読書量と年収は比例する「頭が良くなり、結果も出る! モテる読書術」長倉 顕太
2025/01/02公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
速く読んで検索してメモする
フォレスト出版で編集者として1000万部以上売り上げたという著者の頭が良くなり、結果も出る読書術とは何なのでしょうか?
まず、読書量と年収は比例するということがわかっているので、スピード優先、1日1冊は読みたいと著者は言っています。そして、読んでいて「知らない」ものが出てきたら検索する。その検索結果や、よい文章があればメモをします。
なぜ、検索が重要なのかと言えば、著者は若いとき読めなかった島崎藤村著の「破戒」を、彼が三人の子を餓死させながら書いた小説と知ったら、一気に読めたという。つまり、事前の知識の有無で、読み方や解釈が変わるのです。
結局、速く読んで、検索して、メモするだけ(p79)
読書量と年収は比例する
なぜ読書量と年収が比例するのかといえば、知識がないと視野が狭くなり、選択肢がなくなってしまうことの影響が大きいという。つまり、選択肢がないと、他人によって人生を支配されてしまうのです。
例えば、良い学校に行って、良い会社に行くという知識しかなければ、良い学校に行けければ「人生終わった」ということになってしまいます。しかし、サンフランシスコ在住の著者に言わせれば、アメリカは学歴や家柄が重視されるから、チャンスはほとんどないけれど、日本では会社員でなければ学歴などほとんど関係ないから、逆にチャンスがあるというのです。
読書によって知識と選択肢を持つことができれば、自分を高く売れる場所で勝負できる。だから、やるべきは読書なのです。
ビジネスで成功する秘訣は「自分を高く売れる場所で勝負する」ということに他ならない(p113)
できるようになるまでフリをする
ただ、私たちの多くはやってみても続かない凡人です。凡人がどうやって読書を続けるのかといえば、脳にやる気を持ってもらう状況を作るのがコツだという。
そのコツとは、「できるようになるまで、フリをする」ことです。今までの「意思の弱い凡人」というキャラクターではなく、「本を読む人」というキャラクターを演じるのです。
「本を読む人」になるから本を読むようになる・・できるようになるまで、フリをする(p52)
すごい人と組んでやる
著者が意識しているのは、何をやるかより誰とやるか、ということです。誰とやるかは、すごい人と組んでやることを意識しているという。自分でやるより、プロと一緒にやったほうが成功の確率は高くなるのです。
そしてすごい人のグループの中で自分のできることを与え続けると、うまくいくことが多いという。著者は、「ギブギブギブをしまくれ!」と語っています。
常に新しいことに挑戦し、新しい場所に引っ越ししている著者から刺激を受けました。長倉さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・環境の力がすべて・・私は20年近く、毎年1回以上は引っ越ししている。どんどん環境を変えることで、自分がアップデートされていく(p166)
・世界に何があるか知らないといけない。その上で戦う場所を選び、ルールを学び、戦略を考え、実行する(p24)
・リスクを自らとっていくくらいじゃないと、自分の能力が発揮されないどころか、モチベーションさえ湧かない(p133)
・時間がないとき、お金がないときにしか本当のチャンスは来ない(p157)
【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
第1章 人生なんてつまらない!
第2章 だから、おまえは騙される!
第3章 モテる読書術とは何か?
第4章 読書を現実世界に落とし込め!
第5章 モテる人がやっていること
第6章 ストリートスマートになるために
最終章 運を味方につける
著者紹介
長倉顕太(ながくら けんた)・・・フリーパブリッシャー、マーケティングコンサルタント。ベストセラー作家から上場企業まで手がける。サンフランシスコ在住。1973年東京生まれ、学習院大学卒。大学卒業後、歌舞伎町で働き、その後、カジノプロを目指し、渡米。帰国後はフリーターなどを経て、28歳のときに出版社に拾われ、編集者としてベストセラー連発。その後、10年間で手がけた書籍は1000万部以上に。
現在は独立し、サンフランシスコと東京を拠点に、コンテンツ(書籍、電子書籍、オウンドメディア)のプロデュースおよび、これらを活用したマーケティングを個人や企業にコンサルティングのほか、教育事業(若者コミュニティ運営、インターナショナルスクール事業、人財育成会社経営)に携わる。
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