「根っこづくりの経営」渡辺雅文
2015/02/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(93点)
「根っこづくりの経営」渡辺雅文、文屋、サンクチュアリ出版
■福島にすごい経営コンサルタントがいる!
ということで読んだ一冊。
最初から、
企業の目的は営利だけではなく、
従業員や地域社会を幸せにすること、
という王道から入ります。
そして、
クライアントの状態によって
指導の内容をカスタマイズ。
ある程度、形のできている会社であれば、
経営方針を作ったり、
後継者の育成に力を入れる。
その反対にうまくいっていない会社は、
挨拶、整理整頓といった基本と
社長の実践からはじめる。
それぞれの会社のレベルによって
取り組むべき課題を
変えていくということです。
・ステップに合わせて行う良樹細根モデル
ステップ1 トップが誰よりも働く・・3S・・
躾三原則・・読書会の開催・・
ステップ2 経営指針づくりへの着手・・
朝礼の導入、社内研修・・・(p80)
■さらに、会員を集めての
優良企業視察ツアーが素晴らしい。
会社を変えていくには
やはり良い事例を見ることが、
一番効果的。
うまくいっている会社は、
うまくいっている会社を見て
参考にしているのですね。
・年に二回「ショック・クリニック・セミナー
(企業視察ツアー)」を開催しています・・・
本当に感動したとき、人は必ず動きます(p51)
■福島で被災し苦しんでいる
クライアントの頑張りが
私のこころを打ちました。
福島の復興は、
こうした強い中小企業からはじまり、
それを渡辺さんが支えているのです。
渡辺さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・私は、大切なのは客数より客質だと考えています・・
一人の信者客をつくれば、
二十五人のお客様予備軍が発掘できる・・・
マスコミより口コミを大切にする(p71)
・「喜ばれる仕事」や「喜ばれるサービス」を
追い求めていくと、利益が後から追ってきて、
結果として「儲かる」ようになる(p18)
・中小企業は専門力、
零細企業は小回りと人間関係で勝負する・・・
お客様の顔と名前を覚えることに
全力で取り組んでください(p76)
・売上と感動は、かけた手間ヒマに比例する・・・
次の二つをアドバイスしました・・・
一つ目は、お客様の目を見て元気な挨拶をすること。
二つ目は、お客様にお礼のハガキを出すことです(p72)
・中小零細企業の皆さんには、競合が少なく、
もっとも得意なジャンルに注力して、
その商いを深めること、「深耕する」ことに
集中することをすすめています(p84)
・「躾三原則」・・・
一つ目は挨拶です・・・
二つ目が「ハイの返事」です・・・
最後は、「はきものを揃える」ということ(p49)
・「業績が伸び悩んでいる店舗の店長ほど
『自分が、自分が』となっているもの。
自分を捨て、お客様や従業員の視点で
考えることが業績回復には不可欠」・・
王将フードサービスの前社長 大東隆行(p92)
サンクチュアリ出版
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「根っこづくりの経営」渡辺雅文、文屋、サンクチュアリ出版
【私の評価】★★★★★(93点)
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■目次
第1章 社員を幸せにする経営 お客様に喜んでいただく商い
第2章 農業から経営を学ぶ―良樹細根モデル
第3章 いい会社づくりへの挑戦 実践編
第4章 良樹細根 実例編
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