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【書評】「行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術」石田 淳

2021/08/06公開 更新
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「行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術」石田 淳


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー


部下の行動をカウント

トヨタに「仕事の教え方」という教育があることを知って、いろいろ調べているうちに手にした一冊です。著者は行動科学の専門家なので、「教える」ために「行動」に注目することを推奨しています。


つまり、部下の行動をカウントし、教えたとおりやっていたら褒めて、やっていなければ、教え方を工夫したり、どうすればできるか一緒に考えるのです。


モチベーションや、やる気といった曖昧な言葉で判断するのではなく、部下の行動の数をカウントしてください(p124)

教える仕事を細かく分解

まず、教える仕事を分解しましょう。分解して、やってみせて、やらせてみる。トヨタなら仕事の急所と急所の理由を言いながらやってみせています。


「見て覚えろ」では、人によってレベルの差が出るので「バラツキ」をなくすことができません。できるだけ具体的に細かく行動を分解して、仕事の急所を教えることが大事なのでしょう。


細かい事象まで、とにかくピックアップ・・・分解して教えなければなりません(p59)

相互の信頼関係が大事

言い方は悪いのですが、犬のしつけ方と似ていると思いました。まず相互の信頼関係が大事。やるべきことを分解して、教えて、うまくいけば褒める。うまくいかなければ、叱らず教える。


そして、上司がやりたいことは不定期のチェックです。抜き打ちで「この間お願いした件の進捗状況、ちょっと見せてくれるかな?」とチェックするのです。


仮に部下に問題があるとすれば、やる気やモチベーションが問題なのではなくて、教え方が問題なのです。教え方を教えるという基本的なところで重要な本だと思いました。石田さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・職場に新たに加わった人材と信頼関係を築くために、大切なこと・・・いきなり仕事の話をしてはいけない(p30)


・会社員の離職率は、上司とのコミュニケーションの量に反比例する(p33)


・ハイハイしていた子が、ほんの一瞬立ち上がっただけで「すごいぞ!」とほめたりします。ところがなぜか、大人になると逆のことをしがちです(p117)


・「基本:応用:発展=6:3:1」・・最初の60分は基本、続く30分は応用、最後の10分は発展(p176)


・研修は90分以上連続して続けない、少なくとも20分ごとに形式に変化を与えたり、研修のペースを変えたりする、8分ごとに参加者を研修に参加させる(p178)


▼引用は、この本からです
「行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術」石田 淳
石田 淳、かんき出版


【私の評価】★★★★☆(85点)


目次


1 「教える」前に心得ておいて欲しいこと
2 上司がやるべきことは
3 部下のためにできることは
4 どう伝えるか
5 どのくらい教えればいいか
6 ほめることが大切
7 「叱る」と「怒る」は違う
8 継続させるために
9 こんな場合はどうするか?
10 大人数に教える場合



著者経歴


石田淳(いしだ じゅん)・・・社団法人行動科学マネジメント研究所所長。株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高経営責任者。米国行動分析学会(ABAI)会員。日本行動分析学会会員。日本の行動科学(分析)マネジメントの第一人者


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