「お笑い創価学会信じる者は救われない」佐高 信、テリー伊藤
2007/07/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
創価学会について佐高 信とテリー伊藤が雑談した一冊です。佐高 信さんはあまり好きではないのですが、創価学会について論じる人が他にいなかったのでしょう。
創価学会は学会員から財務と称して金を集め、学会員の票と資金によって公明党という政治団体を育て、日本の政治をコントロールするにまで成長したのです。創価学会がらみの事件は数多いのですが、簡単に警察が手を付けられる組織ではなくなってしまったのです。
・三菱商事がからんだ絵画事件、創価学会幹部のおカネが金庫に入ったまま捨てられていたという事件。創価学会事件史には事欠かないよ(佐高)(p76)
欧州のキリスト教のように宗教が政治力を持ち、ヴァチカンのように国家さえ持っている例もありますので、宗教を否定するつもりはありません。
ただ、欧米では宗教が大きな権力を持ったために戦争になったこともあり、正教分離が常識となっています。日本は宗教が国家運営にこれだけ接近したことがありませんので、ただ、関係する人たちを不幸にしないでほしいと思うだけです。
・湯野さんという人の手記・・・まるで奴隷みたいで気の毒になるよね。財務と称するカネ集めなんか、驚いてしまいますよ。1000万円出した人がいると言われて、暗にあなたもそのくらいは、と言われる。(テリー)(p181)
組織力と資金とマスコミと政治を握れば、何でもできるでしょう。民主主義とは自由だからこそ、なんでもやって良いということではありません。自由にこそ、それ相応の責任が生まれているはずです。いわんや組織を使って、対立する人を恫喝したり、脅したりすることには一つの恐怖を感じます。
例えばこの本の中では、『創価学会を斬る』(日新報道)の著者、藤原弘達が亡くなったときに、充子夫人に、夜中じゅう、「おめでとうございます」という電話が続いたというのです。
創価学会は、公明党を連立政権に送り込むことで、日本の命運を左右するほどの組織となってきました。日本の命運を左右するとは、歴史で裁かれるということでしょう。★3つとしました。
この本で私が共感した名言
・竹入(義勝)元委員長・・・池田の怒りを買ったと思われるのが、十一回目の「党と学会」という記事。・・・委員長を引き受けるときから人事権は学会になると、明確にされていたと明言している。(佐高)(p91)
・学会員が学会員以外の相手と結婚すると、「親の信心が足りない」と学会内で白眼視されるのが普通でした。(湯野 重)(p200)
・彼らが必死になるのは、まず財務。分かりやすく言うとカネ集め。そしてもうひとつが、選挙。創価学会はとにかく選挙で公明党が議席を確保して力を持っていることが大事なんだ(佐高)(p4)
【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
第1章 池田大作とはいったい何者か
第2章 公明党議員よ、委員長を選挙で選んでみろ
第3章 なぜ創価学会は異常に増殖したか
第4章 出てこい!池田大作
著者経歴
佐高信(さたか まこと)・・・1945年山形県酒田市出身生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。高校で赤軍派教師と呼ばれ、総会屋系経済誌「現代ビジョン」編集長を経て、評論家。社民党社会党を支援する。
テリー伊藤(てりー いとう)・・・1949年生まれ。大学卒業後、TVディレクターとして数々のヒット番組を手がける。
創価学会関連書籍
「創価学会とは何か」山田 直樹
乱脈経理 創価学会VS.国税庁の暗闘ドキュメント」矢野 絢也
「カルトとしての創価学会=池田大作」古川 利明
「お笑い創価学会信じる者は救われない」佐高 信、テリー伊藤
「池田大作「権力者」の構造」溝口 敦
「創価学会財務部の内幕」「学会マネー」研究会
「創価学会の研究」玉野 和志
「芸能人と新宗教」島田裕巳
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