「さよならパヨク」千葉麗子
2016/05/23公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
反原発運動が共産党に乗っ取られる
福島出身のアイドルが反原発デモに参加し、「レイシストをしばき隊」「SEALDs」で活動家と不倫関係となり、左翼の活動の実態を知ってしまった!という一冊です。この左翼活動家のあだ名が、「ぱよぱよちーん」の左翼。つまり、パヨクです。
最初は、福島のために反原発活動に参加していましたが、だんだんと著者は違和感を感じるようになったのです。反原発運動の中心メンバーに共産党関係者が入り込み、いつのまにか乗っ取られてしまったのです。
首都圏反原発連合に何か不自然なものを感じるようになりました。・・例えば日章旗を出したらダメという感じで。中心メンバーの会議で自分達のカラーに合わない参加者を認めないことが決まっていたんです(p22)
しばき隊≒首都圏反原発連合≒共産党
活動の内部にいた著者の理解は、首都圏反原発連合は共産党の影響下にあるということです。在日特権を許さない市民の会の新大久保でのデモに、暴力で対抗する「レイシストをしばき隊」も、ほぼ首都圏反原発連合メンバーと同じです。大飯原発再稼働反対の抗議には、首都圏反原発連合のコアメンバーから目立たないように若手5人くらいが参加していたという。
つまり、首都圏反原発連合の中味は共産党であり、そして反原発に行き詰ったらしばき隊を作ったのです。しばき隊≒首都圏反原発連合≒共産党なのです。そこから、TOKYO DEMOCRACY CREW、アンチレイシズム、SEALDsなどが派生しているという。共産党、民主党議員と連携したいわゆるプロ市民活動家が、存在しているということなのです。
TNとともに男組の中心にいたのがYYです。YYが会長を務めていた団体は自称右翼として活動し、靖国神社のみたままつりにも献灯していたそうですが、共産党だらけのしばき隊とつるむ右翼なんて違和感を覚えます。さらにTN氏はSEALDsのデモの警備も務めます(p71)
左翼は見せかけの美しい言葉で誘導する
左翼の内情を知った著者は、左翼の人たちは、"見せかけの美しい言葉で人々をおかしな方向に誘導し、国や社会を破壊する"人たちであることを知ったという。こうした事実に無知であると、著者のように左翼の工作活動に巻き込まれてしまう可能性が高くなるのです。
警察庁のホームページに過激派、極左暴力集団の解説がありました。こうしたものをどんどん報道していただきたいものです。左翼の専門用語が出てきて最初は内容がよく理解できませんでしたので、用語解説を最後に付けました。千葉さん、良い本をありがとうございました。
用語解説
・ぱよぱよちーん:「レイシストをしばき隊」「SEALDs」などで政治運動をしていた左翼活動家。著者と不倫関係となる。
・パヨク:劣化した左翼。「左翼」と「ぱよぱよちーん」を組み合わせた造語。
・しばき隊:「レイシストをしばき隊」のこと。「ネット右翼」を妨害するため結成された団体。平成25年10月に「対レイシスト行動集団」「C.R.A.C.(Counter-Racist Action Collective」に改名。
・カウンター:抗議行動・活動の意味
・中核派:「革命的共産主義者同盟全国委員会」極左暴力集団、過激派。「マルクス主義学生同盟・中核派」と名乗ったことに由来する。拠点は前進社。機関紙は「前進」。
・民青:日本民主青年同盟。日本共産党の援助を受けながら活動する学生向けの共産党組織。
・過激派、極左暴力集団:暴力によって日本を共産主義体制の国に作り変えるという本来の目的を隠して、反戦運動、環境問題等の市民運動や労働運動に介入し、自己の勢力を拡大することに重点を置いた活動に取り組んでいる組織。
・在特会:在日特権を許さない市民の会。警察庁は「極端な民族主義・排外主義的主張に基づき活動する右派系市民グループ」としている。在日韓国人の在日特権をなくすることを目的とする団体。
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この本で私が共感した名言
・「福島のために」の一心で・・・山本太郎氏がいるということは、グリーンピースも来ているという可能性もあるのですが、その時はまだそういうこともわからなかったのです(p19)
・親は自分の子どもが学校でどんなことを教わっているかをきちんと把握しておく必要があります。教師がパヨクだった場合、その子を守るのは親にしかできませんから(p169)
・デモに音楽や踊りを取り入れるのは、日本共産党が昔から得意とすること・・こっちが必死で「原発反対」とシュプレヒコールを叫んでいる横で歌や踊りに興じられるのは、はっきり言って迷惑であり、不愉快でした(p49)
・吉良よし子氏のフォトブックみたいなものの販売もそうですが、デモは物販をしたり、カンパを集めたりする場にもなります・・コアメンバーには交通費も出ていました(p52)
【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
第1章 さよならパヨク
第I部 福島への思いから街頭へ
第II部 さよならパヨク
第2章 パヨク≒しばき隊
第3章 ぱよぱよちーん
第4章 日本人として、母親として
特別対談 千葉麗子&はすみとしこ
著者経歴
千葉麗子・・・大阪生まれ、福島育ち。平成3年アイドル女優としてデビュー。「電脳アイドル」としても有名。20歳で芸能界を引退、ベンチャー企業を立ち上げる。結婚、出産・育児を機に1999年からヨーガを始め、インドでの修行などを経て「インテグラル・ヨーガ」のメソッドを確立、ヨーガの普及に務めている
読んでいただきありがとうございました!
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