「独立してコンサルタント、専門家で活躍するために絶対にやるべきこと~あなたの経験と知識を「商品」に変える方法」岡本 文宏
2025/01/23公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
商工会議所の講演で認知される
この本では現在、人材問題解決の専門家として活躍している著者の経験談を教えてもらいましょう。著者は当初、経営者向けのビジネスコーチとして独立しました。クライアントを集めるために、「無料で6カ月コーチングします」と見込み客を集めますが、思ったほど売上が立たず、廃業寸前に追い込まれたという。
そんな時、商工会議所で講演する機会があり、その後、専門誌から連載記事を依頼されることで収入が安定。現在では、人材問題を中心としたコンサルタントとして活動しているのです。
著者のお薦めは、まず講師としての技術を磨き、商工会議所や商工会から呼んでもらえるような講師になることです。商工会議所や商工会での講師料は安いのですが、実績作りとPR効果が期待できるのでしょう。
商工会議所や公的機関での講師料は私企業に比べて安価な場合が多いですが、登壇できれば、金額以上に得られることも多く・・ブランディングに役立つ(p41)
講師としての技術を高める
もちろん講師としての技術を高め、講演の内容を充実させることが必須です。著者は講師力を磨くために、友人の経営者に仲間を数名集めてもらい、公民館の会場費だけを負担してもらって講師の実地練習を繰り返したという。
講師の練習の中で注意したのは、受講者の心にしっかり言葉を届けることです。具体的には、受講生の目を一人ずつ見つめながら話すのです。
そして自分独自のノウハウに加えて、企業で活用して成果が出たことも伝えることで、説得力ある内容になるという。そのため、事例紹介に協力してもらえる関係をクライアントと築いておく必要があるわけです。
あなた自身が経験してきたこと、もしくは、あなたのクライアントの現場で起こっている事例をコンテンツに盛り込んでいけば、目を惹く企画書になります(p87)
ノウハウと実績を伝える
著者はコンテンツ事業家として、「講師」「著者」「コンサルタント」の役割を演じることで、仕事がうまく回っているという。つまり、セミナーの内容はその一部を切り取って雑誌の原稿で使うことができて、そこで執筆したノウハウは、コンサルティングの場でクライアントに伝えることができるからです。そしてクライアントとの経験が、ノウハウとしてセミナーや著作に反映されていくという良い循環ができているのです。
講演やコンサルをしながら、業界が求めているニーズとして「人が辞めずに育つ職場」に気づいたところに、著者の成功の秘訣があると感じました。岡本さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・プロフィールは写真にこだわる・・プロのカメラマンに撮影してもらいましょう(p63)
・共感できる「ミッション」「ビジョン」「パーパス」を伝える(p65)
・数百人を超える経営者やマネージャーと個別コンサルティングを行ってきた経験から言えるのは、自分のことを認めてほしいという「承認欲求」を満たすために、個別コンサルティングを活用している(p195)
【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
第1章 あなたのコンテンツを商品化し、マネタイズするための準備
第2章 コンテンツ起業家として一歩を踏み出すときに必要なこと
第3章 仕事の依頼がくるプロフィールの書き方
第4章 採用率の高い企画書の作り方
第5章 全国から声がかかる人気講師になる方法
第6章 専門誌で執筆し、その後に連載を持つまでのプロセス
第7章 雑誌の筆者としての文章の書き方
第8章 個別コンサルティングの獲得法と契約を継続するための具体策
第9章 自分自身の力を最大限に活かすためのマネジメント手法
著者紹介
岡本文宏(おかもと ふみひろ)・・・メンタルチャージISC研究所(株) 代表取締役。コンテンツ起業家育成コーチ。アパレル企業勤務、セブン-イレブンFCオーナーを経て、2005年にメンタルチャージISC研究所(株)を設立。ビジネスコーチは芽が出ず、貯金を切り崩し、廃業寸前に追い込まれる。商工会議所での登壇、専門誌での連載が転機となり事業が安定。現在は商店主専門のビジネスコーチングとコンサルタント、コーチ、カウンセラー、士業など専門家の育成を行っている。
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