「住んでみたドイツ8勝2敗で日本の勝ち」川口 マーン 惠美

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住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち (講談社+α新書)

【私の評価】★★★★☆(83点)


■ドイツというとベンツ、BMW,VW、
 シーメンス、バイエル、ドイツ銀行・・・と
 ヨーロッパの中心国です。


 移民を多く受け入れ、
 再生可能エネルギーを拡充し、
 原発廃止を決定したドイツは、
 どうなっているのでしょうか。


 ドイツで30年生活した著者に
 日本と比較しながら、
 実態を教えてもらいましょう。


・ドイツの電気代が高い本当の理由・・・
 税金が高いこともあるが、再生可能エネルギーに
 支払われている助成金が大きな理由の一つである・・
 大企業は、その負担を免除、あるいは、
 軽減されている(p61)


■興味深かったのは、
 日本でも検討されている
 大量の移民受け入れ後の話です。


 労働者が足りないときに
 外国人労働者を入れると、
 その時は良い。


 しかし、経済の波の中で
 不況がやってくれば、
 仕事がなくなる。


 しかし、職を失った外国人たちは、
 自国には帰らない。


 そのため、
 失業率が下がりにくいだけでなく
 治安が悪化するのです。


・1970年代、出稼ぎ労働者の数は300万人に迫る
 ことになる・・・職がなくなれば帰るだろうと
 ドイツ人たちが思っていた外国人労働者は、
 自国に帰ろうとはしなかった・・安易に外国人を
 入れ続けると、いずれ労働市場は破綻する(p97)


■ドイツでは再生可能エネルギーの
 大量導入でもたいへんなことに
 なっているようです。


 外国の実績から分かっているはずなのに、
 同じ過ちをしてしまうのは、
 なぜなのか。


 外国人労働者受け入れでも、
 欧米の状況をしっかり見て
 考えていきたいものです。


 川口さん、
 良い本をありがとうございました。


─────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・日本人は議論などさしおいて、
 一足飛びに結論を出すほうが好きだ・・
 日本人の手に掛れば多くのことが完璧に機能するが、
 その議論は禅問答のようにわかりにくい(p4)


・日本には、憲法を改正すれば軍国主義になると
 主張している人がいるが、あまりにも短絡的すぎる・・
 領土にせよ、経済的なものにせよ、自分たちの手で
 守らなくてはならない。それを真剣に考えないというのは、
 まことに無責任なことだ(p36)


・ドイツの学校は、とくに四年間の小学校が
 終わると、勉強をするだけのところとなる。
 教師は、生徒のプライベートな事柄には
 一切かかわらない・・まず成績がものをいい、
 人間性を育むといった二義的な機能は重視されない・・
 ドイツの教育は、全体として見るなら日本よりも 
 もっと崩壊している(p131)


・メインの休暇は三週間まとめて取る人が多く・・
 融通の利かないドイツ人が、休暇の配分だけは
 なぜか素晴らしく柔軟になり、スムーズに
 決めることができる(p80)


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【私の評価】★★★★☆(83点)



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■目次

第1章 日本の尖閣諸島、ドイツのアルザス地方
第2章 日本のフクシマ、ドイツの脱原発
第3章 休暇がストレスのドイツ人、有休をとらない日本人
第4章 ホームレスが岩波新書を読む日本、チャンスは二度だけのドイツ
第5章 不便を愛するドイツ、サービス大国の日本
終 章 EUのドイツはアジアの日本の反面教師


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