「マキアヴェリ語録」塩野 七生

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マキアヴェッリ語録 (新潮文庫)

【私の評価】★★★★☆(89点)


■マキアヴェリの「君主論」「政略論」から
 塩野さんが選り選って引用した一冊です。


 私も44歳になってやっとマキアヴェリの言葉の
 意味がわかってくるようになってきたのでしょうか。


 私には、マキアヴェリの言葉には、
 実務者としての経験と物事の本質を見る
 力が感じられました。


・将来起きうる紛争も、芽のうちにつみ取っていれば、
 対策も容易になる。(p79)


■特に、上に立つものは、
 ある意味、権威というか威厳というか
 下から恐れられる面を持っていなくてはなりません。


 そのためには、知識、経験、人脈、表現など、
 何らかの強みを持っていなくてはならないのでしょう。


 いずれにしろ、下から見くびられるようでは
 仕事はできません。


・君主にとって、厳重のうえにも厳重に
 警戒しなければならないことは、
 軽蔑されたり見くびられたりすることである(p93)


■ただ、そうしたリーダーの資質というものは、
 学ぶことで得られるものもありますが、
 性格的なものもあるように感じます。


 結果からしかリーダーは評価されないのですから、
 方法・手段はともかく、人に動いてもらい、
 成果を出せるようでなくてはならないのです。


・結果さえよければ、
 手段は常に正当化されるのである(p110)


■私も「結果」を求められる世代になってきたようです。


 塩野さんも「作品」によって評価されているのですから、
 私は塩野さんに感謝したいと思います。


 塩野さん、よい本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・予測しなかった事故は、立ち直るのに非常な困難をともなう。
 だが、あらかじめ考えにいれておけば、
 たとえ不意を襲われたとしても、
 容易に立ち直れるものである。(p125)


・君主にとっての最大の悪徳は、
 憎しみを買うことと軽蔑されることである(p94)


・君主は、自らの権威を傷つけるおそれのある妥協は、
 絶対にすべきではない。
 たとえそれを耐えぬく自信があったとしても、
 この種の妥協は絶対にしてはならない。(p116)


・人間というものは、自分を守ってくれなかったり、
 誤りを質す力もない者に対して、
 忠誠であることはできない(p88)


・ある人物を評価するに際して最も簡単で確実な方法は、
 その人物がどのような人々とつきあっているかを
 見ることである。(p256)


・民衆とは、キケロも言ったように、
 無知ではあるけれども真実を見ぬく能力は
 もっているのだ。(p239)


マキアヴェッリ語録 (新潮文庫)
塩野 七生
新潮社
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おすすめ度の平均: 4.5
5 簡潔にして的確な、マキアヴェッリ思想の抜粋
4 "語録"だが、これはこれで一冊の味わい
4 日本が生き残るために国民が読むべき本。
5 抜粋しちゃえっていう企画が素晴らしい
4 16世紀⇒21世紀

【私の評価】★★★★☆(89点)



■著者紹介・・・塩野 七生(しおの ななお)

 1937年生まれ。学習院大学卒業後、イタリア遊学。
 1968年に執筆活動を開始。
 1970年からイタリアに住む。
 著書多数。


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