「人生に奇跡が起きる扉の魔法」おくぞの しほ
2020/01/25公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(71点)
要約と感想レビュー
扉とは抑圧されてきた願望
著者は「扉のワーク」によってクライアントの心のトラウマや制約を明らかにし、次に進むお手伝いをしているという。具体的には、「なりたい理想の自分」を紙に描き、その前に立ちふさがる「扉」をイメージして紙に書くというもの。
その「扉」のイメージを色鉛筆で描くことでクライアントの制約となっている、心の状況がわかるのです。つまり、扉とはその人の抑圧されてきた願望であり、扉の形となっているだけなのです。
「扉のワーク」・・で書いた・・状況や状態は、あなたの満たされてこなかった真の願望です(p52)
あるがままに自分の感情を眺める
日本人は自分の感情を抑圧することが多いのですが、自分が喜怒哀楽すべての感情を持った人間なのだということを自覚することが大事なのだという。そして、ただあるがままに自分の感情を眺められるようになれば、激しい感情に振り回されることが、減るというのです。不思議ですね。
例えば、摂食障害の人であれば、食べることで、不安感を感じないようにするのではなく、その不安感をただ抱きしめるのだという。自分の感情を否定するのではなく、自分の感情に関心を持ってあげるということらしいのです。
心にトラウマを持っている人は、怒りを抑えていたり、抑圧していたりしていることが多く、突然爆発することもあるのでしょう。自分の心と向き合うという意味では、アンガーマネジメントと共通点を持つと思いました。おくぞのさん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「扉のワーク」・・で書いた・・状況や状態は、あなたの満たされてこなかった真の願望です(p52)
・怒りの感情を、分析し観察することで、自分が何を手にしたいのかを発見でき、それを周りの人に要求することができるので、自分にとって嫌な状況の改善につながります(p29)
・親の幸せや不幸の責任は、自分にはない・・・親を責めることなく、自分のスペースを守るために、意思表示してください(p99)
【私の評価】★★★☆☆(71点)
目次
1章 「もう一人の自分」とは何者なのか?
2章 扉のワークは私たちに何をもたらすのか?
3章 扉のワーク―心の診断書の作り方
4章 心の診断書の読み方
5章 扉のワークを受けた人の体験談
著者経歴
おくぞの しほ・・・1972年、葬儀屋の父と看護士の母の長女として、京都市で生誕。高校卒業後、葬儀屋に就職。パートナーも葬儀屋。2003年~2016年まで、3人の子供たちを連れてシンガポールに親子留学。子育てをしながら、一般的にスピリチュアルと云われる精神世界や伝統医療を2007年から学んだ。京都の自宅で心理・アーユルヴェーダサロンを開業し、カウンセリングやワークショップを通して、多くの人たちの人生の旅ガイドをしている
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