「だから、部下がついてこない!」嶋津 良智
2006/09/05公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
要約と感想レビュー
部下のモチベーションを上げる
24歳から上司として部下の育成に取り組み、数多くの失敗、成功を体験した著者のノウハウは、とにかく具体的であるのが本書の特徴です。そのノウハウは、ほとんどが、いかに部下のモチベーションを上げるかということであり、まさに「上司道」というべきものです。
例えば、A案とB案があって、どちらも大差はないと思えるときは部下の意見を採用するという。部下のモチベーションを上げられるなら、部下の意見を採用したほうがよいのです。そして仕事を部下に任せる一方、定期的に報告させることで、部下のやる気を出させながら、コントロールしていくのです。
・「任せる」と「報告させる」はワンセット(p83)
仕事の成果は上司しだい
上司の立場の人は直接仕事をするわけではありませんが、上司が右に行けといえば、部下は右に行きますし、左に行けといえば、部下は左に行きますから、そのチームの成果は上司の責任といえるです。例えば、意思決定においては判断の基準として経営理念を重要視するという。判断基準に経営理念としておけば、考え方がぶれにくくなり、一貫した意思決定ができるようになるというのです。
また、著者は来月の目標や戦略を立てるときに、「来月この時点で、ここまで到達できていなければ、黄色信号」というラインを決めておくという。結果が出てから対処するのではなく、途中でチェックポイントを準備しているのです。シンプルな内容となっていますが、だからこそ本物の上司の知恵であるという印象でした。上司(課長)というポジションの人には必読の一冊と思いましたので、星5つとします。
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この本で私が共感した名言
・上司の三大禁句は、「疲れた」、「時間がない」、「忙しい」です。
・人はちょっとした選択に迫られたとき、案外「どうせやっても、やらなくても同じだよ」と考えてしまいがちです。でも、そういったときにこそ、「やらないより、やったほうがいいよな」という言葉をつぶやいてみてください。(p66)
【私の評価】★★★★★(92点)
目次
第1章 できる上司の「思考」のルール
第2章 できる上司の「仕事」のルール
第3章 できる上司の「コミュニケーション」のルール
第4章 できる上司の「部下育成」のルール
第5章 できる上司の「組織」のルール
付録 できる上司が日常で行なっている「当たり前」のこと
著者経歴
嶋津 良智(しまず よしのり)・・・1965年生まれ。大学卒業後、株式会社フォーバルに入社し、トップセールスマンとなり、24歳で営業部長に抜擢される。28歳で株式会社リンクを設立して独立。翌年、レカムジャパンを設立。その6年後に株式上場を果たす。2005年、カルチャー・アセット・マネジメント株式会社を設立し、ペイフォワードビジネスカレッジを主宰。リーダーの育成に取り組む。
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