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「ケント&幸洋の大放言!中・韓・沖縄にはびこるペテン師たちの正体!」ケント・ギルバート、長谷川 幸洋

2021/06/14公開 更新
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「ケント・幸洋の大放言!中・韓・沖縄にはびこるペテン師たちの正体」ケント・ギルバート、長谷川幸洋


【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

 2017年1月2日にTOKYO MXテレビの『ニュース女子』で放映された『マスコミが報道しない沖縄』へ日本の左翼活動家やマスコミがどう反応したのか、日本のジャーナリズムの現状について学びます。


 『マスコミが報道しない沖縄』では、当時ヘリパッド移設先の高江周辺での基地反対派が日当2万円(実際には、「のりこえネット」が県外から沖縄に向かう人に「市民特派員手当」を支払っている)で動員されていること、逮捕されても困らない65歳から75歳の老人が動員されていること、在日韓国人の差別反対活動をしている組織が関与していることを報道しました。


 こうした現状は、沖縄の現地を取材すれば誰でもわかることであり、ある組織が日本と沖縄の分断、日米分断、日本の弱体化を狙っている可能性があるという。


・『のりこえねっと』は、主として在日韓国・朝鮮人に対する差別反対を訴えている団体です。その共同代表を務める在日韓国人で国籍は韓国の辛淑玉(しんすご)さんは、ある新聞のインタビューに対して、はっきりと沖縄は独立すべきだと主張しています(長谷川)(p44)


 この『ニュース女子』の報道に対し、司会をしていた東京新聞の長谷川 幸洋さんは会社の方針に合わないということで副論説主幹から論説委員に降格。長谷川さんはしばき隊(レイシストをしばくという暴力集団)の2人から尾行され、警察の警護を受けることになったのです


 また連動するように『ニュース女子は「デマだ」「ヘイトだ」』と津田大介氏、香山リカ氏、青木理氏などがマスコミで世論誘導をしています。法政大学教授の山口二郎氏に至っては、「長谷川幸洋が謝罪しないのであれば、公的言論空間から追放することが私たちの務めだ」と恫喝したという。沖縄で活動している組織は、これだけ言論圧迫する組織力を持っているのです。


 結局、放送倫理検証委員会は「申立人(辛淑玉)に対する名誉毀損の人権侵害があった」との意見書を公表しました。情報戦としては完敗というところなのでしょう。


『ニュース女子』には以下の2点について放送倫理上の問題がある。第一に、「放送倫理基本綱領」は「意見の分かれている問題については、できる限り多くの角度から論点を明らかにし、公正を保持しなければならない」などとしているところ、1月2日の放送を見れば申立人への取材がなされていないことが明らかであるにもかかわらず、TOKYO MXは考査においてこれを問題としなかった。第二に、「日本民間放送連盟 放送基準」は「人種・民族・国民に関することを取り扱う時は、その感情を尊重しなければならない」などとしているところ、そのような配慮を欠いた1月2日および1月9日のいずれの放送についても、TOKYO MXは考査において問題としなかった。


・早稲田大学文学学術院教授の津田大介氏は「『ニュース女子』は一から十まで事実に基づかない、ひどいものだった」(東京新聞、2017年2月2日)と述べています・・精神科医の香山リカ氏は・・・すべてがデマであることは明らか」(月刊誌『創』同年3,4月号)・・・ジャーナリストの青木理氏も「いずれもデマだ」と批判していますね(p51)


 最後にケントさんが、東京新聞の長谷川さんに沖縄基地反対派がやっていることをマスコミが報道しない理由は何ですか?と質問しています。長谷川さんの答えは、左寄りのマスコミは常に政府、安倍政権を叩くことに存在意義を見出しているから、と回答していました。マスコミは事実を報道することが存在意義ではなく、保守政権を叩くことが存在目的であるというのです。本当なのでしょうか。


 これは本当のようで、一例としてTBSワシントン支局長の山口敬之さんが、韓国軍がベトナム戦争中に「慰安所」を設けていたという情報をTBSが取り上げないので、これを週刊文春(2015年4月2月号)で報道した後、山口さんは懲戒処分を受け、営業局に異動させられた事例があります。日本のマスコミは、日本軍の慰安婦の報道はしますが、韓国軍の慰安婦の報道はしないのです。


 日米分断、日本・沖縄分断による日本の弱体化を目指して、何か大きな見えない力が働いているような気がしてきました。公安調査庁の『内外情勢の回顧と展望』(2017年)にも「中国に有利な世論を沖縄でつくることによって日本国内の分断を図る狙いが潜んでいると見られる」と記載されており、そうした活動は事実なのでしょう。


 もう手遅れなのか、まだ間にあうのか、私にはわかりませんが、沖縄自治区になる前に一度沖縄に行ってみたいと思います。ケントさん、長谷川さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・『朝まで生テレビ』で日当2万円ということがバレてしまって、なかには何で俺は1万円なんだと文句をいう人もいた・・(ケント)(p28)


・翁長雄志沖縄県知事・・・翁長はかつて自民党県連幹事長を務め、15年前の県議時代、辺野古移設推進決議案を可決させた旗振り役でした・・・彼は中国との関係を重視し、河野洋平元衆議院議長が会長を務める日本国際貿易促進協会の訪中団には毎年参加しています(ケント)(p33)


・沖縄への野心・・・中国は沖縄の帰属についてもはっきりしていないということを、人民日報の国際版である還球時報がはっきりと書いています(長谷川)(p35)


・チベットを見てくださいよ。新疆ウイグルや内モンゴルはどうなんですか。かつて中国はベトナムに侵攻・・・ある左翼のアホな人物が第二次世界大戦後、中国はどこに対しても軍事的に攻撃していないと言っていました(p36)


・米軍基地のフェンスに赤いテープを巻きつける活動も行われていますが、そのテープのなかにはガラスの破片が入っていて、テープを取ろうとすれば怪我をするように仕掛けられています(ケント)(p41)


・慰安婦像の設置をアメリカで広めているのは韓国系というようりも、カルフォルニア州のグランデール市に本部を置いている中国共産党のロビー団体である抗日連合会ですよ(ケント)(p44)


・山口二郎氏・・・2015年の夏、安全保障法案見直しに反対する国会デモで「安倍に言いたい。お前は人間じゃない。たたっ斬ってやる」(p75)


・深田論説主幹とのやり取りは最初から全部録音していました・・・闘うときは写真、動画、最低でも録音はしておくべきです。役人の間では常識です(p93)


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▼引用は、この本からです
「ケント・幸洋の大放言!中・韓・沖縄にはびこるペテン師たちの正体」ケント・ギルバート、長谷川幸洋
ケント・ギルバート、長谷川 幸洋、ビジネス社


【私の評価】★★★☆☆(78点)



目次

第1章 沖縄左翼運動のペテンを暴く
第2章 マスコミの偽善を暴く
第3章 劣化していく既存メディア
第4章 朝鮮半島情勢をこう見る
第5章 反グローバル主義と日本の進路


著者経歴

 ケント・ギルバート(けんと ギルバート)・・・1952年、アイダホ州に生まれる。1970年、ブリガムヤング大学に入学。翌年、末日聖徒イエス・キリスト教会のモルモン宣教師として初来日。経営学修士号(MBA)と法務博士号(JD)を取得した後、国際法律事務所に就職し、企業への法律コンサルタントとして再来日。弁護士業と並行して英会話学校「ケント・ギルバート外語学院」を経営。またタレントとしてもテレビに出演。


 長谷川幸洋(はせがわ ゆきひろ)・・・1953年千葉県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1977年に中日新聞社入社。東京本社(東京新聞)経済部勤務、ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)卒。ブリュッセル支局長などを経て、現在は東京新聞・中日新聞論説委員。2005年から2008年まで財政制度等審議会臨時委員、06年から09年まで政府税制調査会委員、2013年から規制改革会議委員、2016年から規制改革推進会議委員。読売テレビ系列『そこまで言って委員会NP』、ニッポン放送『ザ・ボイス そこまで言うか! 』のコメンテーター、TOKYO MXなどで放送中の『ニュース女子』MCを務める。


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