「経営心得帖」松下幸之助
2006/08/16公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(93点)
要約と感想レビュー
体が弱いから人を育てることができた
松下幸之助の本を読むと、次のような不思議な感覚を覚えます。優しい言葉遣いなのに、厳しい。何度読んでも、あきない。どこを読んでも、学びがある。
こうした感覚を覚えるのは、書かれた内容がすべて松下幸之助自身の体験に裏打ちされたものばかりであるからでしょう。松下幸之助は体が弱く自らが動けないハンディキャップを、人を育てることで逆に強みにした松下幸之助の執念を感じるのです。
欠点はたくさんあってもいい、いわば 随所にボロが出るということでもいい、 けれども、店主であれば、この店を 経営していこうという熱意においては、 どの店員と比べても最高でなくては ならないと思うのです。(p159)
値段が安すぎる
私が許せないのは、500円という値段です。どうみても5000円以上で売れる内容です。松下幸之助の○○帖シリーズは一冊500円と安すぎますので、すべて買っていただきたいと思います。(それでも二千円です)
商売心得帖 松下 幸之助
人生心得帖 松下 幸之助
社員心得帖 松下 幸之助
本書は、くり返して読むべき一冊ということで、★5つとしました。至宝の一冊です。
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この本で私が共感した名言
・商売のために予算があるのであって、予算のために商売があるのではないということです。(p109)
・今日紙幣というものは・・・これを偽造すれば、法によって厳しく罰せられます。ところが、手形は・・・いわば私製紙幣のようなものではないでしょうか。(p24)
【私の評価】★★★★★(93点)
目次
第一章 経営の心得いろいろ
興味を持つ
電話で仕事をする
手形は私製紙幣
経営力ということ
得心のいく仕事
苦情を生かす
とりやめた技術導入
不景気には時を待つ
のれん
仕入れのコツ
信用を増す売り方
自己資金の範囲で
歓喜をもって仕事する
サービスできる範囲で商売を
自主独立の経営
無形の契約
地震の損害が生んだ改善
きびしいお得意先
儲けを認めていただく
不良をなくす
物心ともの貢献を
宣伝の意義
相手の時間も大切に
商売にも説得力
予算にとらわれない
命をかける真剣さ
第二章 人事の心得いろいろ
不景気と人材育成
仕事の知識や経験だけでは
部下が偉くみえる
適材適所
困難を直視する
謙虚な確信
外套をぬいだ社長さん
叱ってもらえる幸せ
命これにしたがう
臨床家になれ
魂を入れた教育
奉公に出た専務
上位者に訴える
なにごとも結構
あるホテルの話
分に応じた人を
適正な給与
人事の不満は
プロの自覚
経営者というもの
課長を辞退する
やりぬく決意
新入社員でも
著者経歴
松下 幸之助・・・パナソニック(旧松下電器)グループ創業者。PHP研究所創設者。1894年生まれ。9歳から火鉢店、自転車店に奉公し、大阪電灯(株)勤務。1918年松下電器を創業。1946年PHP研究所を創設。1989年94歳で永眠。
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