【書評】「小さなお店専門の経営コーチから学ぶ 繁盛店のやる気の育て方」岡本 文宏
2015/07/23公開 更新

Tweet
【私の評価】★★★★☆(87点)
要約と感想レビュー
部下とのコミュニケーション
美容室、エステサロン、飲食店、学習塾・・・そうした小さな会社を部下とのコミュニケーションで建て直した著者の手法を学びます。職場の人間関係がうまくいっていないのは、ほとんどが部下とのコミュニケーションが原因です。
まず、スタッフの情報を記録して。ねぎらい、褒めるのです。具体的に記録するのは「誕生日」「趣味」「好きな食べ物」「今、最も興味のあること」「将来の夢」などです。
【先が見えない】・・・「今の自分の仕事はいつになれば終わるのか」「どれだけ成果を上げれば評価されるのか」といったことが見えなければ、・・・「やる気スイッチ」はオフになってしまいます(p32)
定期的に部下と個別ミーティング
では、どうやって部下とコミュニケーションを取ればいいのでしょうか。その答えは、部下のコーチになることです。定期的に部下と個別ミーティングを行うのです。
また、全員で「チームの掟」をつくってもよいでしょう。まずは「あるべき姿」を具体的にリストアップして、最後に全員で「チームの掟」をつくり上げていくことが理想だという。
スタッフの思いを深く知り、「やる気」のスイッチを入れるために欠かせないのが、1対1の個別ミーティングです・・少なくとも月に1回、できれば2週間に1回程度実施すると効果的です(p72)
仕組みで動かす
360度フィードバックも著者はおすすめしています。360度フィードバックは欠点を指摘することでも悪口を言うことでもなく、成長を促すのが目的だと考えれば、成果が出ることが多いという。
仕組みをもって、部下とコミュニケーションを取らなくてはならないのだと分かりました。だれでもできるように仕組みでカバーしていくことが必要なのでしょう。岡本さん、良い本をありがとうございました。
無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信) 3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。 |
この本で私が共感した名言
・経営者やマネージャーが肝心なときに叱れないと、マネジメントが機能せず、現場がうまく回らなくなります。時として、心を鬼にし、スタッフに雷を落とさなければならない場面も出てきます(p91)
・気分屋スタッフへの対応は、人間としての中身を変えていくのではなく、その人の「行動を変える」ことに重点を置くようおすすめしています(p156)
女性モード社
売り上げランキング: 42,726
【私の評価】★★★★☆(87点)
目次
はじめに 「自分で考えて動く、"やる気"の高いスタッフが欲しい!」
第1章 なぜ、あの店にはやる気ある人材がそろうのか
第2章 「場」と「環境」でやる気が高まる
第3章 「コミュニケーション」でやる気スイッチを切り替える
第4章 「成果・成功」でやる気が湧いてくる
第5章 スタッフのタイプ別「やる気」マネジメント
第6章 「やる気」を引き出す経営者の条件
著者経歴
岡本 文宏(おかもと ふみひろ)・・・スタッフの"やる気"と"売る気"を一気に上げる!繁盛企業・育成コーチ。アパレル専門店チェーン勤務、セブンイレブンFC店経営を経て2005年メンタルチャージISC研究所(株)を設立。延べ250社以上の経営者に対して「繁盛企業になるための人材育成、マネジメント」ノウハウを提供。金融機関、商工会議所、業界団体、ショッピングセンターなどでの研修、講演は年間約100回以上。NHK「おはようニッポン」などのテレビ、民放ラジオ、新聞、雑誌などに多数取り上げられている。
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ
コメントする