「永田町・霞が関とマスコミに巣食うクズなんてゴミ箱へ捨てろ!」ケント・ギルバート
2022/07/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
「NEWS23」のインタビュー切り取り偏向報道
モリカケ問題や安保法制などでマスコミが安倍政権を叩き続けていた2018年に発行された一冊です。著者のケント・ギルバートさんはアメリカ人ですが、「事実」や「真実」を報道しようとしない日本のマスコミが異常に見えるようです。
例えば、加計学園の獣医学部新設では、それまで文科省が長年獣医学部を新設させず行政をゆがめていたことを、国家戦略特区諮問会議が正したというものです。マスコミは文科省からリークされる情報をもとに、獣医学部新設が認可されたのは、安倍首相が口利きしたからではないかという憶測を報じましたが、文科省のクーデターにマスコミが乗ったものの証拠もないまま印象操作を続けているのが事実です。
また、著者は安保法制賛成派としてTBSの「NEWS23」のインタビューに30分ほど応じましたが、番組で使われたのは、「アメリカの戦争に巻き込まれるのではないか」という問いに、著者が笑い飛ばした場面だけだったのです。安保法制の集団的自衛権によって、日本が戦争に巻き込まれるかのうように印象操作したかったのでしょう。これがTBSの真実です。「NEWS23」はフィンランドとスウェーデンがNATOに加盟することを「戦争に巻き込まれるのではないか」と反対するのでしょうか。
日刊ゲンダイは「安倍政権の気持ち悪さを伝えたい」という記事で具体的な根拠を示さず、感情論で安倍政権を叩いています。雑誌「週刊女性」は、「反安倍」の立場で、安倍首相は「戦争ビジネスをする」と言っていないのに叩き続けています。著者はこうした体験を通じて、マスコミの報道に大きな不信感を持っているのです。著者は、左翼活動組織「レイシストをしばき隊」のメンバーがNHKディレクターにいると指摘しています。
安保法制賛成派として「NEWS23」のインタビューに30分ほど応じた・・・ところが番組で使われたのは、一番どうでもいい話をした一分弱の部分でした(p36)
安倍政権を抹殺するための空気づくり
著者が日本のメディアがおかしいと感じるのは、例えば、テレビ朝日の「報道ステーション」で、特定秘密保護法の報道について、反対派の識者ばかり出演させていたことです。森友学園問題は、財務省の問題であるにもかかわらず、昭恵夫人が関わっていたため財務省が忖度したのではないかという憶測を証拠もないまま報じていることもです。
また、安保法制の国会デモでは「アベ政治を許さない」「自民党感じ悪いよね」などプラカードを掲げた人が、テレビに写っていました。この安保法制反対デモに参加していた法政大学教授の山口二郎氏は、「安倍に言いたい。お前は人間じゃない、叩き斬ってやる!」と叫んでいたという。安倍政権を抹殺するための、空気づくりのように私には感じました。
この本を読んでいるとき、安倍晋三元総理大臣が暗殺されました。詳細はまだわかりませんが、私が感じたのは、この本からわかることは、これまでマスコミは安倍晋三氏を報道によって抹殺しようとしてきたということです。つまり今回、暴力によって安倍晋三は暗殺され、マスコミは暴力は絶対に許されないなどと報道していますが、マスコミこそが推測と印象操作による政治的な抹殺を志向してきたのです。
左派メディアに「敵」だと認識されていた場合、彼らは一丸となって袋叩きにします・・・「安倍首相=悪」であるかのように、その人間性まで否定します(p5)
安倍政権を抹殺するための空気づくり
日本では直接手をくださなければ、イジメによる抹殺は罪にならないように、報道による印象操作や偏向報道はほとんど罪になりません。「安倍の葬式はうちが出す」「安倍に言いたい。お前は人間じゃない、叩き切ってやる!」「アベ政治を許さない」と表現の自由の名のもとに報道されてきたことが、犯人の行動に影響を与えたのかどうか検証が必要だと思いました。
本当の問題は、こうした問題をアメリカ人である著者が声を大きくして表明しているのに、日本人は何をしているのかということでしょう。もちろん多くの日本人が、朝日系やTBS系の番組を見ないようにしたり、スポンサーとなっている会社の製品を買わないようにしているかもしれませんが、それだけでは工作活動は何も影響を受けていないのです。もう少しマスコミについて学んでいきたいと思います。
ケント・ギルバートさん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・朝日新聞・・・吉田清治氏が発した虚言から、慰安婦の「強制連行」や「性奴隷」の作り話を、朝日は歴史的事実であるかのように報道(p3)
・青木理(おさむ)氏も、安倍政権を批判している一人です・・・慰安婦問題をめぐっては、韓国政府の代弁者のような訴えをしています(p129)
・TBSの夜の報道番組「NEWS23」でキャスターを務める星浩氏は、2018年1月9日の放送で、まるで韓国政府の代弁者のようなコメントをしました(p28)
・福島瑞穂氏は議員になる前の弁護士時代、同じ弁護士の高木健一氏らと韓国に行き、賠償訴訟の原告となる元慰安婦を募集した(p192)
・共産党は「しんぶん赤旗」を半ば強制的に地方公務員に購読させることで、政治金を確保しています(杉田水脈)(p97)
【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
第1章 日本をダメにしているテレビ報道
第2章 日本をダメにしている新聞の偏向報道
第3章 日本をダメにしている文化人
第4章 日本をダメにしている永田町
第5章 日本をダメにしている官僚
著者経歴
ケント・ギルバート(Kent Gilbert)・・・1952年、アメリカ合衆国ユタ州出身。1970年、ブリガムヤング大学入学。翌年、モルモン宣教師として初来日。1980年、経営学修士号(MBA)と法務博士号(JD)、カリフォルニア州弁護士資格を取得後、国際法律事務所に就職して東京へ赴任。1983年、クイズ番組に出演して一躍人気タレントへ。2015年、アパ日本再興財団による第8回「真の近現代史観」懸賞論文の最優秀藤誠志賞受賞
偏向報道関連書籍
「「官僚とマスコミ」は嘘ばかり」髙橋 洋一
「TVニュースのタブー 特ダネ記者が見た報道現場の内幕」田中 周紀
「TBS「報道テロ」全記録―反日放送局の事業免許取り消しを!」
「永田町・霞が関とマスコミに巣食うクズなんてゴミ箱へ捨てろ!」ケント・ギルバート
「日本の政治報道はなぜ「嘘八百」なのか」潮 匡人
「朝日リスク 暴走する報道権力が民主主義を壊す」櫻井 よしこ、花田 紀凱
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