■松下幸之助の考え方・感じ方のよくわかる
一冊です。
内容は非常に古く、発言をそのまま文字にしていますので、
読みにくところがありますが、松下の思考の一部が
伝わってくるような感じを受けました。
■まず、なんといっても、
松下幸之助は社会の出来事を自分なりに解釈し、
分析しているように感じました。
つまり、実際に起こっていることを、
重要視しているのです。
たとえば、450万人の都市に議員が15人。
350万人の大阪には100人。
こうした事実から「これはおかしいんとちゃうか」と
考えるわけです。
・ロサンゼルスの町は450万ほどの人口がありますね。
大阪は350万ですな。で、450万の人口に市会議員は
15人しかおらないんです。大阪は百人いるんです。(p47)
■同じように、
国家財政についても、
問題があることがわかるようです。
(ちょっと満州国は古いでしょうか)
・あれだけの軍事費を支出し、あれだけの満州国を建設する
金を国費から出して日本はやっていた。・・・今日では満州国には
ビタ一文も要らない。にもかかわらず、税率は倍になりました。・・・
何に金を使っているんでしょうか。これはやはり行政費と申しますか、
国家運営費と申しますか、そういうものに余分な費用がかかっている(p216)
■松下幸之助はよく、「学ぼうという気持ちがあれば、
何からでも学ぶことができるものだ」と言っていましたが、
その感覚がわかりました。
このままでは日本はだめになる・・・と
松下が作った松下政経塾も30年となります。
30年で予想どおり日本は借金を増やし続けましたが、
松下幸之助はそれから先の日本を考えていたように
私には思えました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・経営であります以上は一定の利益を確保せんならんことは、
常識としてはだれしも心得ております。・・・
利益を確保する、利益を取るということに対して、
強い信念をどの程度にもっているか(p15)
・薄利多売という言葉がございますね。・・・
私は静かに考えてみまして、それはよくない
ことだと考えました。(p27)
・ここ四、五年の状態を見てみますと、
日本の経済上昇率は8%とか10%・・・
あたかも日本の軍部が世界を征服するだけの実力が
あるがごとき錯覚に陥ったと同じような錯覚が、
われわれ日本の経済界に生まれつつあるという感じがします。(p45)
▼引用は、この本からです。
PHP研究所
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読みやすく、ためにもなる【私の評価】★★★☆☆(78点)
■著者紹介・・・松下幸之助
松下電器、パナソニック創業者。
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■関連書評■
a. 「松下幸之助の見方・考え方」PHP研究所
【私の評価】★★★★☆
b. 「経営心得帖」松下幸之助、PHP研究所
【私の評価】★★★★★
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