本のソムリエおすすめ本を紹介する書評サイトです
本ナビ > 書評一覧 >

「地球温暖化説はSF小説だった その驚くべき実態」広瀬隆

本のソムリエ 2021/04/14メルマガ登録
このエントリーをはてなブックマークに追加

「地球温暖化説はSF小説だった その驚くべき実態」広瀬隆


【私の評価】★★★★☆(89点)


要約と感想レビュー

 東日本大震災の半年前に「原子炉時限爆弾 大地震におびえる日本列島」という書籍を出版していた広瀬氏の一冊です。この本では地球温暖化説を口を汚く罵っていますが、ジャーナリストとしては非科学的な地球温暖化説に耐えがたいのでしょう。


 まず地球温暖化については、CO2が増え始めた産業革命以前から既に温暖化傾向が出ていたことから、CO2は関係ないとしています。そもそも地球の気候は万年単位で大きく変動しており、そうした自然の気候変動をCO2と関連づけるのは無理があるのです。


・産業革命の前、つまりガリレオの時代の西暦1600年代から地球の温暖化が始まっていて、世界中の氷河の融解もスタートしていたことを、ありとあらゆる自然界のデータが示しているのだ(p37)


 また、シミュレーションにより大気中のCO2濃度上昇が地球を温暖化させるという分析結果は、恣意的なものであるとしています。そもそも地球の温度に大きな影響を与えるのは水蒸気であり、水蒸気のモデルは複雑でよくわかっていないのが現実なのです。


 そうしたよく分からないモデルを使ったシミュレーション結果としてIPCCが堂々とCO2濃度の上昇により地球が温暖化すると断言しているのですから、入力するデータを改竄するか、モデルの係数を調整して結果が出るよう調整していると考えられます。実際に、クライメート事件では前提条件となる気温データからどうすれば温暖化に都合のよいデータを作る(トリック)ことをしていたという。


・CO2濃度の単位はppmで・・・現在の400ppmは1万分の4粒である・・・空気中の分子の1万粒のうち、わずか3粒のCO2が4粒になって、地球がひっくり返るほど激変すると考える人間の頭はおかしいぐらい、誰にでも分かるでしょ(p21)


 地球の気温については、都市のヒートアイランド現象もあり正確なデータを示すのが難しいということも大きな問題です。こうした曖昧な地球温暖化という仮説が、真実として政治や経済を動かしているという状況に、著者は科学的な議論を提唱しています。


 マスコミやジャーナリストにはすべての自然災害の原因を地球温暖化になすりつけるのではなく、データに基づく検証をお願いしたいと感じました。広瀬さん、良い本をありがとうございました。


この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 


人気ブログランキングへ


この本で私が共感した名言

・1960~70年代の寒冷化・・・大気中の二酸化炭素の濃度がぐんぐん増え続けていた長期間に、これらの記録的な寒冷化が起こったのだ。IPCCの主張が嘘だと、すぐ分かるではないか(p17)


・数千年前には、今よりはるかに地球が温暖化して、海面水位は5メートルも高かったのだ。したがって、このような「地球の気候変動」と「工業化によるCO2排出」を関連づけることが科学的に間違いであることは、昔からはっきりしている(p38)


・地球の気温を支配するのはCO2ではなく、水蒸気である(p19)


・読者は、IPCC専属の「専門家」が10年後の予測もできなかったのに、100年後の21世紀末を予測できるとお考えだろうか(p23)


・IPCCは、「100年間で地球は0.7度も気温が上昇した」と騒いでいたのに、オリジナル・データを平均で0.71度も引き上げた・・・ニュージーランドはほんの一例で、温度データに理由もなく手を加えて、気温は上昇していると主張する悪質きわまりない例がオーストラリアでも北欧でもロシアでも、世界中で山のように見つかったのだ(p26)


・1980年代には、NHKテレビがニュースの冒頭に「南極」の氷が崩れ落ちる映像を流していた・・・ところが、最近は誰一人、南極を口にしない。どうしたわけなのか?それは、南極ではその予測が外れて、寒冷化が15年も続き・・(p35)


・気象庁データが示す戦後の台風の発生数・・・地球が寒い時に台風が最多で、地球が暑い時に台風が最少だった!こんな気象学的な事実も知らずに「温暖化で台風が・・」と騒がぬよう、テレビ報道に登場する全ホラ吹き解説者とコメンテイターたちに言っておく(p61)


・スウェーデンから登場した16歳の口達者な娘が「二酸化炭素温暖化の危機」を大声で吹聴・・・しかしなぜ誰も、科学を論じないのだろう(p8)


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村へ


▼引用は、この本からです
「地球温暖化説はSF小説だった その驚くべき実態」広瀬隆
広瀬隆、八月書館


【私の評価】★★★★☆(89点)



目次

第1章 地球温暖化が止まらないって、誰が決めたのか?
第2章 最近"異常"と感じる現象は、本当に異常なのか?


著者紹介

 広瀬隆(ひろせ たかし)・・・東京生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。大学卒業後、メーカーの技術者を経て、執筆活動を開始、医学文献等の翻訳に携わる。


地球温暖化関係書籍

「「脱炭素」は嘘だらけ」杉山 大志
「異常気象の正体」ジョン・D.・コックス
「地球温暖化「CO2犯人説」は世紀の大ウソ」
「「地球温暖化」の不都合な真実」マーク・モラノ
「地球温暖化への挑戦」薬師院 仁志
「「地球温暖化」狂騒曲 社会を壊す空騒ぎ」渡辺 正
「地球はもう温暖化していない: 科学と政治の大転換へ」深井 有
「環境問題の嘘 令和版」池田 清彦
「排出権商人」黒木 亮
「環境問題はなぜウソがまかり通るのか3」武田 邦彦
「地球温暖化説はSF小説だった その驚くべき実態」広瀬隆
「CO2温暖化論は数学的誤りか」木本 協司
「チェンジング・ブルー気候変動の謎に迫る」大河内直彦


メルマガ[1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』]
3万人が読んでいる定番書評メルマガです。
>>バックナンバー
登録無料
 

<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本 :


コメントする


同じカテゴリーの書籍: