「日本を貶め続ける朝日新聞との対決全記録」ケント・ギルバート、山岡鉄秀
2020/01/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(86点)
要約と感想レビュー
朝日新聞の慰安婦プロパガンダ
外資系企業ビジネスマンの経歴を持ちオーストラリアで慰安婦像設置と戦った山岡さんと、ケント・ギルバートさんによる朝日新聞の英語圏プロパガンダの告発です。
朝日新聞は慰安婦に関する英文記事で、「forced to provide sex」つまりセックスを強制されたという表現を入れるという慰安婦プロパガンダを行っているという。本件については山岡さん、ケントさんが朝日新聞に申し入れをしましたが、朝日新聞は変更を拒否しています。二人の朝日新聞の慰安婦プロパガンダへの疑念は確信に変わったという。
また、慰安婦報道が虚偽であったという謝罪の英文記事は外部から検索されないようにされているだけでなく、リンクをたどっても記事まで辿りつきにくいようにしていたという。(検索されないnoindexは後日修正)さらに慰安婦報道が虚偽であったという英文記事は、朝日新聞のサイト内で検索しても表示されず、有料データベースでしか検索できないようにしてあるのです。
検索回避タグは削除されたにも拘わらず、慰安婦関連の問題記事は依然として朝日新聞サイト内における検索では検出できない・・朝日新聞の有料データベースでは、慰安婦関連記事の英訳は英語記事として収録されていた(p124)
朝日新聞の河野談話の切り取り
また、朝日新聞でよく見られる一部だけ切り取る手法の例として、河野談話の切り取りを紹介しています。朝日新聞は「慰安婦の多くは日本の植民地だった朝鮮半島出身だった」と報道します。
しかし河野談話では、「慰安婦の出身地については、日本を別とすれば、朝鮮半島が大きな比重を占めていた」とあり、慰安婦の多くは日本人なのです。河野談話が意図的にあやふやな表現とされているだけでなく、朝日新聞も意図的に切り取って報道しているのす。
そして、曖昧に書いた河野談話について韓国政府は「慰安婦の募集、輸送、慰安所の運営において全般的な強制性があったことを認めたものと理解する」という声明を発表しましたが、日本政府が即座に反論しなかったので、その見解が一般的に定着してしまったと山岡氏は解説するのです。
河野談話の切り取り・・朝日新聞は「慰安婦の多くは日本の植民地だった朝鮮半島出身だった」と英語記事に繰り返し書いて、あたかも慰安婦の大半は朝鮮人で、植民地から強制的に連れてこられた、という印象操作を行ってきた・・・河野談話をよく読むと、「慰安婦の出身地については、日本を別とすれば、朝鮮半島が大きな比重を占めていた」と書いてある。これは、日本人慰安婦が一番多かったことを示唆している・・(山岡)(p126)
朝日新聞内にゾルゲと尾崎がいる
山岡さんは、前の大戦中にゾルゲと組んだ朝日新聞社社員尾崎秀実の亡霊が、今も活動していると仮説を立てています。つまり、日中戦争を泥沼化させ、日本と英米を戦わせ、混乱に乗じて共産主義革命を実現するために朝日新聞社社員の尾崎秀実(ほつみ)とソ連コミンテルンの工作員ゾルゲが行った工作活動が、現代にも繰り返えされているというのです。
また、日米、日朝関係を破壊して、日本を孤立させるために中国、韓国政府の支援を受ける海外の抗日連合会などの中華・朝鮮系団体と日本の一部政治家、弁護士、マスコミが有機的に連携をとりながら活動しているという事実があるのです。
アメリカで抗日連合会などの中華系団体は在米韓国人に近づき、彼らの精神構造を利用して慰安婦像を建て、日米の信頼を崩して離間に結び付けようとしている・・中国共産党はここまで考えている。これは戦時プロパガンダと全く同じです(ケント)(p29)
朝日新聞の工作活動
先の大戦において、日本はなぜ国際的に孤立し、勝てない戦争に向かってしまったのか、というのは大きな謎です。しかし、同じようなの謎が現代も同じように起こされようとしているのかもしれないと感じました。
山岡さん、ケントさん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・英文タイトル
・朝日は「その英語表現がいまなお誤解を生んでいるで、止めてください」と指摘しても、絶対に直さない。「事実と違う情報で日本人が被害を被っています」と言っても、絶対に表現を変えないのですから(山岡)(p36)
・朝日が本当に意図していないとしても、結果的に印象操作になってしまっている・・それを指摘されても直さないというのはやっぱり「強制連行があったと思わせたい」という動機があるのではないかと疑うことには十分すぎる合理性がある(ケント)(p62)
・彼らは「事実とは違う」ことも、「この表現が事実とは違う印象を与えるものである」ことも、分かってやっている・・朝日新聞はこの報道は「報道」ではなく、「プロパガンダ」だということです(p70)
・日本政府や外務省が発信する文書の英語表現も、まるで日本がとんでもないことをしでかしたような印象を抱かせるものになっていて、逆効果になっています(山岡)(p32)
▼引用は、この本からです
ケント・ギルバート、山岡鉄秀、飛鳥新社
【私の評価】★★★★☆(86点)
目次
第1章 海外歴史戦の現状と朝日新聞の英語報道
第2章 申入れ実施と朝日とのやりとり
第3章 検索回避問題の発覚と支離滅裂な回答
第4章 朝日新聞との個人的因縁(山岡鉄秀)
著者経歴
ケント・ギルバート(けんと ギルバート)・・・1952年、アイダホ州に生まれる。1970年、ブリガムヤング大学に入学。翌年、末日聖徒イエス・キリスト教会のモルモン宣教師として初来日。経営学修士号(MBA)と法務博士号(JD)を取得した後、国際法律事務所に就職し、企業への法律コンサルタントとして再来日。弁護士業と並行して英会話学校「ケント・ギルバート外語学院」を経営。またタレントとしてもテレビに出演。
山岡鉄秀(やまおか てつひで)・・・1965年、東京都生まれ。中央大学卒業後、シドニー大学大学院、ニューサウスウェールズ大学大学院修士課程修了。2014年、豪州ストラスフィールド市において、中韓反日団体が仕掛ける慰安婦像設置計画に遭遇。子供を持つ母親ら現地日系人を率いてAJCN (Australia-Japan Community Network)を結成。2015年8月、同市での「慰安婦像設置」阻止に成功した。
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