかけて
時間を稼ぎ、大陸から軍隊を派遣してもらい、
虐殺を開始。死者は3万人にも達したといいます。
このように、オランダ、清、日本、国民党と外来者に支配されてきた
台湾人が、自らの国家としての独立を果たせるのか、それとも、
また隣国から支配されることになるのか、
ますます、台湾に行きたくなってきました。
★3つとします。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・今の日本人は昔の日本人に対して
大変申し訳ないことをしていると私は思いますよ
日教組の教育がよほど悪かったのか
昔の日本人の偉業を一切教えず
昔はただ悪かったと責めることばかりしている(許文龍)(p230)
▼引用は、この本からです。
小学館
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日本人の誇りを胸に
『台湾人と日本精神』も
『台湾論』焚書騒動
新ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論 (小学館文庫)
【私の評価】★★★☆☆(77点)
■著者経歴・・・小林 よしのり
1953年生まれ。75年にマンガ「東大一直線」でデビュー。
現在は雑誌「SAPIO」で「新・ゴーマニズム宣言」を連載中。
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