「人を活かす12の鉄則」松下 幸之助
2014/07/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
小さい会社は率先垂範
人使いの天才と言われた松下幸之助ですが、そのアドバイスを集めた一冊です。当たり前のことが書いてあるようですが、当たり前のことをできているのか、と反省させられる一冊です。
まず、小さい規模のときは、率先垂範だよ、と幸之助は教えてくれます。
五人か六人ぐらいの小さな規模のときには、やることは単純なんです。身をもって示すことです。だれよりも早く起き、だれよりも遅くまで働く。(p28)
リーダーは目標を示す
そして、あなたがトップであれば、組織のあるべき姿、目標を示さなくてはなりません。私たちはどこに向っているのか、何を達成するのかということです。
その目標に向っているのか、ちょっとずれているのか、日々確認していくのが経営者なのでしょう。
くり返し話すことである。大切なこと、相手に覚えてもらいたいことは、何度も何度もくり返して言う・・五へんでも十ぺんでも言う(p63)
社長は熱意が必要
社長にはこの会社を、社会のためにも従業員のためにも、よりよくしたいといういちばん強い熱意を持たなくてはならないとしています。
当り前に見えることが、怖いなあと感じました。実践が大事だと思います。幸之助さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「こんなことが分からんのか」と言うて叱ったりしますけどな。しかし大きな失敗をした場合には、むしろこちがそれを引き受けてやらないといかんですよ(p8)
・部下の言うことは、わが師の言うことであると考えないといかんわけや・・・心ある人は部下の言うことほど大事にする。そうすると周知が集まるわけや。(p32)
・提言が必ずしも当を得たものでないという場合でも、誠意をもって聞いたうえで、「きみの意見はよく分かったが、こういうところに問題があって、このままはとりあげられない。しかし意見を言ってくれたことは非常にありがたく思う。これからも気がついたことはどんどん言ってくれたまえ」と言えば、部下は自分の意見がとりあげられなくても、それなりに満足すると思う(p35)
・やはり社員は課長がこわい、課長は部長がこわい、部長は社長がこわい、そして社長は世間がこわいというように、それぞれの立場でこわさを感じることによって自分を正しく律しつつ成長をはかっていくものである(p57)
【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
人間の心の動きをつかむ
基本理念を定め、訴える
要望する
適材適所を心がける
率先垂範する
意見を聴く
長所を見る
夢や目標を与える
信頼して任せる
寛厳よろしきを得る
頼む心、拝む心をもつ
根気よく磨く
著者経歴
松下 幸之助・・・パナソニック(旧松下電器)グループ創業者。PHP研究所創設者。1894年生まれ。9歳から火鉢店、自転車店に奉公し、大阪電灯(株)勤務。1918年松下電器を創業。1946年PHP研究所を創設。1989年94歳で永眠。
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