「日本よ、情報戦はこう戦え!」山岡 鉄秀

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日本よ、情報戦はこう戦え!

【私の評価】★★★★★(97点)


■2014年、著者の住むオーストラリアの町に
 「日本の戦争犯罪を糾弾する中韓連合」
 という反日組織が結成されました。


 仕掛け人である中国人が、
 オーストラリアの韓国人に声をかけて
 慰安婦像の設置活動を始めたのです。


 著者は慰安婦像設置に関する公聴会で
 "慰安婦像の設置目的が、
 日本がどんなにひどい国か、
 世間に知らしめるためであり、
 日系の子供たちに差別やいじめが発生している・・
 これは反日キャンペーンであり、
 女性の人権を取り上げるならば、
 他の国の女性も含めなければ差別になる・・"
 と主張しました。


 また、オーストラリアの議員、市職員、
 州議会議員、国会議員、政府機関に
 粘り強く語りかけています。


 海外では普通の日本人市民が、
 反日組織のプロパガンダにより
 子供の差別、いじめの恐怖に
 さらされているのです。


・単なる反論は基本的には劣位戦の議論である・・・
 いかに優位な形に持ち込むか・・韓国側が例によって、
 「日本軍はかつてこんなひどいことをした・・・
 こちらはあえて、現地に住んでいるオーストラリア人をそろえ、
 「そもそもそういう議論をここに持ち込むべきではない・・
 ここにはいろいろな人種が集まって仲よく融和的に
 暮らしていく場所、そうデザインされている場所である・・・
 個人レベルで議論したければいくらでも議論するが、
 コミュニティレベルに持ってくるのは根本的に間違っている」
 というように、議論のベースを変えてしまう(p59)


■こうした活動が自然発生するはずもなく、
 その背後には中国共産党の指示により
 工作員が活動しているという。


 こうした嘘・謀略によって
 敵を偽りの罪に陥れることを
 中国では誣告(ぶこく)といい
 生き残るための知恵なのです。


 日本人の"嘘は泥棒の始まり"、
 "謝れば許してくれるだろう"、は
 中国人、韓国人にはまったく
 通用しないのです。


 いわんや誠意をもって対応すれば、
 相手も誠意をもって対応してくれるだろう
 などは現実ではありえないのです。


・「伝統的に嘘つきだ」と理解した上で対する・・・
 中国や韓国では、同国人同士で誣告(ぶこく)し
 合ってきた長い歴史があり、伝統となっている・・・
 中国や韓国には、事実を偽り他人を罪に陥れる
 誣告(ぶこく)という概念があることを、
 日本人は知らなければいけない(p67)


■日本では、いわゆる従軍慰安婦、
 日本軍が強制的に女性を連行したことはない
 といったことを主張すると
 「ネトウヨ」「右傾化」などと
 批判する人が存在します。


 これも中国、韓国の工作活動が
 浸透している証拠であり、
 著者は手遅れかもしれないとしています。


 情報戦という「戦争はもうはじまっている」・・
 「侵略が始まっている」・・という
 著者の言葉が実感として感じました。


 今後、こうした反日プロパガンダに対して
 どのように対処していくべきか
 指針となる一冊です。


 山岡さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・慰安婦問題では、朝日新聞がさんざん
 虚偽の事実をまきちらし、それについて裁判も起こり、
 朝日新聞は誤報を認め、記事を撤回している・・・
 朝日新聞は日本国内の読者に向けては
 詫びを入れたつもりかもしれないが、
 海外に向けてはきちんとした訂正をしていない(p23)


・中国や韓国では逆で、まさに息をするように
 嘘をつくのが当たり前で、そうしなければ
 生き残れなかったという長い歴史があることを
 理解して対応しなければならない(p68)


・A氏が「もともと韓国語には
 『約束』という言葉がない」
 と教えてくれた(p76)


・中国もそうだが、功成り権力を握ったら、
 身内に便宜を供与しない人はものすごく
 「不徳」ということなのだ・・・
 たとえば、日韓合意でも、身内が「反対」
 と騒いだら、そちらの意見に沿うのである(p77)


・悪事はもみ消す「避諱(ひき)」という文化と伝統・・・
 社会の安定のためには君子の犯した過ちは隠し、
 逆に功績はことさら大げさに讃え、
 威信を高めることが大事なのだ。
 それは道徳的に正しい行為だとされている(p70)


・ベトナム人女性を凌辱して何千人もの混血児、
 ライダイハンを残し、現在も売春婦を世界中に
 輸出していることには目をつむりながら、
 恥じることなく日本を非難する。このように
 日本人には到底できないことを、
 韓国人は平気でやれるのだ・・・
 中国では事故を起こした列車の車両を大急ぎで
 地中に埋めて隠した。それもこの儒教の
 「避諱(ひき)」という徳目においては
 称賛に値する道徳的行為といえる・・(p71)


・私たちの反論に対し、「これは女性の尊厳がテーマである。
 日本人批判ではなく、女性への気持ちをあらわすものだ」
 と相手も土俵を変える。そうしたら、
 「女性ということなら、戦争の被害者は韓国人だけでは
 ないだろう。それはある意味、人種差別である・・・
 慰安婦になっていた日本人女性もいっぱいいた・・・
 なぜ日本政府批判のデモンストレーションを行うのか」・・
 と切り返す。そういうことを常にやらなければならない(p62)


・こちら側が、日本人だけではないことが重要だ。
 中韓対日本ではなく、
 中韓対残りのコミュニティ全般という
 構造をつくることが必須だ。
 日本だけで孤立してはいけない(p60)


・今、オーストラリアで大問題になっているのが・・・
 静かなる侵略だ。政界に金をばらまき、
 「パンダハガー」といわれる親中派、媚中派を
 どんどんつくる。孔子学院という学校までつくり、
 そこで思想的に中国びいきの教育をしようとする。
 さらに、インフラの買収もする、
 メディアを買収する・・留学生や移民を、
 カイト、つまり凧の理論で、遠くから
 糸を引いて操るようにして、オーストラリアを
 実質中国の属国のようにしてしまう(p83)


・オーストラリアで反中の機運が高まると
 どうなるかといえば、
 中国は貿易で圧力をかけてくる。
 つまり、オーストラリアの
 ワインも牛肉も輸入禁止にする。
 そういう圧力を露骨にかけてくるのだ(p84)


・中国は自分たちが弱いときは、
 「将来の世代に託すのが賢明だ」
 などと言うが、自分たちに力がついたら、
 もうどんなことでもして
 屈服させようとするのである(p86)


・1990年代、当時の宮澤喜一総理の下で出された
 河野談話が、韓国人の千年の恨みという
 パンドラの箱をあけてしまった・・・
 韓国人にとって謝罪することは罪を
 認めることだから謝らない・・
 韓国人の場合は、水に流すどころか、
 そこから尽きることのない恨みの世界が始まる・・
 その千年の恨み地獄に日本を
 引きずり込んでしまったのが、
 宮澤内閣であり、河野談話であった(p87)


・日韓合意のときも、韓国がまた反故に
 してくるだろうことを私は懸念していた・・・
 詫びることは、全世界に対して罪を
 認めていることを宣言していることなのだ。
 アメリカ人もイギリス人も何人でも、
 「お金を払うということは、日本人は
 やっぱり相当ひどいことをやったから
 認めざるを得なかったんだ」と確信してしまう。
 約束を破るとわかっている相手に
 そこまで譲歩してしまったら、
 完璧な負けである(p78)


・間違った主張にはすぐに反論・・・
 平成30年2月27日、性懲りもなくソウル市とソウル大学が
 「アメリカの国立公文書館のアーカイブから
 新たな資料を発掘した。ビルマ戦線で戦争の末期に
 慰安婦が30人ぐらい日本軍に虐殺された映像が出てきた」
 といって公開した・・・遺体は日本兵で、
 中国人兵士がその遺体からいろいろ剥ぎ取っている
 シーンだったのだ・・・
 私は、マラーノ氏や浅野教授のレポートや
 コメントをもとに、英語でこの件に関する
 反論記事を書いてインターネットで公表した(p139)


・アメリカでは慰安婦劇の動画をつくった
 高校生グループもある。内容は、少女が
 「工場で働きませんか」とだまされて連れ出され、
 慰安婦にさせられてしまったが、ある日、
 友だちを逃亡を企てる。しかし逃げ出したら
 日本兵に見つかり刺し殺されるという話だ・・
 それを学内コンテストでやるという、
 反日教育のきわまった例だ(p157)


・韓国では、吉田清治が言ったような、
 「強制連行」はなかったという事実は
 まったく信じられていないのである・・・
 韓国ではいまだに、そんな「反日」教育をして、
 映画までつくっている。
 純粋な子供はそういう話を信じて、
 日本の子供をいじめたり、いやがらせを
 するようになってしまう(p157)


・英語で日本を貶めている朝日新聞の大罪・・・
 朝日新聞の英語版では、慰安婦に関する記事には
 「confort women who were forced to provide sex」
 という定型文を判で押したように入れてくる・・・
 朝日新聞は「どこにも"性奴隷"とは書いていない。
 強制連行したとは書いていない」と抗弁するが、
 はっきり書いていなくてもこの表現をネイティブ
 スピーカー、英語話者が見れば、「これは強制
 連行のことを言っているんだな」・・という
 印象を持つような 表現で書かれている(p99)


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■目次

第1章 情報戦が世界一苦手な民族・日本人
第2章 優位戦の議論と劣位戦の議論を峻別せよ
第3章 議論する相手の性質を見極めよ
第4章 内なる敵を克服せよ
第5章 反論より立論に注力せよ
第6章 即時性の重要性を理解せよ
第7章 カウンター・ナラティブを英語でつくれ―実例集
第8章 情報戦に勝つための自己変革



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