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「トランプ大統領が嗤う 日本人の傾向と対策」ケント・ギルバート

2017/08/20公開 更新
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トランプ大統領が嗤う 日本人の傾向と対策


【私の評価】★★★☆☆(71点)


要約と感想レビュー

 最近、活発な政治的発言の目立つ米国の弁護士ケント・ギルバートさんの一冊。共産党が非合法のアメリカから日本を見ると、左翼の宣伝をするマスコミに何か言いたくなるのでしょう。


 例えば、日本のマスコミでよく報道される「強行採決」。米国には「強行採決」に該当する単語はないという。そもそも、民主主義とは議論したうえで、過半数を取った側の意見に全員が従うルールなのです。ちなみに、民主党政権時代のほうが「強行採決」が多かったという笑えない事実もあるのです。


 また、アメリカのカルフォルニア州に「グローバルアライアンス」という政治ロビー組織があるという。正式名称は「Global Alliance for Preserving the History of WW2 in Asia」なのですが、漢字の正式名称は「世界抗日戦争史実維護(=擁護)連合会」。つまり反日団体なのです。


 このように、アメリカでも日本でも共産組織の工作は、マスコミ、政治組織に大きく浸透しています。これに対抗するのは、なかなか難しい。そういう意味で自ら行動するケントさんはすごいなと思います。ケントさん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・自分たちの生活が軍隊の抑止力で守られている現実を「自称平和運動家」は認めない。彼らの言動が日本を危機にさらし、他国を利する行為だと理解できないのか。いや、それこそが彼らの真の狙いだと疑っている(p48)


・那覇市長時代の翁長氏は、一括交付金を使って(中国の属国の象徴との説もある)「龍柱」建造を進めた。中国の業者が下請けで製作したと聞く(p59)


・1949年の建国以来、中国共産党の一党独裁体制の下、ウイグル侵攻やチベット侵攻、内モンゴル粛清、朝鮮戦争、中印戦争など、「ファシズム戦争」を続々引き起こした。(p77)


・マーク・リッパート駐韓米国大使が2015年3月5日、ソウル市内で開催された朝食会に出席中、刃物で襲われ顔や腕などを負傷した・・実行犯である政治団体代表、金基宗容疑者は前科6犯。2010年には駐韓日本大使にコンクリート片を投げつけた・・前回の事件後、韓国の反日マスコミは「英雄」のように扱った・・本を出版して有名になり、支援者も増えた(p137)


・米国人の一人として、PRC(中華人民共和国)に戦勝国を自称されると腹が立つ。米英仏ソ4カ国は、日本やドイツと戦い、多大な犠牲を払って戦勝国になった。ところが、中国大陸の国民党軍は非武装の日本人居留民は殺しても、日本軍からは逃げ回った。・・共産党軍は散発的なゲリラ戦だけだ。まともに日本軍と戦うことなく中華民国は政治的理由で戦勝国扱いされた。その後、PRCはロビー活動の巧みさで中華民国を国連から追い出し、常任理事国の地位を得た。中国4千年の謀略史は侮れない(p75)


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ケント・ギルバート
産経新聞出版
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【私の評価】★★★☆☆(71点)


目次

序章 「バカ」に国防を依存するのか
第1章 トランプ大統領が嗤う日本人
第2章 「平和」についての彼らの戯れ言
第3章 サルでもわかる中国の悪意をスルー
第4章 憲法も民主主義も話がズレている
第5章 なぜか世界の複雑さを知ろうとしない
第6章 「メディアの飼い主は誰か」がポイント
第7章 ききすぎてしまったプロパガンダ
第8章 「赤信号を渡り続けているテレビ」が鍵



著者経歴

 ケント・ギルバート(けんと ギルバート)・・・1952年、アイダホ州に生まれる。1970年、ブリガムヤング大学に入学。翌年、末日聖徒イエス・キリスト教会のモルモン宣教師として初来日。経営学修士号(MBA)と法務博士号(JD)を取得した後、国際法律事務所に就職し、企業への法律コンサルタントとして再来日。弁護士業と並行して英会話学校「ケント・ギルバート外語学院」を経営。またタレントとしてもテレビに出演。


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