「カルトとしての創価学会=池田大作」古川 利明
2008/07/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(62点)
要約と感想レビュー
与党となっている公明党の支持母体である創価学会についてのデータ集です。事実だけを書いていてとりとめがありませんが、創価学会は勉強する価値があると思います。なにしろ、政権与党ですから。日本の運命を握っているともいえるです。
池田大作氏は「板垣退助は政党を作り、福沢諭吉は学校を作っただけで有名になった。私は全部やった」と発言しています。創価学会は政党を作り、学校を作り、影響力を行使できる人間を社会の多くの組織に送り込んでいるのです。池田会長亡き後の権力がどうなるのか、宗教法人だけあってわからないだけに怖さがあります。
著者の取材に対して元学会幹部は「創価学園に子供を入れるか入れないかが踏み絵になり、池田の写真をちゃんと飾っているか、池田が贈った色紙を額に入れて目立つところに置いているか」などがチェックされるという。宗教ですから何を信じても良いのですが、個人崇拝という意味では、共産主義国家のような雰囲気を感じました。
すでに政権与党となっている公明党を通じて、創価学会は日本を支配しているともいえるのでしょう。日本はどうなるのでしょうか。
この本で私が共感した名言
・「池田先生を守る」検察官の第一号が、現・公明党代表の神埼武法(東大法卒)であったわけだし、法務・検察に影響力を行使できる「法務委員長」のポストを、参院で常に公明党が握り続けることともつながっているのである。(p63)
・大手都銀に開設されている口座の名義のうち、ずば抜けて多いのが、実は「SGI(創価学会インターナショナル)」であり、それが既に全体の半分を越えている、というのだ。(p104)
・フランスの創価学会は、これもまたエホバの商人、サイエントロジー協会に次いで「フランス国内では三番目にリッチなセクトである」と指摘している。(p257)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★☆☆☆(62点)
目次
第1章 創価学園、創価大学の真実
第2章 SGI(創価学会インタナショナル)の謎
第3章 池田大作「世界桂冠詩人」の正体
第4章 創価学会と日蓮正宗、抗争の迷路
第5章 カルトとしての創価学会
著者経歴
古川 利明(ふるかわ としあき)・・・1965年新潟県生まれ。新潟県立長岡高等学校を経て1988年3月慶應義塾大学文学部仏文科卒業。1988年4月、毎日新聞社に入社。大阪本社社会部などに勤務。1994年、細川護煕の総理番記者となる。同年8月、毎日新聞社を退社。1996年1月、東京新聞に入社。1997年7月、東京新聞退社。以降、フリージャーナリスト。
創価学会関連書籍
「創価学会とは何か」山田 直樹
「乱脈経理 創価学会VS.国税庁の暗闘ドキュメント」矢野 絢也
「カルトとしての創価学会=池田大作」古川 利明
「お笑い創価学会信じる者は救われない」佐高 信、テリー伊藤
「池田大作「権力者」の構造」溝口 敦
「創価学会財務部の内幕」「学会マネー」研究会
「創価学会の研究」玉野 和志
「芸能人と新宗教」島田裕巳
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