「行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術 」石田 淳
2013/10/14公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(89点)
要約と感想レビュー
日本ではどうしても「教えてもらおうなんてとんでもない。盗め」という職場が多いのではないでしょうか。
欧米で使われている、短期間で人を育てるための技術が「行動科学」です。
日本の良いところは残しつつ、良いところは学びたいものです。
・とるべき行動を具体的に表現する・・・
MORSの法則
Measured 計測できる
Observable 観察できる
Reliable 信頼できる
Specific 明確化されている(p72)
まず、部下を育てるなら、信頼関係の構築が必須です。気軽にプライベートの話から始めましょう。一緒に酒を飲むのが日本流でしょうか。
次は、相手のレベルに合わせた仕事から入っていきます。最初は助走期間として、お互いを認め合う関係作りに集中するということです。
・「確実にできること」があるので、それをやらせて100点をとらせる。そして100点をとったという事実をしっかり認めてあげることで、上司と部下の間の関係性を築き、・・これでようやく"できないことに挑戦する"ための土台ができあがる(p105)
具体的なチェックリストがあるのもいいですね。石田さんの本は、他にもチェックしておきます。
石田さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・自分の成功談ではなく、失敗談を話す(p42)
・子どもをおつかいに出すときを思い出す(p57)
・あなたがすべきことは、部下に対して、"やらなくてよいこと"を明確にしてあげること(p90)
・行動の「強化」にはさまざまなものが考えられますが、ビジネスマンにとって何より効果的なのは「上司からほめられること」「上司から認めてもらうこと」(p111)
・モチベーションや、やる気といった曖昧な言葉で判断するのではなく、部下の行動の数をカウントしてください(p125)
・人材育成における視点・・・ある行動が起きやすいようの補助してあげること・・・補助を外す作業です(p136)
・年上の部下・・・二者の間にあるのは"チームをまとめ、指示を出す人"と"現場で働いて成果を上げる人"という、ポジションの違いでしかないということ。(p144)
・学習のゴールを示す・・・「これから練習するのは○○のためのスキルです」といったふうに、指導を行う最初の段階で伝えます(p170)
・・研修は90分以上連続して続けない
・少なくとも20分ごとに形式に変化を与えたり・・・
・8分ごとに参加者を研修に参画させる(p178)
▼引用は下記の書籍からです。
かんき出版
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【私の評価】★★★★☆(89点)
目次
1 「教える」前に心得ておいて欲しいこと
2 上司がやるべきことは
3 部下のためにできることは
4 どう伝えるか
5 どのくらい教えればいいか
6 ほめることが大切
7 「叱る」と「怒る」は違う
8 継続させるために
9 こんな場合はどうするか?
10 大人数に教える場合
著者経歴
石田 淳(いしだ じゅん)・・・(株)ウィルPMインターナショナル代表取締役社長。(株)ウィルエデュケイトスクール代表取締役社長。行動科学マネジメント研究所所長。ADIジャパン代表。1998年退職し、学習塾の経営を開始する。人間の行動科学を米国のADI社に学ぶ。5年で直営90教室を開校。行動科学を社内マネジメントと教育システムに導入し、成果を出している。
読んでいただきありがとうございました!
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