【書評】「フリーランスコンサルタントの教科書」浴野真志, 高倉諒一
2025/03/12公開 更新

Tweet
【私の評価】★★★☆☆(73点)
要約と感想レビュー
コンサル案件マッチングサービス
著者はフリーランスコンサルタント向けの戦略案件マッチングサービスを提供しています。組織に属さないフリーランスとの直接契約を不安視する企業はまだ多く、自分で案件を見つけるのが難しいのだろうと推察されます。
コンサルタントは単価は高額ですが、特に単価の高い戦略案件は数が少なく、いかに自分を認知してもらい、選んでもらうのか仕掛けが必要なのでしょう。案件マッチングサービスに登録して10件エントリーしたら、3件の面接依頼が来て、そのうち1件でオファーがもらえるくらいだという。
戦略系や業務系の案件は、IT系に比べると案件の数が少なく、2~3か月の短期で終わるものが多い傾向があります(p73)
継続的に案件を獲得する方法
継続的に案件を獲得できる人の特徴は、クライアントの期待を超えることです。だから、国内の業界の調査を頼まれた場合、「その目的は何か」「国内のトレンドだけでよいのか」「期間内にどの程度まで掘り下げるか」など、クライアントの認識と期待値の確認をします。クライアントの期待値が高ければ、期待値を下げてもらうことを考えなくてはならないからです。
また、現在仕事を請けているとすれば、クライアントとのコミュニケーション量を増やしましょう。名前と実力を知ってもらい、「あの人がいてくれないと困る」とクライアントに言ってもらえるようになるのが理想となります。
進捗状況の報告・相談を小まめにしたり、仕事の話以外の雑談を交わしたり、会話を増やしてチームに溶け込むよう努めましょう(p46)
コンサル同士のネットワークを作る
著者のお薦めは、コンサルタント同士のネットワークを作ることです。例えば、独立したばかりなら既に独立している人に近況を聞きにいき、直接会って独立を報告しておく。そうすると、気に掛けてもらいやすくなるという。
また、気になる人には雑談で距離を縮め、食事などに誘ってざっくばらんな話ができる関係を築くのもよいでしょう。当然、コンサルタントとしての実務能力が高いことは当たり前ですが、こうした人間関係を作っておくことで、継続的に仕事が入る可能性が高まるのです。
フリーコンサルタントになるデメリット・・営業活動が必要・・社会的信用度が低下する・・入出金管理や決算業務、確定申告などのバックオフィス業務も仕事のうちです(p59)
コンサルタントは楽ではない
フリーコンサルタントは楽ではないことがわかります。著者の印象では「フリーコンサルタントを続ける人」「フリーコンサルタントをやめて事業をはじめる人」「再就職する人」の比率は5対3対2くらいだという。つまり、半分はフリーコンサルタントを辞めているということです。フリーコンサルタントが自営業だとすれば、10年単位で見れば、辞める人はもっと多いのではないでしょうか。
フリーコンサルタントは単価は高いのですが、アルバイトのような自分の時間を切り売りする商売であることに大きな違いはありません。やはりキラーコンテンツを作って、企業から選ばれ、お願いされるうなポジションを作らないと、厳しいように感じました。
浴野さん, 高倉さん、良い本をありがとうございました。
無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信) 3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。 |
この本で私が共感した名言
・積極的に自分の意見やアイデアを伝える機会を増やしていきましょう・・ただし、何でも「できます」と安請け負いするのは逆効果です(p44)
・自ら動いて、できるだけお客様に寄り添わなければ、物事の本質は見えてきません(p35)
・案件マッチングサービスへの登録・・2社を大手の案件マッチングサービスから、残り1~2社をブティック(小規模)系か特化型の案件マッチングサービスから選ぶと良い(p105)
▼引用は、この本からです
Amazon.co.jpで詳細を見る
浴野真志, 高倉諒一
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
【私の評価】★★★☆☆(73点)
目次
第1章 この時代に独立を目指す意味
第2章 求められる4つのスキル
第3章 独立に向けて動き出す
第4章 自分だけの案件を獲得する
第5章 フリーランスとしての第1歩が始まる
著者経歴
浴野真志 (えきの まさし)・・・株式会社Groovement 代表取締役。神戸大学経済学部卒業。デロイトトーマツコンサルティング、フィールドマネージメントにて、主にグルメサイト/エンタメ/化粧品通販などB2C領域におけるマーケティング戦略、新規事業の検討、各戦略の実行支援に従事。2021年に株式会社Groovementを創業し、フリーランスコンサルタント向けの案件紹介マッチングサービス「Strategy Consultant Bank」をローンチ。サービス担当者として、これまで数百名のコンサルタントと面談、案件紹介、フォローアップを担当してきた。
高倉諒一 (たかくら りょういち)・・・株式会社Groovement 取締役。上智大学経済学部卒業。デロイトトーマツコンサルティング、野村総合研究所にて、主に消費財/小売/人材/メディアなどの領域における事業戦略や中期経営計画の策定、営業戦略策定、伴走支援、調査・分析支援に従事。その後、株式会社Groovementの取締役に就任。フリーランスコンサルタント向けの案件紹介マッチングサービス「Strategy Consultant Bank」のサービス担当者。
独立系コンサルタント関連書籍
「フリーランスコンサルタントの教科書」浴野真志, 高倉諒一
「売れるコンサルタントになるための営業術」五藤 万晶
「<決定版>年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」和仁 達也
「契約が継続する独立系コンサルタントの働き方」林田康裕
「先生ビジネス「マーケティング」の教科書」五十嵐和也
この記事が参考になったと思った方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
この記事が気に入ったらいいね!
コメントする