【書評】「間違いないっ! 権力とタブー―政治と創価学会と宗教二世」長井秀和
2026/02/17公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
長井秀和さんは創価学会二世
2026年公明党が連立政権を離脱し、立憲民主党を取り込んで、中道改革連合を結成しました。公明党といえば、創価学会。現在の創価学会の実情を創価学会二世の長井秀和さんに解説してもらいましょう。
長井秀和さんといえば、「間違いない!」決めセリフの一人芸人でした。現在はなんと、新宿歌舞伎町で焼き肉店を経営しながら、西東京市議会議員として活動しているのです。
長井秀和さんは、両親が創価学会で、創価小,創価中,創価高,創価大で学んだ学会二世です。
母親は、給料が上がったり、宝くじが当たると、「池田大作先生のおかげだ!」と喜んでいたという。純粋に宗教を盲信していたのです。父親は,宗教よりも創価学会と公明党の影響力に関心があり、公明党の議員として、「首相になりたい!」と野心を持ち続けていたという。
私は・・池田大作の期待に応えられる人間になれと叩き込まれた。池田構想を叶える駒になることが人生最大のミッションとされていた(p201)
池田大作氏のタブー
著者は創価小学校、中学校で「池田大作は超一流の指導者だ」と教えられました。一方で、電車の中吊り広告に「池田大作の女性問題」「創価学会の金満腐敗」「池田大作,被害女性からの告発」と書いてあるのを見て、実態は薄々感じていたという。
また、同級生の幹部の息子が,「池田大作会長は,聖人君子ではないよ,特に女性に関してそうなんだよ」と語っていたというのです。池田大作が聖人君子でないのは、行動を見ても明らかでした。
自分の自慢話ばかりして、幹部をつるし上げる。学歴コンプレックスがあったためか、学歴が高い幹部を集めて、「学歴でのぼせるような人間はだめなんだ」と言っていたという。
公明党の竹入義勝委員長が、勲一等旭日大綬章を授賞したときには、池田大作は勲一等旭日大綬章を返上しろと竹入氏に迫りました。嫉妬です。秋谷栄之助会長も、秋谷城永という戸田城聖の名を継いでいましたが、池田大作から名前を返上しろと迫り、栄之助に戻させたという。嫉妬です。
創価学会創設者である戸田城聖は、高利貸しをしていましたが、愛人を連れて歩いたり、借金を踏み倒し、名前を変えて夜逃げをしていたという。池田大作氏は、戸田城聖が経営する大蔵商事で高利貸しの営業部長だったのです。
戸田さんは,晩年に「池田は本当に粗暴でね。あいつには気をつけなきゃいけない」と言っていた(p116)
池田大作の創価学会
池田大作氏の主導する創価学会は、粗暴な面があったという。
例えば、日蓮正宗と対立したときには、法論といって創価学会の若い会員が日蓮正宗の寺に行って,「おまえ,暴力振るっているだろう」「坊主,出てこい!」と大声で怒鳴って嫌がらせしていました。聖教新聞や創価新報の紙面でも,日蓮正宗に対しての不満や悪口の記事ばかりでした。
さらには、創価学会がヤクザを使って市民団体を脅したり,対立する日蓮正宗のところに街宣車を回したりしたことがあったというのです。
東京都議会のドン藤井富雄が,指定暴力団山口組の組長の後藤忠政に,創価学会を攻撃する国会議員5人をどうにかしてくれないか,と暗殺依頼をしたビデオが流出した事件もあります。
1969年には,藤原弘達の「創価学会を斬る」という学会批判本が出版されたとき、公明党の竹入委員長から依頼された田中角栄が、「出版をやめてもらえんかな」と電話して、藤原弘達は怒って、大問題になりました。
しかし、人には寿命があります。2023年創価学会名誉会長の池田大作氏が死去しました。2010年くらいから池田氏は脳梗塞で表に出なくなったのです。その影響か、創価学会では池田大作の寵愛を受けていた創価大閥の幹部が窓際の役職に追いやられて、主流から外されたという。
学会は公明党を持っているから,いわゆる国土利権というものをしっかり握っている。その利権は,地域レベルでいうと建設,それから解体といった廃棄物関係,そして清掃。あとは警備だろう(p153)
統一教会と創価学会の共通点
著者が統一教会と創価学会の共通点を指摘しているのが興味深く読みました。
選挙では、統一教会は,西東京市なら1000票ぐらい。創価学会は,1万票は動かすことができます。
統一教会は韓国発祥で反日宗教として有名ですが、最大100万人の韓国のSGI(創価学会インターナショナル)も反日です。韓国のSGIでは、日本は韓国を占領した罪ある国だと強調し、「初代牧口会長は,戦争に反対して弾圧を受け,獄死しました」と教えているという。実は「戦争に反対して」というところが捏造で、投獄されたのは,反戦平和運動ではなくて,伊勢神宮のお札を受けて納めよ,という国の命令に従わなかっただけなのです。
統一教会では、霊感商法でお金を集めましたが、創価学会は学会員から財務としてお金を集めました。正本堂建立のときには、「こんなに素晴らしいチャンスない」と献金圧力がすごかったという。実際、家計を崩す家庭が出て、都営団地に住む人が増えたと著者は書いています。
著者が創価学会を脱会したのは、創価学会が「病人と貧乏人の集まりだ」といわれた教団だったのに、貧しい家庭から金を集め、さらに貧乏になっていく家庭を数多く見てきたことが理由だったようです。
どこまで本当なのか検証が必要だと思いますが、もう少し資料を集めます。長井さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・先天的に四肢に障害のある友人に「前世で,創価学会の信仰を誹謗し,間違った宗教をしてきた罰で,障害を持って生まれたんだ」と暴言を吐き,創価学会に入らないと,もっと不幸になると勧誘をしていた創価信者もいた(p203)
・生活保護に関しては・・西東京市は50人に1人。20万で4000人の生活保護受給者がいる・・生活保護で73億円・・生活保護は,公明党,共産党が力を注いでいて,申請のときに議員がついていくと通りやすいという噂がある(p77)
・「サンジャポ」は,聖教新聞とか創価学会の広告がけっこう入っていたりする。今や,宗教マネーがないと広告業界はやっていけないのだろう(p82)
▼引用は、この本からです

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長井秀和 (著)、さくら舎
【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
第1章 政治家と選挙のタブー
第2章 創価学会と池田大作のタブー
第3章 宗教二世問題のタブー
第4章 創価学会と手を握るものたちのタブー
第5章 お笑いから政治家になった今のタブー
著者経歴
長井 秀和(ながい ひでかず)・・・1970年、東京・武蔵村山市生まれ。西東京市議会議員。両親が熱心な創価学会員であったことから、東京創価小学校、創価中学校・高校、創価大学(文学部)と学会系列の学校で学ぶ。大学卒業後の1992年、お笑い芸人としてデビュー。「爆笑オンエアバトル」(NHK)や「エンタの神様」(日本テレビ系)などに出演し、「間違いないっ!」の決め台詞で人気を博す。2012年に創価学会を脱退。2022年に西東京市議会議員選挙に立候補すると、無所属新人ながら、3482票(得票率5.38)を集め、トップ当選(立候補者40名)を果たす。
創価学会関連書籍
「間違いないっ! 権力とタブー―政治と創価学会と宗教二世」長井秀和
「創価学会とは何か」山田 直樹
「乱脈経理 創価学会VS.国税庁の暗闘ドキュメント」矢野 絢也
「カルトとしての創価学会=池田大作」古川 利明
「池田大作「権力者」の構造」溝口 敦
「創価学会財務部の内幕」「学会マネー」研究会
「創価学会の研究」玉野 和志
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