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「米国人弁護士だから見抜けた 日弁連の正体」ケント・ギルバート

2019/10/07公開 更新
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米国人弁護士だから見抜けた 日弁連の正体


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

 ケント・ギルバートさんの主張は、日本弁護士連合会は、共産党、社民党と同じような政治主張を止めてほしいということです。日弁連は強制加入団体であり、4万人の会員がおり一人あたり年間40万円以上の会費を集めている。2016年度は約51億円の収入があり、これで政治活動を行っているという。


 日弁連の政治活動としては、憲法9条改正は平和主義尊重から反対、共謀罪の創設には反対、見直し求める、慰安婦問題は日本の責任で最終解決、朝鮮学校の無償化、永住外国人への地方参政権付与などです。さらに、日本弁護士連合会は、国連に海外調査特別委員として戸塚悦朗を派遣し、慰安婦を性奴隷と批判するロビー活動を行っている。このように特定の弁護士が反日活動を積極的に行っており、日弁連も反日活動に積極的に支援しているのです。


・日弁連海外調査特別委員に任命された戸塚氏は、海外の運動団体と連携し、国債連合へロビー活動を開始。IED(NGO国際教育開発)の代表として、朝鮮人「強制連行」問題と「従軍慰安婦」問題を国際連合人権委員会に提起し、国際社会が「日本軍従軍慰安婦」を「性奴隷」とするように活動したのです(p181)


 歴代の日弁連の会長には、北朝鮮、中国と密接な関係を持ち、その仕事をしている人もいます。日弁連は、外国人への参政権付与、朝鮮学校の無償化を主張しているのです。日弁連の山岸憲司会長(当時)は、2013年に「朝鮮学校を高校無償化制度等の対象から除外しないことを求める会長声明」を公表しています。また、日弁連は2001年に「永住外国人に付与する地方参政権として、地方公共団体の議会の議員及び被選挙権を加えるべきである」との意見書」を出しています。


 面白いところでは、日弁連は朝日新聞の首相の靖国神社参拝へのネガティブキャンペーンより先に首相の靖国公式参拝は憲法違反との見解を発表しています。安倍晋三首相が2013年12月26日に靖国神社に参拝した時には、当時の山岸憲司会長が「内閣総理大臣として行われた公式参拝と評価せざるを得ず、誠に遺憾である」という会長談話を出しています。日弁連と朝日新聞と共産党・民社党、そして朝鮮・中国共産党とが連動しているように見えるのは私だけなのでしょうか。


・日弁連元会長の土屋公献氏・・重慶大爆撃賠償請求訴訟や731部隊細菌戦国家賠償請求訴訟の弁護団長、9条ネット共同代表、「慰安婦」問題の立法解釈を求める会長・・晩年には朝鮮総連の代理人を務めました(p223)


 日本弁護士連合会以外の内容も一緒になっていたので混乱しましたが、反日包囲網に日弁連も参加しているということを伝えたかったのでしょう。裁判では推定無罪が基本ですが、最近は状況証拠だけでも有罪になるケースがあるようです。日本弁護士連合会の政治活動は有罪なのでしょうか無罪なのでしょうか。


 ちなみに日弁連は、社民党や共産党と一緒に、安全保障関連法に反対し、テロ等準備罪にも組織を挙げて反対しています。ギルバートさん、良い本をありがとうございました。



この本で私が共感した名言

・日弁連会長・土屋公献氏・・1995年11月16日に、「充分慰安婦問題への政府の対応に関する声明」を出し、・・日本政府に元慰安婦へ個人補償するよう訴えた・・さらには北朝鮮主導の「日本の過去の清算を要求する国際連帯協議会」の日本委員会代表として、2003年9月に上海で開催された結成大会に参加(p185)


・日弁連は「レッド・パージ国家賠償請求訴訟神戸地裁判決に関する会長談話」(宇都宮健児会長・2011年6月3日)などを公表し、GHQ占領下においてレッドパージ(赤狩り)された日本共産党の党員らに対する名誉回復や補償に熱心(p123)


・日弁連の中には憲法問題対策本部という組織があり・・副本部長の藤原真由美弁護士(第二東京弁護士)は、「コスタリカの人々と手をたずさえて平和をめざす会」共同代表を務めています・・共同代表の一人に元朝日新聞記者の伊藤千尋氏もいます(p112)


・大量の懲戒請求に対して・・「レイシストをしばき隊」のメンバーでもあった神原元(かんばらはじめ)弁護士は2018年5月9日、逆に請求者らに損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました・・・「・・落とし前はつけてもらうからね」(2017年9月2日)「震えて待て!」(2018年5月11日)などとつぶやいています・・・なぜ、懲戒を請求した人間の個人情報が、請求された弁護士側に渡っているのでしょうか(p242)


・日弁連は、法曹人口増加と引き換えに、「法曹一元制」の導入を目論みました・・弁護士から裁判官および検察官を任用するというものです・・日弁連が左派系の人物ばかりを推薦していけば、やがて左翼勢力による司法権の乗っ取りが可能となる・・・日弁連の目論みは実現しませんでした(p150)


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ケント・ギルバート
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【私の評価】★★★★☆(80点)


目次

序章 オウム事件の死刑執行に反対した日弁連
第1章 日弁連が守りたい「人権」とは誰の人権か
第2章 日本人の生命と財産を危険にさらす日弁連
第3章 日弁連の左傾化と世代間対立
第4章 慰安婦問題を世界に広めた日弁連と3人の弁護士
第5章 なぜ日弁連は北朝鮮の悪行に沈黙するのか
終章 日弁連を日本に取り戻すために
資料 本書内容に関連する日弁連会長声明・談話



著者経歴

 ケント・ギルバート(けんと ギルバート)・・・1952年、アイダホ州に生まれる。1970年、ブリガムヤング大学に入学。翌年、末日聖徒イエス・キリスト教会のモルモン宣教師として初来日。経営学修士号(MBA)と法務博士号(JD)を取得した後、国際法律事務所に就職し、企業への法律コンサルタントとして再来日。弁護士業と並行して英会話学校「ケント・ギルバート外語学院」を経営。またタレントとしてもテレビに出演。


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