「怒られる前に知っておきたい 妻の気持ちがわかる本」嶋津 良智
2023/11/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
女性は共感してほしいだけ
妻とのコミュニケーションに課題を持つ夫に向けたアドバイスの書となっています。あなたは会社から家に帰ると、妻から「今日、習い事で〇〇があって大変だったのよ」とグチを聞かされました。あなたは、「そんなにいやなら、習い事やめちゃったら?」と解決策を示しますが、妻はやめるつもりはないようです。
この場合、奥様はグチを話して、あなたに共感してほしいだけです。夫としての正解は「大変だったね」とねぎらってあげることだったのです。つまり女性にとって問題やトラブルは話のネタであって、解決するものではなく、相談しているわけでもないのです。
女性にとって「問題」とは、共感するものであって解決するものではありません(p64)
女性は聞いてほしいだけ
このように白黒つけたい男性と、聞いてほしいだけの女性が一緒に生活することになる家庭では、行き違いが発生しがちです。例えば、休日になると妻は「今週末は何をするの?」と相談してくるでしょう。仕事に疲れている夫としては休日くらいはゆっくりしたいのですが、妻にとって夫の休日は一緒に過ごせる貴重な時間なのです。
あなたが適切に対処できなければ、奥様が「仕事と私とどっちが大事なの」とか、「もう知らない!」とか「勝手にすれば」と切れることがあるでしょう。あなたがすべきことは「じゃあ、どうすればいいんだよ」と改善案を考えることではなく、「悲しい思いをさせてごめんなさい」と心象を害したことを理解し、謝ることなのです。
理解している姿勢を妻に見せる・・「放っておいてごめん」「悲しい思いをさせて済まない」(p56)
女性には困っていることを伝える
では、このように感情を大切にする妻に何か行動を直してほしいときには、どうすればいいのでしょうか。それは、「困っている」ことを伝えることです。例えば、遅くなるときに連絡がほしいのであれば、「連絡がないと心配です」と言えばいいのです。〇〇の行動が気になるのであれば、〇〇されると悲しいと言えばいいのです。
すべての男女がこうだとは思いませんが、平均すれば男性は理性が強く、女性は感情が強いのでしょう。女の気持ちはわからないと言われますが、理解できなくても、対処の方法くらいは学びたいものです。嶋津さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・女性は感謝とおしゃべりで満たされる(p58)
・夫は勝負して白黒つけたい、妻はトラブルを避けたい(p20)
・「お金」「仕事」「家族」「名誉」「結婚」「学歴」「健康」この7つについて、自分が幸せになるために必要な順番に紙に書いて、夫婦で共有しましょう(p27)
【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
1 目的編 相手への怒りの仕組みを学ぶ
2 基礎編 夫婦の考え方の違いを理解する
3 実践編 「伝える」と「伝わる」は別物!正しいコミュニケーションとは
4 応用編 鵜呑みにするな!妻たちの「別に」は危険信号
著者経歴
嶋津良智(しまづ よしのり)・・・教育コンサルタント、一般社団法人日本リーダーズ学会代表理事、リーダーズアカデミー学長、早稲田大学エクステンションセンター講師。大学卒業後、IT系ベンチャー企業に入社。24歳の若さで最年少営業部長に抜擢。就任3ヶ月で担当部門の成績が全国ナンバー1になる。その後28歳で独立・起業し代表取締役に就任。M&Aを経て2004年株式上場(IPO)を果たす。2005年次世代リーダーを育成することを目的とした 教育機関『リーダーズアカデミー 』を設立。2007年シンガポールへ拠点を移す。業績向上のための『上司学』が好評を博す。2013年 日本へ拠点を戻し、一般社団法人日本リーダーズ学会を設立。
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