人生を変えるほど感動する本を紹介するサイトです
本ナビ > 書評一覧 >

「日本よ、もう謝るな!」山岡鉄秀

2019/07/23公開 更新
本のソムリエ
本のソムリエ メルマガ登録[PR]

日本よ、もう謝るな! (ASUKASHINSHA双書)


【私の評価】★★★★★(90点)


要約と感想レビュー

■オーストラリアのストラスフィールドは
 シドニー郊外の人口四万人の街で、
 中国韓国系住民が約30%もいるらしい。


 そのストラスフィールドに
 「日本の戦争犯罪を糾弾する中韓連合」が
 慰安婦像を設置しようとしたのが2015年。


 現地で働いていた山岡さんは、
 慰安婦阻止に動いたのです。
 公聴会に日本人大学生、白人男性、
 山岡さんがスピーチしました。


・日本側の一番手は大学生・・この慰安婦像問題が勃発してから、彼の友人が学校で中韓系の同級生や講師から差別されるようになったという(p35)


■山岡さんの話したことは、
 慰安婦像設置推進団体の代表が
 「慰安婦像を建てる目的が、日本が
 いかにひどい国か知らしめるため」と
 新聞で言っていること。


 アメリカでは慰安婦像が原因で、
 日系の子どもに対して差別やイジメが
 発生していること。


 これは明らかな政治的な反日
 キャンペーンであり、女性の人権なら
 他の国の女性も含めなければ
 差別になるということ。


 ストラスフィールドは多文化主義が
 最も成功した街と言われており、
 その評判を維持するためにも
 慰安婦像はそぐわないこと。


 結局、市では判断できないため
 州や連邦に相談して、棚上げする
 ことになったという。


・慰安婦像を建てる真の目的は何でしょう。この新聞のインタビュー記事にはっきり書いてあるのです。慰安婦像設置推進団体の代表の方が・・"慰安婦像を建てる目的は、日本が昔も今もどんなにひどい国か、世間に知らしめるためだ"と。その目的のために、全豪に十基の慰安婦像を建てるのが目標だと(p37)


■山岡さんが伝えたいことは、
 慰安婦像とは中韓による反日
 キャンペーンの一部であり、
 海外でも展開されているということです。


 中国共産党の「日豪・日米を分断し、
 日本を孤立させる」という指示を
 達成するために反日団体が慰安婦を
 利用しているのです。


 海外から見ると、河野談話を正とし
 英語で歪曲して説明している外務省、
 慰安婦報道を始めた朝日新聞、
 日韓の反日組織は連動しているように見えるらしい。


 ストラスフィールドでは山岡さんの
 おかげで慰安婦像の設置は阻止
 されましたが、組織的な反日活動に
 民間の日本人だけでは対応しきれない
 状況であり、すでに手遅れなのかも
 しれません。


 山岡さん、
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・北米では韓国人子女が「日本人は悪辣な民族だ、韓国人を殺して苦しめた」と叫んで日本人子女に唾を吐きかけたり、集団で囲んで謝罪を要求し、泣き出すまで追いつめる事態が発生している(p78)


・像設置に動いた反日団体「日本の戦争犯罪を糾弾する中韓連合」・・我々は、日本政府の安倍首相および政治家が靖國神社に参拝したことに強く抗議し、韓国と中国に謝罪することを要求する・・日本軍が・・アジアの若い女性を拉致して性奴隷にしたことを広く知らしめる・・豪州政府に、日本を同盟国と見做すのをやめ、韓国と中国を日本と同等に待遇するよう、現在の日本重視の外交政策を変更することを要求する(p44)


・反日団体リーダーの本音・・・「韓国の歴史は惨めだった・・この惨めな歴史ゆえに、我々は敵(日本人)を降伏させ、謝罪させるために戦う。韓国の悲しい歴史は我々の世代で終わる(p57)


・2016年に入って「鬼郷(ききょう)」という映画の試写会がアメリカで行われ、韓国国内では公開されて人気を博しているという。二十万人の韓国人少女たちが、日本軍に拉致され、凌辱されたあげく、虐殺されたという荒唐無稽な映画だ・・チョ・ジェンレ監督は・・「ユダヤ人虐殺のような犯罪の話として見てほしいい」と語ったという(p68)


・歴史的敗北・日韓合意の後押しで、さらに反日が過激化・・・十億円もらったら「これでもう何をやっても構わない」と考え、「何度も日本人を騙す我々は戦略性に優れている」と誇りに思うのが韓国の反日活動家だ。騙されるほうが悪い(p72)


・私は韓国人が目を丸くして驚嘆している光景を何度か見たことがある・・・それは、彼らが日本人に堂々と反論された時だ。日本人は反論しない、歴史問題で責めれば黙って下を向く-韓国人や中国人はそう思い込んでいる(p30)


・欧州国営放送ABC、BBC、ロイターといった国際メディア・・残念ながら、すべての報道は「性奴隷二十万人は日本政府が公式に認め、謝罪し、賠償金を払った歴史的事実」として伝えた。あのような声明を出したら、そう解釈されるのは当たり前だ。もし、外務省幹部がわざとやったのなら、安倍首相はまんまと罠にはめられたことになる(p76)


・外務省の不適切な英訳・・・河野談話には次のくだりがある。「いずれにしても、本件は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である」英語版では、この「いずれにしても」が、"Undeniably = 否定できないほどに"と訳されているのだ・・あらためて外務省の回答を求めたい。誰がこのような訳をしているのか。これは意図的なのか?(p118)


・このような自滅的表現の源流を辿れば、村山政権時に始まった「アジア女性基金」に辿り着く。アジア女性基金は、一言で言えば"日本軍による人道的罪を認めてお詫びし、償うこと・・・「何が事実で何が事実ではないか」を明確にし、自らの立ち位置を明確にしないまま謝罪すれば、相手に言われるがまま、あらゆる罪を被ることになる。日本政府は明らかに、この点に無自覚だった(p125)


・朝日新聞英語版の執拗な印象操作・・・朝日の英字版ではいま現在も「慰安婦強制連行説」を流布し続けているのだ。朝日新聞は、ひたすら同じ表現を繰り返し挿入することで読者を洗脳する・・判で押したように、「慰安婦は、第二次世界大戦前および大戦中に日本兵にセックスの供与を強制された、多くの韓国人を含む女性の婉曲表現である」と書く・・明らかに、社のポリシーとして組織的に行っていると考えられる(p133)


・朝日イブニングニュース(1992年1月13日付社説)「歴史から目をそむけまい・・」・・この記事で朝日は、韓国人女性が日本軍によって強制的に移送され、売春させられたことは周知の事実(common knowledge)だと断じている。この記事は、撤回も訂正もされていない(p140)


・朝日新聞は、ほとんどの日本人が知らないところで、慰安婦と挺身隊の混用、強制連行、性奴隷化に加え、小学生の性的虐待の虚像まで流布してきた・・朝日がどれだけ日本人を貶め、悪魔化し、その結果、どれだけ国益を損ねたか、筆者は表現する術を知らない(p153)


・数十億円を支出して失敗した「アジア女性基金」・・「アジア女性基金」の償い事業は、肝心の韓国で頓挫してしまった。理由は今と同じだ。韓国人は、この問題が解決してしまったら困るからだ・・・北朝鮮との繋がりを持ち、絶対に和解を阻止したい挺対協が、猛烈な反対キャンペーンを張った結果、マスコミがこれに同調すると態度を変化させた(p171)


この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
blogranking.png

人気ブログランキングへ


日本よ、もう謝るな! (ASUKASHINSHA双書)
日本よ、もう謝るな! (ASUKASHINSHA双書)
posted with Amazonアソシエイト at 19.07.22
山岡鉄秀
飛鳥新社 (2017-07-28)
売り上げランキング: 74,487


【私の評価】★★★★★(90点)



目次

序 敗戦レジームという「死に至る病」
第一部 オーストラリア発・慰安婦像設置をこうやって阻止した
 第一章 慰安婦像反対のレトリック
 第二章 オーストラリアから、日本人へのウェイクアップコール
 第三章 なぜ韓国人は「慰安婦像」をむやみに設置したがるのか
 第四章 反日韓国人と結託する怪しい牧師
 コラム 亡命中国人外交官・陳用林の警告
第二部 日本人が知らない、外務省と朝日新聞のひどすぎる英語発信
 第五章 慰安婦問題で「無条件降伏」し続ける外務省の罪
 第六章 ひどすぎる日本人の英語発信力
 第七章 朝日新聞の背信~どこまで日本をミスリードするのか
 第八章 アジア女性基金の背信~謝罪して名誉回復は成されたのか
第三部 ゆがんだ報道空間
――メディアと国連、国際NGO、左派ジャーナリストの〝反安倍政権プロパガンダスパイラル〟
 第九章 日本を「敗戦レジーム」に閉じ込めたいメディア
 第十章 「国連報告者」という反日左翼の代弁者


著者経歴

 山岡鉄秀(やまおか てつひで)・・・1965年、東京都生まれ。中央大学卒業後、シドニー大学大学院、ニューサウスウェールズ大学大学院修士課程修了。2014年、豪州ストラスフィールド市において、中韓反日団体が仕掛ける慰安婦像設置計画に遭遇。子供を持つ母親ら現地日系人を率いてAJCN (Australia-Japan Community Network)を結成。2015年8月、同市での「慰安婦像設置」阻止に成功した。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ第3位
にほんブログ村

<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本 , ,


コメントする


同じカテゴリーの書籍: