「松下幸之助の流儀」松下 幸之助
2013/10/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
■この本を読んで驚くのは、
1970年代にしてすでに松下幸之助は、
このままでは日本は危ないと警鐘を鳴らしています。
独立自立の人が減って、
他人に頼る人が増えてきている。
自分で立ち上がろうとする人こそが、
町を作り、都市を作り、
国家を作っているのです。
・水害が起こった。そして一つの町がすっかり流されてしまった。
その隣の町はなんにも被害はなかった。・・・
ところが十年後に・・流れた町が例外なしに全部発展しているのです
・・・そういう点を見ると、恵まれたと思ったところは、
実は恵まれていないんですね。・・・
何が原因であるか。私は心の問題だと思います。(p25)
■そうした危機意識を持ちながらも、
日本はいい国である。
その国に生まれたのは、
一つの運命であり、
私は非常に運がいいのだ。
"そういう思いで
やっていきまへんか"
という幸之助の声が
聞こえてきそうでした。
・"おまえは日本人やないか。
そうや、自分は日本人や。
必ずうまくいく"と、
こう思うてぼくはやっている(p6)
■松下幸之助は、決してあきらめなかった。
不況よし。好況はもっとよし、と。
幸之助さんの本を読むと、
いつも背筋が伸びてきます。
松下幸之助さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・七転び八起きではいけない
一度転んだら気のつく人間になりたい(p29)
・あきらめてしまうことは簡単である。
そんなことはいつでもできる。
しかしながら、あきらめてしまえば、それで事は終わりである。
だから私はあきらめなかった(p30)
・自分はもう自殺しようという人もあれば、
こんなに悪いんやったらよくしてやろうと、
どれだけよくなるだろうと。
よくなる道をかんがえようと、勇気凛々としてやるという人の、
二とおりあるな。
それでわしは、あとのほうに入ったんや。(p38)
・きみらが死んで灰になってしもうても、
灰になったその人の行動というものは永遠に残っていく。
歴史の上に残る。
それで立派やとか立派やないとか批判されるわけや。
だから、われわれの一挙手一投足というものは永遠に生きていく。
そのことを考えてやらんといかんわけやな。(p77)
【私の評価】★★★★☆(85点)
■目次
1 道は無限にある
2 心を広げる、考え方を変える
3 日本人の誇りをもって
4 人間としての成功を求めて
5 日本人として、いまを生きる
6 ともに生きる、これからを生きる
7 国を想う人であれ
読んでいただきありがとうございました!
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