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「日本人だけが知らない世界から尊敬される日本人」ケント・ギルバート

2017/12/24公開 更新
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日本人だけが知らない世界から尊敬される日本人 (SB新書)


【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

日本人はガラパゴスと言われるように、特殊な考え方を持つ民族です。オレオレ詐欺がなくならないように、人を疑わない。人を騙す人が少ないからでしょう。昔は泥棒も少なかったので、カギをかけずに外出する人がいたくらいなのです。


ところが、外国人が増えてくると、日本の常識は通用しません。嘘でも、賄賂でも、暴力でも、泥棒でもなんでもやる。そういう人たちと戦っていくのは、なかなか難しいということなのでしょう。


著者が言いたいことは、国際連盟含めて国際社会とは、賄賂でも盗聴でもハニートラップでも、卑怯なことを平気でやる世界というです。最終的には武力を使ってでも国益を最大化しようとするのが現実なのです。


著者が例として示すのは、第二次世界大戦中、「武士道」が、「日本人は好戦的な民族」というイメージにすり替えられてしまったことです。この背景には、中国国民党の工作活動があったというのです。中国国民党のリーダーだった蒋介石は、アメリカを中国と日本の戦争に巻き込むため、妻の宋美齢を中心として、1930年代のアメリカで日本を貶めるプロパガンダ活動を展開していたとい。現代の中国と全く同じなのです。


だからこそ、立派な日本人がいたことを報道してほしい。汚い外国人の実像を報道してほしいということです。ギルバートさん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・お隣の中国や、韓国の人々も、国策として「反日教育」を受けるのに、心の底では日本と日本人に対して憧れを抱いています(p4)


・ドイツ皇帝のウィルヘルム二世は、かつてのオスマン帝国やモンゴルのヨーロッパ遠征に見られるように、黄色人種の興隆はキリスト教文明ないしヨーロッパ文明の運命に関わる大問題であるから、この「黄禍」に対して、ヨーロッパ列強は一致して対抗すべいであると述べています(p22)


・歴史的事実を鑑みると、むしろ、分断されたのは日本と台湾であり、「日台分断」が正しい歴史認識だと、私は思います。それにもかかわらず、日本の教育制度とマスコミは、日本人にそれを意識させないように日本と台湾の歴史を教えず、また、マスコミは台湾のことをほとんど報じないので、誤解が生じていると思います(p46)


・日本人が戦時中に行った「称賛されるべきこと」が、総じてメディアで報道されないためであり、とりわけ戦時中に人道的考えを持った英雄が日本にもいたという事実は、アメリカなどの戦勝国にとって不都合だったからだと私は推測しています(p184)


日本人だけが知らない世界から尊敬される日本人 (SB新書)
ケント・ギルバート
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【私の評価】★★★☆☆(78点)


目次

【序章】日本人が世界に恐れられた「黄禍論」の呪い
【第一章】現代日本の礎を築いた日本人
【第二章】「世界の当たり前」を創った日本人
【第三章】誇り高く学問を探求し続けた日本人
【第四章】新たな世界を切り拓いた日本人
【第五章】人道・平和に命を懸けた日本人



著者経歴

ケント・ギルバート(けんと ギルバート)・・・1952年、アイダホ州に生まれる。1970年、ブリガムヤング大学に入学。翌年、末日聖徒イエス・キリスト教会のモルモン宣教師として初来日。経営学修士号(MBA)と法務博士号(JD)を取得した後、国際法律事務所に就職し、企業への法律コンサルタントとして再来日。弁護士業と並行して英会話学校「ケント・ギルバート外語学院」を経営。またタレントとしてもテレビに出演。


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