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「社員心得帖」松下 幸之助

2014/02/09公開 更新
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社員心得帖 (PHP文庫)


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

 なぜか、これまでご紹介してこなかった一冊。私は松下幸之助さんの心得帖シリーズは、すべて持っています。お得ですので、みなさんも一度全部揃えていただきたいと思います。


 それぞれ丁寧に編集されており、松下幸之助の考え方を学ぶことができます。松下幸之助さんの考え方は、やはり仕事を通じて社会に貢献するということでしょう。


・会社というものを信頼し、"自分もよき社員として成長し、会社の仕事を通じて社会に奉仕していこう"という考えをもつことが大切・・(p23)


 自分の会社は、社会の役に立っている。この仕事は、尊いものである。そして、もし会社が赤字となれば、社会の役に立ってないという証拠であり、決して許されない。そうした真剣さが、実際の仕事の中に出てくるところに、松下幸之助のすごさがあるのだと思います。


 ですから、松下幸之助の仕事の厳しさは自分の損得ではなく、社会のために赤字は許されないという強い信念があるのです。そうした考え方が確立されているからこそ、厳しくも優しいというのが松下幸之助の評価なのでしょう。


・サラリーマンとしての考え方をもう一歩飛躍させて、自分は社員としての仕事を独立して営んでいる事業主だと考えてはどうか・・(p64)


 仕事の本質とは、やはり人の役に立つことをする。そして、その対価としてお金をいただく。そうした基本が社会に入ると見えにくくなるところを再認識させてくれる一冊だと思いました。松下幸之助さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・社員として、また人間として尊いのは、大きな仕事をすることではなく、自分の力に合った仕事に誠心誠意取り組み、それに成功することだと思います(p166)


・新入社員はすべてを新鮮な目で見られますから、"ここはこうしたらいいのではないか"と感じることも少なくないと思います。それをどんどん提言してほしいと思うのです(p47)


・最初はつまらないと思えた仕事でも、何年かこれに取り組んでいるうちに、だんだんと興味が湧いてくる。・・・つまり、仕事というものは、やればやるほど味の出てくるものだということです(p50)


・一見無理解と思われる先輩にぶつかった人も"これは、自分が名人になれるチャンスだ"というように、積極的に受けとめてはどうでしょうか。(p32)


・ヘンリー・フォードの言葉に「いい技術者ほど、できないという理論を知っている」というのがあります(p73)


・自分の教養を高めるとか、自分の技術を向上させるとか、あるいは健康な体をつくるということは、自分を幸せにし、また自分の社会的地位を高めるということなどのためばかりでなく、社会の一員としての共通の責任であり義務であると考えなければなりません(p89)


・長たるものは、その判断をするにあたって、最終的には自分一人の責任においてこれをしなければなりません・・・(p132)


▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★★☆(85点)


目次

第一章 新入社員の心得
第二章 中堅社員の心得
第三章 幹部社員の心得



著者経歴

 松下 幸之助・・・パナソニック(旧松下電器)グループ創業者。PHP研究所創設者。1894年生まれ。9歳から火鉢店、自転車店に奉公し、大阪電灯(株)勤務。1918年松下電器を創業。1946年PHP研究所を創設。1989年94歳で永眠。


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