本のソムリエが人生を変えるような良い本を紹介します
本ナビ > 書評一覧 >

「東大で教えた社会人学」草間 俊介、畑村 洋太郎

(2007年7月25日)|本のソムリエ メルマガ登録
このエントリーをはてなブックマークに追加

東大で教えた社会人学 (文春文庫)

【私の評価】★★★★☆(80点)


●私の経験では、学校では試験対策しか教えてくれません。
 社会で生きていく対策は教えてくれないのです。


 そういう意味で、この本の内容を東大で教えているとは
 素晴らしいことだと思います。


 ・親分には親分の器があり、子分には子分の器がある。
  練習して親分になれるものではない。(p190)


●サラリーマンとして生きるにしても、
 起業家として生きるにしても、基本的な基礎知識、
 ちょっとしたコツがあるものです。


 それを知っているのと、知らないのでは、
 結果の差は大きなものとなるでしょう。


 ・ここまで失敗したら撤退するという判断基準を
  起業する前に決めておく・・・
  自分で失敗の判断がつかないときは
  頼れるMentor・・・の判断を仰ぐ。
  Mentorを持つ能力のないような人間は
  起業を志すべきではないと
  個人的には思っている。(p179)


●私もサラリーマンとして、
 10年間はひたすら仕事だけをしていましたが、
 もう少し本を読んだり、人に会って学ぼうという意識があれば、
 多くの失敗は防げたのではないかと反省しています。


 ・目端の利くサラリーマンは自分の仕事をしながら、
  上司の動きをしっかり見ている。
  上司の動きから会社の力学を学び、
  「あそこは見習おう」「自分ならこうする」と
  仮想演習をして
  マネジメント術を会得していく。(p98)


●「お金の知識」も学校で教えてくれない
 重要な項目です。


 人生設計といえば、
 やはりお金について避けては通れません。


 ・資本主義社会では金は絶大な力を持つ。
  金で買える幸せは多い。しかし、一定以上の
  金を持つようになると、その効果は急激に低下する。・・・
  たとえば成功して高級車を五台も買ってみると、
  それ以上は何台買ってもあまり面白くない。(p218)


●組織での生き方、お金への考え方、社会の見方など
 一般教養に相応しい内容となっています。


 私も60歳を超えたら、
 こうした授業を教えることができるように
 なりたいものだと思いながら、★4つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・会社の力を自分の力と過信した人は例外なく失敗している。
  <畑村>勤め人から見える起業の世界は夢や想像の域を出ない。
  実際に起業するということは、夢や想像の世界を乗り越えて
  現実の世界に入っていくということだ。(p175)


 ・現実問題として子供ができると大変なお金がかかる。・・・
  子供を大学まで行かせると22年間でかかる
  教育費と養育費は約二千万円。
  これは国公立中心の場合(p200)


 ・リストラの恐怖に怯えている
  住宅破産予備軍のサラリーマンは
  100万人規模でいるといわれている。(p211)


▼引用は、この本からです。

東大で教えた社会人学 (文春文庫)
草間 俊介 畑村 洋太郎
文藝春秋
売り上げランキング: 132051
おすすめ度の平均: 3.5
1 つまらないおっさんへのカーナビを20代で見つけたければ、どうぞ
5 大学生、これから卒業する人向けの書籍
3 教えてもらう世代には必要なのかも
5 大学生にもっとも読んでほしい本ナンバーワンがついに文庫化-就職活動をする前にこれを読んでください!

【私の評価】★★★★☆(80点)



■著者紹介・・・草間 俊介(くさま しゅんすけ)

 1948年。大学卒業後、阪和興業株式会社勤務を経て、1991年独立。
 エス・アイ・イー有限会社を設立し、取締役社長。
 2001年より税理士事務所を開業。


■著者紹介・・・畑村 洋太郎(はたおか ようたろう)

 1941年生まれ。大学卒業後、東京大学教授を経て、
 東京大学名誉教授。2001年より畑村創造工学研究所を主宰。
 2002年よりNPO「失敗学会」を立ち上げ、会長。


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
人気ブログランキングへblogrankings.png


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
42,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト発行者の日記

この記事のシェアをお願いします

この著者の本 : ,



同じカテゴリーの書籍: