「武富士 サラ金の帝王」溝口 敦

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武富士 サラ金の帝王 (講談社+α文庫)

【私の評価】★★☆☆☆(66点)


■ニュースで、

 「武富士」元会長から株式を贈与された長男が
 約1330億円!の追徴課税を受けていたが、
 最高裁で追徴課税が取り消された。


 と聞いて、本書を紹介することにしました。


 合法的に贈与税を減らすため、長男を香港に居住させて
 その上で贈与したようです。


・街金融は三ちゃん金融(父ちゃん、母ちゃんなど)などと
 呼ばれるが、基本的にその発展型が現在の
 サラ金大手ということになろうか。(p137)


■本書は30年も前の本ですので、
 サラ金の生まれた背景や、
 成長の軌跡がわかります。


 質屋と違い、担保を取らずに
 気軽に借りられるサラ金という業種が、
 時代に合っていたのでしょう。


・アイフルを創設し、現に率いているのが弱冠三十九歳、
 社長福田吉孝・・・我々は無担保で貸しています。
 当然事故率を勘定に入れないと、会社がたちいかない。
 -事故率、つまり貸し倒れ償却率はどのくらいです。
 福田 3.8パーセントです(p174)


■現在サラ金は、グレーゾーン金利の過払い請求で
 経営が厳しいようです。


 私、個人の感覚では、
 リスクの高い人にお金を貸していた
 サラ金はそれほど悪くないと感じています。


 生産性のないギャンブル、パチンコと比べれば
 お金の必要のある人にリスクを負って
 貸してくれる会社なわけです。


 さて、サラ金業界はどうなっていくのでしょうか。


 溝口さん、
 よい本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「サラ金は麻雀と同じなんです」
 「麻雀の点数は二四、四八、九六・・・
  サラ金も同じで、資本は一年で二倍、二年でその二倍・・・
  サラ金規制法施行前のありふれた金利、
  年109.5%とは一年で倍以上になる(p46)


・武井さんの口癖に"豪は色を好む"というのがあります。
 単に女性を好きなだけじゃなく、女を口説き落とせない
 ような男はダメだって意味に使っていたようです。
 武井さんは商売の基本は女を口説くのと同じだと
 考えていたんでしょう(p68)


・資金調達先・・・都銀など有名金融機関の名は
 一切出ていない。・・・そうしたかんじんの金融機関は
 武富士の子会社である(株)東輝リースに貸すかたちで、
 間接的に融資する。(p88)


・ヤミ金・・・貸すのは五万から、多くても十万円まで。
 それ以上は貸さない。利息は十日で一割、
 貸した時間が夕方六時でも一日に数える。・・・
 十万円借りて一割の利子なら、パチンコで遊んでも
 返せると相手は考える。ここがわしらのつけめだ(p325)


・都銀の幹部・・・サラ金に十億円を融資したとします。
 そのうち五億円を自発的に当座に入れていただく。
 当座には利子がつきませんから、つまり実質的には
 五億円を貸して十億円の利率をいただくわけで、
 これだと7%の利子といっても実際には14%(p226)


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溝口 敦
講談社
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【私の評価】★★☆☆☆(66点)



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