「松下幸之助発言集ベストセレクション〈第1巻〉商売は真剣勝負」

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松下幸之助発言集ベストセレクション〈第1巻〉商売は真剣勝負 (PHP文庫)
【私の評価】★★★☆☆(78点)


■松下幸之助の考え方・感じ方のよくわかる
 一冊です。


 内容は非常に古く、
 発言をそのまま文字にしていますので、
 読みにくところがありますが、松下の思考の一部が
 伝わってくるような感じを受けました。


■まず、なんといっても、
 松下幸之助は社会の出来事を自分なりに解釈し、
 分析しているように感じました。


 つまり、実際に起こっていることを、
 重要視しているのです。


 たとえば、450万人の都市に議員が15人。
 350万人の大阪には100人。


 こうした事実から「これはおかしいんとちゃうか」と
 考えるわけです。


  ・ロサンゼルスの町は450万ほどの人口がありますね。  
   大阪は350万ですな。で、450万の人口に市会議員は
   15人しかおらないんです。大阪は百人いるんです。(p47)


■同じように、
 国家財政についても、
 問題があることがわかるようです。


 (ちょっと満州国は古いでしょうか)


  ・あれだけの軍事費を支出し、あれだけの満州国を建設する
   金を国費から出して日本はやっていた。・・・
   今日では満州国にはビタ一文も要らない。
   にもかかわらず、税率は倍になりました。・・・
   何に金を使っているんでしょうか。
   これはやはり行政費と申しますか、
   国家運営費と申しますか、そういうものに
   余分な費用がかかっている(p216)
 

■松下幸之助はよく、「学ぼうという気持ちがあれば、
 何からでも学ぶことができるものだ」と言っていましたが、
 その感覚がわかりました。


 このままでは日本はだめになる・・・と
 松下が作った松下政経塾も30年となります。


 30年で予想どおり日本は借金を増やし続けましたが、
 松下幸之助はそれから先の日本を考えていたように
 私には思えました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・経営であります以上は一定の利益を確保せんならんことは、
   常識としてはだれしも心得ております。・・・
   利益を確保する、利益を取るということに対して、
   強い信念をどの程度にもっているか(p15)


  ・薄利多売という言葉がございますね。・・・
   私は静かに考えてみまして、それはよくない
   ことだと考えました。(p27)


  ・ここ四、五年の状態を見てみますと、
   日本の経済上昇率は8%とか10%・・・
   あたかも日本の軍部が世界を征服するだけの実力が
   あるがごとき錯覚に陥ったと同じような錯覚が、
   われわれ日本の経済界に
   生まれつつあるという感じがします(p45)


▼引用は、この本からです。

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【私の評価】★★★☆☆(78点)



■著者紹介・・・松下幸之助

 松下電器、パナソニック創業者。


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