「さらば! サラリーマン 脱サラ40人の成功例」溝口 敦

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さらば! サラリーマン 脱サラ40人の成功例 (文春新書)

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■著者の溝口 敦さんと言えば
 暴力団に刺されても取材を続ける
 武闘派ジャーナリストという印象ですが、
 テーマが珍しいので手にした一冊です。


 よく考えれば、溝口さん自身が
 出版社のサラリーマンから
 フリーのライターになった
 脱サラ組なのです。


 脱サラして食っていけるのは
 一割にすぎません。


 溝口さんがジャーナリストとして
 今でも生き延びているのは
 成功と言えるのでしょう。


・銀行で学んだ起業の厳しさに挑戦・・百人が起業する。成功するのはそのうちの一人。なんとかその仕事で飯が食えるようになるのはぜいぜい10~20人。残りの人たちは大失敗に終わる(p115)


■40人の脱サラ事例が紹介されて
 いますが、必ずしも経済的に
 大成功しているわけではありません。


 経済的だけではなく、
 心の面で成功といえるものを
 紹介しているように感じました。


 収入は減っても仕事は充実している。
 収入は減っても過労死するような
 仕事ではない。


 など収入だけが成功ではない
 ということです。


・朝四時に起きて店主と一緒に豆腐をつくる。接客もし、19時頃には店をしまう。一日があっという間に過ぎたが、とはいえ一日15時間労働である。それを二年間続けた(p146)


■気軽に脱サラできるものでは
 ないと感じつつ、自分がすべてを
 決める自営業の魅力もあると
 思いました。


 脱サラした場合、他の同業者と
 プロとして比較される中で
 生き延びられるのか。


 そしてその結果を受け入れ、
 自分で自分の運命を
 切り開いていけるのか。
 それは自分しだです。


 溝口さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・安易な起業は失敗する。たとえばラーメン店である。ラーメン店は開店して一年で四割が閉店するとか・・三年以上営業できる店はわずか三割にすぎないとされる(p10)


・葬儀会社設立・・病院の事務局長に会って、一度うちを使ってみるかという気になってもらう。バックリベートとかそういう世界ではなく、毎日、うちの社員が病院の霊安室の掃除に行き、花を飾るとか、年に一回ぐらい食事会をやるとか、その程度です(p18)


・素晴らしいのは企業理念、行動規範である。全文を紹介できないのが残念だが、「社員が最も優先されます」「一人勝ちは評価されません」と明記している(p112)


・大手の飲食店チェーンW社に入った・・店ではフリーターが一番の戦力になった・・その店にも古株のフリーターがいて、彼らが従業員の意識をまとめている。そいいう人に着目し、その人の合意を得るようにして店の方向性を定め、運営していく(p163)


・「こうざき自然塾」という稲作を主体とした農家のグループがある。米を生産するだけではなく販売まで考え、消費者との関わりの中でどのような米が望まれているのか。生産者自身が理解できるようになるという考えでスタートしている(p146)


・漁業には狩猟民的な野放図さが許されるのかもしれない。板子一枚下は地獄でも、覚悟さえあるなら辛気くさくない(p179)


・「対馬の漁協が国境を守ってるんです。中央がそれを忘れてもらっては困る」・・逆も言える。日本人が近海魚を食べないようなら韓国や中国に売るまで。だから漁業の前途や洋々と開けていると(p180)


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■目次

第1章 起業の夢を実現する
第2章 故郷で第二の人生を
第3章 職人として生きる
第4章 趣味を活かす
第5章 人の役に立ちたい



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