「地銀・信金 ダブル消滅」津田倫男

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地銀・信金 ダブル消滅 (朝日新書)

【私の評価】★★☆☆☆(68点)


■銀行の世界はよくわかりません。


 預金量と営業力、不良債権の有無、
 営業エリアなどが関係するようです。


 これだけたくさんの銀行がありますので、
 低金利が続くと再編もありえるのでしょうか。


■銀行業界については、
 まったくの分野外ですので
 もう少し勉強していきたいと思います。


 津田さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・顧客のニーズお構いなしに、必要があると思えない
 生命保険や投資信託を売りつける・・
 銀行や信金の支店長がやってきても、
 「悩みを聞きに来る」のではなく
 「ノルマを果たしにやってくる」(p21)


・『利ザヤの縮小』で困った地銀は
 『運用の益出し』を無理に行い、
 貸す先にも困って『アパマンローン』に走り、
 信用力が弱いところに対して
 『貸しはがし』を行った。そして、
 根拠のない『将来はよくなる』という
 見通しのもとに『何もしていない』(p58)


・投資ファンドなどによる出資を除くと、
 本格的な国際型統合と呼べる事例は1つしかない。
 中國信託商業銀行(本店・台北市)による
 東京スター銀行の買収だ(p143)


・資本関係を結ぶ場合に、資本を「両持(も血合」
 することが、国際的に業務展開をする銀行にとって、
 どうして不利になるのかを説明しておこう。
 いったん「国際統一基準行」と国際的に認定される
 (日本の場合は金融庁がそう内外に宣言する)と、
 出資している持ち分については「バーゼルⅢ」では
 「リスク・アセット」(単純に訳せば、危険な資産)
 と見なされ、自己資本から引かれてしまうのだ(p149)


・東北地方には青森県の「青い森信金」と
 宮城県の「杜の都信金」以外に、
 4千億円以上の預金量を持つ信金は存在しない・・
 「仙台市とその周辺」は金融市場としては魅力的だ。
 したがって、ここに本拠を置く幾つかの信金を、
 「宮城県以外の主に東北の地銀」が傘下に
 収めようとする動きがあるかもしれない(p153)


・りそなだが、トップが「店舗のないところで
 営業を行うのには、いろいろなやり方がある」
 という趣旨の発言をしており、「地銀買収」に
 興味があることを示唆している。
 「関西みらいFG」(中間持ち株会社)をつくり、
 三井住友からみなと銀を含む2行を実質買収したことで
 「兵庫」が手に入った。私は、同じことを
 各地で繰り返す可能性が高いとみている(p162)


・10年で約1万9千人の人員削減を行うと発表した
 「みずほFG」の最終着地点は、「投資銀行」だと
 私は思っている・・みずほの3母体行の一つ、
 「日本興業銀行(興銀)」は、まさにこの
 投資銀行を標榜して挫折した・・・
 結論を急げば、みずほはいずれ「リテール」
 (一般個人向け取引)をやめる、と私は見ている(p164)


・青森、岩手、秋田の地銀3行の統合は・・・
 現在でも地域振興で連携しているうえに、
 「地勢」は北東北で3県が隣り合っていて、
 「数字」は統合すれば東北トップの七十七銀を凌駕でき、
 さらに北海道の2行にも追いつけるという
 スケールメリットがあり、
 「心理」では、かつての栄華を味わえるなど
 という理由で納得がゆく(p189)


・「むつFG」=みちのく銀+北日本銀・・
 は、東北で最も早く実現しそうな気がする。
 「地勢」(隣県)、「数字」(ともに県内2番手)、
 「心理」(先述の北海道の2行への対抗心)
 から説明しやすい(p189)


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【私の評価】★★☆☆☆(68点)



■目次

はじめに 地域金融機関が「ゆでガエル」にならないために
第1章 追いつめられる地域金融機関
第2章 金融庁vs.公取
第3章 地方銀行、再編の基本形
第4章 信用金庫も動き急―「260」が「60~70」に
第5章 「新型再編」なら、こうなる
第6章 地域金融機関の未来予想図
終わりに 銀行がいらなくなる日



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