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「10年継続できる士業事務所の経営術: 安定運営のための48のポイント」金山驍

2020/01/26公開 更新
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10年継続できる士業事務所の経営術: 安定運営のための48のポイント」金山驍


【私の評価】★★★☆☆(71点)


要約と感想レビュー

口コミの顧客が長続きする

28歳で社会保険労務士事務所を開業、10年以上経営してきた著者の経営のコツです。集客はやはり口コミが永続性があり効果的であり、人とのアポイントで翌月の予定をいっぱいにするという。


具体的には1カ月前に翌月の予定を埋めて、行動スケジュールを確定させます。そして、人に会いに行くときには、その人が喜ぶ情報、手土産を持参するようにしているという。


「一番手堅い集客方法は「紹介」です」と著者が言うように、口コミで紹介してもらえる人脈が、一番継続性があるという。安ければいいだけで集客したホームページ経由の顧客は、他に安いところがあれば移っていってしまうのです。


継続性のあるよい顧客をいかに集めるのか、ということなのでしょう。そのためにも、何かに専門特化し、他と差別化することが大事になるのです。


顧客を増やすのは「口コミ」であると思っています・・・HPを経由する人は、常にもっといいところがないか、安いところがないか、探し続けていると考えています(丸森一寛)(p216)

顧客が間違っていれば叱る

ホームページも大切ですが、あくまでも口コミを広げるためのツールとして必要ということです。顧客が間違っていれば叱る、ミスは遠まわしに伝えるなどメリハリをつけた対応をしているのが印象的でした。


つまり、プロとして取り組んでいる以上、社長と意見が合わない場合もあるし、真剣に社長を怒る場面もあるというのです。もし気に入らないのであれば、顧問契約を解除していただいて構いませんと伝えているそうです。


真剣に仕事に取り組んでいる姿勢が伝わってきました。金山さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・継続性・確実性を確保するには?・・・
 1 人に会いに行く(人脈づくり)
 2 「誰に」「何を」提供するのかを明確にする
 3 小さな差別化の積み重ね(p16)


・ウェブサイトを最低でも3つ持つことです。メインHP、サブHP(専門特化型HP)、ブログなど・・3つ持つことで露出度も格段に上がります(p56)


・人脈などを介した集客のポイントは4つあります。
 1 紹介してもらうより、紹介することに主眼を置く
 2 対象相手の喜びそうな情報をいつまでも準備しておく
 3 1人とできるだけ長い時間、一緒の時間を共有する(1対1の飲みやゴルフなど)
 4 1人とできるだけ多くの回数会う(p169)


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【私の評価】★★★☆☆(71点)


目次

第1章 士業事務所も淘汰の時代がやってきた 資格を死格としないための開業の勧め
第2章 10年続く士業の実践方法 開業初期編
第3章 10年続く士業の実践方法 顧客×人脈編
第4章 10年続く士業の実践方法 職員とブランディング編
第5章 これからの士業の未来と戦略
第6章 各士業の成功実践術(インタビュー)


著者経歴

金山驍(かなやま つよし)・・・社会保険労務士 金山経営労務事務所所長。1978年生まれ、東京都出身。短大、大学、大学院と、仕事と勉強を両立させ、MBA(経営学修士)を取得。社会保険労務士には26歳で合格。社会保険労務士事務所での修業を経て、弱冠28歳のときに事務所を独立開業。1人から数千人規模の会社の労務コンサルティングを手掛ける。


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