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「ドイツ人はなぜ「自己肯定感」が高いのか」キューリング恵美子

本のソムリエ 2021/11/26メルマガ登録
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「ドイツ人はなぜ「自己肯定感」が高いのか」キューリング恵美子


【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

 日本で生きづらさを感じる人も多いようですが、そういう人はドイツの生活が合っているかもしれません。著者は結婚を機に20年間、ドイツ在住で、日本にはない自分らしい生活をしているらしいのです。ドイツ人はあまり残業をしません。有給休暇は100%消化します。年1回は最低3週間の旅行にでかけます。日本の目指すワークライフバランスがドイツにあるのです。


 著者が20年間のドイツ生活で感じたのは、ドイツ人は日本人より自己肯定感が高いということです。自己主張することが常識のドイツでは、自分のための人生を自分で決定するということが当たり前なのです。


・ドイツ人は何のために働いているのか?・・・「休暇」のためです(p78)


 著者は最近まで、日本の常識である良い専業主婦になろうと、しっかり家事をこなし子育てに注力してきました。ところが著者は、夫から「ベビーシッターを雇ったわけではない」と言われてショックを受けたといいます。実はドイツでは夫婦は子どもができても男女関係を大切にし、ロマンティックな時間を大切にするのが常識だったのです。


 日本では子育てに注力するのが常識、ドイツでは夫婦生活を楽しむのが常識。日本では相手の気持ちを忖度するのが常識、ドイツでは自分の気持ちをはっきり口で伝えて、議論するのが常識なのです。 


・ベジーシッターを頼む・・・夕方に夫婦二人で出かけ、コンサートに行ったり、映画を見たり、食事に行ったりと、"子ども抜き"の時間を持つのです(p142)


 本のソムリエもスイスに半年住んでいましたので、ドイツ人の文化のイメージはあります。著者の言うように、土日はお店が休みだったり、長期休暇を消化する、納得するまで主張をぶつけ合う、他人に気を遣わないなどです。お店でもドイツ人は愛嬌がありませんが、プロフェショナルとして仕事をするというイメージがあります。電車に乗っても日本のようなアナウンスは一切ありません。すべて自己責任なのです。


 ドイツ人の良い点を中心に紹介していますが、良い面もあれば、悪い目もあります。グローバル化の時代ですから、ドイツ人も日本の良い点を参考にし、日本人もドイツの良い点を参考にすべきなのでしょう。ヨーロッパの中心国であるドイツについてどんどん情報発信してほしいですね。


 恵美子さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・ドイツの自殺死亡率10.2人(10万人あたりの自殺者数)に対して、日本は17.3人に達しています(p139)


・驚きの連続だった"ドイツの常識"・・大きな声で喧嘩をしているように見えても、ただ話し合っているだけ(p7)


・自分の意思をはっきり持ち、誤解が起きないように自分の気持ちを大切に伝えていくこと(p60)


・小学1年生から「プレゼンテーション」の時間がある・・・発言できないのは"弱い人間"(p171)


・「気遣い」「気を遣う」といった日本語に、ぴったり当てはまるドイツ語も見つからない(p46)


・専門性を重んじるドイツ企業では、入社後の部署異動もありません(p103)


・ドイツでは真逆です。自分の誕生日は、お世話になっている人たちに自分がもてなすという習慣になっています(p131)


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▼引用は、この本からです
「ドイツ人はなぜ「自己肯定感」が高いのか」キューリング恵美子
キューリング恵美子、小学館


【私の評価】★★★★☆(83点)


目次

第1章 生き方
第2章 仕事観
第3章 教育法
第4章 生活スタイル
エピローグ ドイツと日本の「いいとこ取り」を


著者紹介

 キューリング 恵美子・・・埼玉県出身。大学卒業後、大手靴メーカー、旅行会社を経て、ドイツ法人の日本本社に勤務。ドイツ人と結婚。ドイツ、バイエルン州ミュンヘン近郊に移住。長男長女を出産し異文化の中で子育てに奮闘。ドイツ在住は20年を超える。また、バレエ留学生のコーディネイトやライフアドバイザー。50歳で大病に見舞われたのを機に、ドイツ人の自己肯定感の高い生き方を見直すようになる。


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