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プロの営業とは「朝60分で部下が変わる!」嶋津 良智

2012/10/18公開 更新
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朝60分で部下が変わる


【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

 部下とのコミュニケーションがうまくいっていないな・・・そう考えた嶋津さんは、朝会をはじめます。部下と1対1で朝食をとりながら、雑談するものです。単なる雑談ですが、部下の意外な面に気づいてびっくりすることが多いそうです。


 例えば、著者の言うことにことごとく反発していた部下がいましたが、結局、著者が飛行機に乗って会いに行き、1対1でお互いの顔を見ながら冷静に対話した結果、問題はスムーズに解決したという。


・朝会を始めていちばん驚いたのが、「あいつには、こんな一面があったのか」という発見の連続だったことです(p62)


 経営者によっては、昼食会のような形で全従業員と話をして、会社の問題点を聞く人もいるようです。また、ある人は、朝の会で部下にスピーチをさせる


 他では、ノートに近況を書いて職場で回すということをしている会社もあります。これらはすべて、お互いを知るというコミュニケーションを促進するものなのでしょう。


・部下を知るための「部下カルテ」基礎情報・・・働く目的・・・今年の目標・・・強み、弱み・・・好きなこと・・・信じていること(p93)


 さらに著者は部下とのホウ・レン・ソウの時間を1日3回と決めて、朝は9時から10時の間、午後は昼食後の1時から2時、そして帰る前の5時から6時に対話しているという。


 そして部下からホウ・レン・ソウを聞くときは、事実なのか、部下の単なる私見なのかを分けて聞くことにしているという。事実であれば対応が必要ですし、私見なのであれば事実であるのかどうか検証する必要があるということです。


上司と部下は理解し合えないのが前提・・・「夫婦は、一生わかり合えないものよ。わかり合えないからこそ、会話することをやめてしまったら、夫婦なんておしまいよ」(p129)


 最近は、やたら飲み会をするという雰囲気でもなくなってきたように感じます。会社の仲間との飲み会より、家族との夕食を優先する人も多いでしょう。そうであれば、別の方法でお互いを知る機会を増やすしかありません。それが著者の場合、朝会だったのです。


 究極的には、仕事とは人間関係です。人との係わりを避けて通ることはできないのでしょう。そのために仕組みと努力が必要なのだと思いました。嶋津さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・プラサンとは「+3」のことで、自分から見た相手のいいところ、頑張った点を挙げていくもの。マイワンとは「-1」のことで、相手のよくない点、改善したほうがいい点です。この計4つを、上司から部下へ、そして部下から上司へ進言する(p54)


面談の最後に、部下にその60分を振り返させる(p82)


・1 部下に思考させる
 2 部下に体験を通して学ばせる
 3 部下に行動させる
 4 部下に徹底させる
 5 部下のいうことを傾聴する
 6 部下をフォローする(p155)


朝60分で部下が変わる
嶋津 良智
あさ出版
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【私の評価】★★★★☆(83点)


目次

第1章 60分の朝会を始めよう
第2章 コミュニケーションの質を変える朝60分
第3章 部下とのコミュニケーション術
第4章 上司の仕事とは何かを考えよう
終章 部下に捧ぐコミュニケーションという名の報酬



著者経歴

 嶋津良智(しまづ よしのり)・・・1965年生まれ。日本唯一の「上司学」コンサルタント。大学卒業後、IT系ベンチャー企業に入社。24歳の若さで最年少営業部長に抜擢。28歳で独立・起業し代表取締役に就任。M&Aを経て2004年5月株式上場(IPO)を果たす。2005年次世代リーダーを育成する教育機関、リーダーズアカデミーを設立。2007年シンガポールへ拠点を移す。2013年日本へ拠点を戻し、現在は一般社団法人日本リーダーズ学会を設立


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